8月19日(水)
17時渋谷スクランブル交差点に着いた。
松涛の邸宅街を抜け、病院へ。
既に 弟は来ていた。
お袋は私を見て
「ありがとう」滑舌が回らない声で言った。
看護婦さんが
「お母さんは寂しがり屋ですからね」
サイドテーブルには、花束が置かれていた。
明日8月20日で、満92歳なるのだ。
この病院で一番の長生き。
ここは特養ホームではない、介護施設でもない。
完全看護の病院。
同室の老婦人達は、次から次へと後から入室して
先に三途の川を渡ってしまった。
日本一の高級住宅地
現総理、元総理もお住まいである。
だからと言って優雅な暮らしではない。
遺漏で食事、水分も摂取出来ず
歩行も出来ない。
那須の寒村 貧しい農家の次女だった。
肉親と暮らせて、自宅で食べて、家族で喧嘩して
泣き笑いする健康寿命で人生全うするには
どうすればいいのか?