8月9日(日)朝8時 チョッピリ 暑さは和らいだか。
高瀬海岸を歩き、開店前のショッピングセンター中庭を巡る。
私が中学1年生だった時、隣家の子供は幼稚園児の男の子と
生まれたばかりの男の子。
長じて地元の高校に二人とも通い
長男は東京の国立工業系トップの大学を卒業。
総合電気メーカーに就職した。
次男は私学トップの理工に進学。
大手コピー機メーカーに勤めた。
同じ頃、那須に従兄弟が二人 同世代でいた。
一人は田舎高校から国立トップの理一に進学。
総合電気メーカーに就職した。
もう一人は私学の雄 政経に進学した。
大手銀行に勤めた。
私も28歳で実家を出た。
高度経済成長に将来への不安は微塵も感じていなかった。
バブルがはじけ大企業も悪戦苦闘の企業経営になった。
数年前 激暑の日 その隣家の父親が亡くなった。
盛大な葬儀であった。
花輪が自宅道路に連なった。
花輪を見て知った。
長男が総合電気メーカーの関連会社社長であった。
弟はコピー機メーカーの取締役だった。
同時期 私の従兄弟 総合電気メーカー関連会社社長だった。
もう一人の従兄弟は民事再生法のとばっちりで関連会社のその又子会社で課長だった。
世間的には申し分ない地位と収入である。
先頃 総合電気メーカーの不祥事が発覚。
粉飾決算で歴代社長が首になり、その子分達も処分される。
TV画面に写る社長達の人相は、けして温厚篤実には見えない。
入社した時から、野心を持って権謀術数を駆使して
ライバルを蹴落として、やっとこさ頂点に登り詰めた。
気が緩んで、下山中に足を踏み外してしまった。
自分の力では踏み止まれる体力はなく
ずるずると落ちていった。
周囲にも一緒に転落する危険に巻き込まれたくないので
見捨てた。
隣家の子供も私の従兄弟も仕事能力はあっても
社内政治で立ち回る能力はなかった。
特に理系の従兄弟は発明、特許を持ち
文部科学省より何度も賞を頂いていた。
大手会社では専門分野で確固たる仕事して
それ以上は望まないことだ。
今から33年前 ビジネス講座で書いた論文がある。
拙い文章であるが、現在のビジネス社会とちっとも変わっていないのだ。
社内正義とは、自分では黒だと思っても、上司が白だと言えば同意して
命令に従うのだ。
従わない者、従う者
どちらもサラリーマンの悲哀を舐める。
総合電気メーカーも粉飾に関わった社員は一掃され
従来であれば出世コースから外れた社員が幹部になる。
戦後 財閥が解体されて、社長達は首になったが
社長になれぬと思った社員が社長になり
会社を盛りたてた。
隣家の息子、私の従兄弟
その渦中に巻き込まれるような地位でなくて良かったのだ。
米印
隣家の息子と従兄弟は同じ電気メーカーにいるが
知り合いであるかどうか確かめていない。
九段スズキ本店 長野利男のように
敵前逃亡する社長達もいるが。
以下 コメントが悲しい。