森の時間 SINCE 2002

Le Temps Du Bois

「森の時間⑭」-2009年夏の総括Part-5

2009年11月14日 | セルフビルド・山の工事

ある程度まで何かを成し遂げて、社会的自己表現が十分達成できたと思ったら、世俗の生業から足を洗い、社会的拘束から解き放される。そして、幼年・青年期の己に戻って、自分の内なる思い、心の声に耳を向け、天地自然のリズムで暮らす。五感を駆使して国土の自然・風土を体感しながら、豊かさ、自然の恵み、文化の深さ、日本人の生活を次の世代に繋いで行く。そんな夢を描いている。

しかし、全ての拘束から放たれた、絶対的自由は簡単には手に入らない。それは死の瞬間まで感じることがないのではなかろうか。明日死ぬことが分かっても、何らかの社会的自己表現を企んで己を拘束するかもしれない。だけど、自由を感じるか否かは、己の主観的判断だとすると、今の己はかなりの社会的柵から解き放たれて、頗る自由である。Img_5715いつまで続けられるか分からないが、取り敢えず自由なのだ。

【10月20日ー22日】 己の心に近づく練習。火曜日から木曜日を「森の時間」で一人過ごす。佐口湖堤の桜の紅葉が水面に映る。特に大作業は計画していない。Img_5702 小屋の外壁に棚を追加したり、水回りに風除けを作った。見栄えを考慮して、ホームセンターで出来合いの物を買ってしまった。一人の時の食事は、Img_5696 サッパリ系。畑のネギと山菜、それに地元地鶏の卵。山菜たまごそば。

帰路、内山峠を越えてから旧道に入った。Img_5727 渓谷の紅葉はまだ見頃ではない。下仁田駅の周辺を散策した。

【10月24日ー25日】 Img_5741現職場仲間と元職場仲間と耐寒鍋。コタツでお鍋料理の予定だったが、 曇天のせいか意外と寒くなかったので、外で「扁炉鍋」。のらくら農場の甘めの白菜をひたすら食べる。翌朝は「八峰の湯」で朝風呂。小屋に戻って、ブランチ。野菜鍋。2日間、野菜をたらふく食べた。

【10月31日ー11月1日】 Img_5812 飛び石連休の後半は天候が荒れて、寒気が入ってくるという予報だったので、土曜日に家の用事を済ませてから、午後S代と向かった。前夜は娘がボーイフレンドを紹介するとかで、新大久保のコリアタウンで焼き肉をご馳走した。Img_5813 キャンパスが直ぐ近くの息子も合流したので、総勢5名で賑やかな夕食。マッコリを飲み過ぎた。

ホオ葉が全て落葉した。一面枯れ葉に覆われている。夜の外気はかなり冷えるが、室内にはホットカーペット、コタツと電気ストーブ。羽毛布団と電気毛布もあるので、Img_5821寒さは克服できる。 井戸水の蛇口に2百円程度の浄水フィルターを付けてみた。これが思いのほか、効果的で、赤土の濁りが殆ど浄化された。が、フィルターは直ぐに茶色になった。Img_5824

井戸からのパイプを小屋の高さに揚げるために土留めになっていた大石を三個移動させたので、その空いた箇所に枕木で階段を作った。この階段口は「勝手口」となるだろう。Img_5818 S代は畑を整理してくれた。

初ブロッコリーと茎ブロッコリーの芯芽を収穫。収穫までに時間がかかった。大きな葉っぱも利用しないと割に合わない。 

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「森の時間⑬」-2009年夏の総括Part-4

2009年11月13日 | セルフビルド・山の工事

【10月10日-11日】 Img_6053 カナダ出張があったので、二週間振り。甥が下宿時代に使っていた冷蔵庫が余っているというので、川越に立ち寄ってから向かった。佐口湖は秋晴れ。Img_6036 布団・毛布を太陽の下に並べた。

井戸の水が溶け込んだ赤土の粒子で薄く白濁している。赤土の層が厚い土地なので、致し方がないらしい。井戸に入る水の道が洗い切られれば澄んでくるそうだが、かなりの水量を通さねばならない。じっくり時間をかけるしかない。 Img_6057

井戸水の立水栓が使いやすいように、テーブルの配置を変えた。

【10月14日-15日】 Img_6073 平日二日間仕事を休んで、一人で過ごす。9月一杯で、今の仕事からは徐々に退くことにしたので、自分で時間をコントロールする生き方、より多く「森の時間」を過ごすことを徐々に実践しようと思っている。

井戸の水を流し放しにするが、なかなか水が澄まない。Img_6068

佐久平の実り。澄んだ空気を通して浅間山の全容がくっきりと見える。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「森の時間⑫」-2009年夏の総括Part-3

2009年11月12日 | セルフビルド・山の工事

Img_56689月13日】  先週末はカナダに出張していたので二週間ぶり。10日に帰国し、12日(土)から来たかったが、 土曜は家で一日英気を養って、Img_5660日曜日に監視付きで日帰りした。掘り直した井戸は完成していた。最初のパイプは全て引き上げて、径を一回り大きくしたパイプを30メートルの深さで止め、 Img_5675水の溜まりが良いように多めにスリットしたパイプを20-30メートルに下した。上から覗くと、 下の方に水が光っているのが見える。Img_5677 一分間で10リットル位はなんとか確保できると言うが、地下水の溜まる速度が余り良くないらしい。暫く溜まり具合を観察することになった。

昼食は畑の野菜。料理人付き。帰りの車は運転手付き。Img_5711

9月20日-22日】 井戸のパイプの周りにマンホールが埋められ、その中にモータ-が設置され、パイプの中には深井戸用水中ポンプが下されていた。水は濁っている。まだ、使える状態ではない。Img_5684

数週間前に、Hさんにニンニク植え付けの相談をしたら、のらくら農場の美味しいニンニクを分けてくれた。美味しいニンニクには、秘訣があった。Img_5688 良質なカルシウムとマンガンを土に良く鋤き込み、9月21日(だったと思う)に植え付ける。牡蠣殻から作った自家製のカルシウムやマグネシウムも分けて頂いた。来年の美味しい収穫を期待して、ニンニクを植え付けた。Img_5696

この週末は、二組四名の友人・知人の来訪があった。森の「時間」が豊穣になる。

9月26日-27日】 Img_5729職場の若者が来訪。夜は冷える。チゲなべを中心に、豚・牛肉お炭焼き。佐久穂町の肉屋さんで少しだけ上質のステーキを買った。 一口200円。口の中で溶けてしまった。それが美味しいという事なのだろうか。Img_5724翌朝、松原湖の上にある「八峰の湯」に行き、松原湖畔に立ち寄った。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「森の時間⑪」-2009年夏の総括Part-2

2009年11月10日 | セルフビルド・山の工事

【8月1日】  Img_5169_2キャンプ道具入れにキャンプ用シャワーを発見。Img_5159Img_5155カナダでキャンプを楽しんでいた頃に買ったものだが、一度も使っていない。水を入れて黒い面を太陽に向けておくと、夏場だと熱い程のシャワーになる。この量でも出口が小さいので、全身を洗って頭もシャンプーができる。意外と重宝、シンプルで優れものだ。もっと早くに気がつけば良かった。素っ裸で全身シャワー。気持ちイイー!虹が出た。夏、本番。Img_5183 Img_5187

【8月7-9日】  職場の仲間が小屋に来る。7日から井戸掘りが始まるという連絡が来たので、Img_5225Img_5217一人同行して一日早く小屋に行く。皆で作ったメイン料理は夏野菜のラタトウーユ。 一日目の夜は「八峰の湯」。二日目の朝は「灯明の湯」。温泉三昧。

Img_53018月18-20日】 井戸掘りが本格的に始まる。探査結果通りに30メートル辺りで水の兆候があったが、十分な量が地上に出て来なかったので更に37メートルまで掘り進めた。ところが、水の出は悪くなった。Img_5286更に掘り進めるか、30メートルに狙いを戻して、太めのパイプに入れるか、大いなる思案。工事費が高くなる・・・?

Img_5314夏野菜が続々と穫れる。蓼科側にいる友人S夫妻が来られた。 Img_5321奥さんが手早くスパゲッティを作ってくれた。 食後、完成した東屋で風に吹かれるお二人。後半に娘が登場。近々、大学の仲間大勢と小屋に泊まることになったとかで、Img_5356暫く小屋に来ていなかったので、その下調べのために電車でやってきた。

【8月29-30日】 「のらくら農場ー2009年収穫祭」 「2009年収穫祭案内 Img_5379

開会は午後1時半。まずビールで乾杯。農場の主人のご挨拶のあと、ご家族のご紹介に続き、畑の見学会。そして、参加者で人参を収穫しました。Img_5368 野菜を酒のツマミにして、主人の農業、野菜作りからの体験、発見された興味深いお話、より美味しく安全な野菜作りへの信念、熱い思いの講義がありました。「講義のメモ 」 と、テーマの一つになった「農業新聞の記事 。  その間、今年の料理人となられた「さすらいの料理人-本道佳子氏」を中心に、料理に自信のある参加者が料理を作られます。ご飯は釜の薪炊き。Img_5369日が西に傾き始める頃になると、生ビールと地酒、長野ワインのピッチが上がります。続々と出来上がってくる料理。料理を食べながら、参加者の自己紹介。参加者は45名前後。 東京・埼玉・千葉、遠くは鳥取、三重から参加の方々もおられました。「森の時間」組の参加者は私とTさんの2名。ご主人と本道さんの食への思い、Img_5388参加者との談話が夜遅くまで続きます。その間、我々2名は、ひたすら食べて飲む。飲んでご機嫌になった、おじさん、おばさん、おにいさん、おねえさん達と談笑。 体にスーッと入る自然な美味しいものを食べると、人は明るくなって自然に笑い出す。

翌朝は、Img_5399釧路から届いた新秋刀魚、地鶏の卵、農場製の手前味噌でたっぷり野菜のみImg_5403そ汁、野菜スープ、等々。秋刀魚は炭で焼く。 畑の罠に掛かった鹿のロース肉もありました。それは前夜の夕食に頂いたのか、私の記憶はすでに薄れている・・・。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「森の時間⑩」-2009年夏の総括Part-1

2009年11月09日 | セルフビルド・山の工事

6月以来、「森の時間」がアップロードされていないが、森の時間は止まっていない。

今年の夏は、ほぼ毎週通い詰めていた。忙しかった。前半は「東屋もどき」をほぼ完成し、後半は井戸掘りに注力して10月下旬に完成した。井戸はもちろん業者にお願いしたが、役所事や業者との打合せ、掘削のやり直し等の予定外のトラブルもあって、かなりの時間を要した。

2009年夏の「森の時間」は、こんな風に過ぎた。 Img_4900Img_4904

【6月27日】 ブルーべりー、ハーブ類が順調に育つ。 ハーブにはS代が積極的に関与している。

【7月4-5日】 井戸の探査始まる。東屋作りも本格化する。 トマト、カボチャ、ナスの花。キャベツの収穫。 Img_4920 Img_4961 Img_4963Img_4960

【7月11-12日】 東屋のイメージが固まり、一気に作業が進む。この日はS代の小屋初お泊り。

【7月17-20日】 ひとり泊り込んで、4日間東屋作りに集中すImg_5084る。Img_5101 Img_5102 使っていなかった簡易シャワーを試用してみる。結構使える。色々な野菜が収穫出来るようになったので、食事は「のらくら農場」の「手前味噌」で野菜ずくし。

【7月26日】 Img_5138Img_5142Img_5143夏野菜が真っ盛り。新しく開墾した畑にS代が夏後半用の野菜を植える。雨が降るとスリップするドライブウェイに滑り止めを買った。埋め込まねばならない。東屋の屋根の下地板を二重にしてアスファルトシングルを貼る。手すり、腰掛を足した。Img_5144Img_5148屋根材が結構お金がかかる。何にするか悩む。

        

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

環境保全条例-「森の時間⑨」

2009年06月13日 | セルフビルド・山の工事

八千穂町(新町名:佐久穂町)は開発行為に対する規制が厳しい。規制外の小さな小屋を立てる際にも、役場の担当者は地区の区長の了解を取ることを薦めた。田植え時期の農繁期に区長を追い求め、畦道で自己紹介、この地区の水源近くの一角で何をしたいかを説明した。それから田植え時期が過ぎ区議が開催され、了解の連絡を頂くのにふた月近くかかった。まあ、この程度の挨拶・辛抱は渡世の仁義なのでしょう。

地下水の取水は開発行為として、次のように規定されている。

地下水を採取しようとして掘削する井戸は、既存の深さ20メートル以上の井戸、河川などの水源地付近から300メートル以上離れた場所とすること。

佐口湖堤下の谷戸地の反対側にあるHさん宅の井戸は23-27メートル辺りから取水している。役場の環境課の現地調査によれば、直線距離は170メートル程なので、Hさんの合意がなければ井戸は掘れないという。Hさんには井戸掘り業者の紹介などご協力してもらっているので、書類には快く署名して頂いた。ひと月ほど前に申請書一式を送った。その後、環境課担当のKさんとは電話では何度もお話をしていた。細かい点で種々修正するように言われ、今回こそ申請書一式が完備されたと思ったので、完璧を期して、この日仕事を休み役場に赴いた。窓口のKさんと初顔合わせ。これぞ日本の地方を政るお役人。見るからに書式、一字一句には厳しそうな神経細やかそうな方。添付地図が適切でないと言う。困った顔をしていると、どこかから探してきた大きな区画図のコピーをとってくれた。遠路やってきたよそ者の申請が許可が一発で取れるように努力してくれる。巷で手に入らぬ地図なので当然のことかと思うが、結構優しい人なのだと思った。一度現場視察に行った際に、土地の入り口に立ち入り禁止の看板があったので、立ち居らなったらしい。何のために行ったのやら、生真面目な人なのだとか思いながら、カウンター越しに作業するK氏の次の言葉を不安に待っていた。基準に合う区画図などを揃えるのに一時間超かかったが、Img_4377役所の基準に合致する 申請書一式が出来上がった。これで、やっと手続きが始まる。 許可が出るまでひと月くらいかかると言うので、夏のうちに井戸水で行水したいし、夜空の見えるお風呂を作ったら入りに来て下さいとかお世辞言いながら、急いで頂けるようにお願いして役場を後にした。Img_4350

山に囲まれた町を夕闇が包み始めていた。申請書がやっと受理された大きな前進の一日。その夜は、小屋で地元の美酒で一人祝杯をあげた。 Img_4357

少し二日酔い気味の翌朝。春に撒いた葉物が食べごろを迎えていた。朝食は葉物の味噌汁。液味噌を使ってみた。便利だが、不経済だと思った。井戸を掘ることの決断にしても、何となく便利なものに手を出し始めている。不便を楽しむ本来の意図から徐々に遠ざかってゆくよImg_4364うな気がする。良いのだろうか。

キタアカリと男爵薯の花は真っ盛り。花の形が微妙に違う。ラズベリーは早くも落花し、結実し始めている。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

模様替え-「森の時間⑧」

2009年05月17日 | セルフビルド・山の工事

小さな小屋は、本、画材、キャンプ・野外道具等の置き場になっていた。Img_3905 こちらの小屋も、より快適に寝泊まり、寛げる空間にするために、本棚を一面にまとめて窓際にベッドを作ることにした。外のデッキ新設と屋根の作り直しは、いまひとつアイデアが固まらない。片側の3本柱を立てた状態で中断したままだ。小屋内部の装いを変えている過程で何か閃くかもしれない。

>Img_3971

天気予報は終日雨。屋外作業は計画出来ない。土曜夜9時頃到着。漆黒の闇。雨が降り出し、何となく薄気味悪い夜。小屋の中にも外にも明かりを灯け、本棚から本を下ろし、本と本棚の解体を開始する。本の移動に意外な程に時間がかかり、気が付けば深夜1時。時々、本をめくったりしたからだろう。その日の本棚解体は諦めて、大きな小屋のほうに引き上げて眠ることにした。興味引かれた古本を数冊持って、雨に濡れないように大きな小屋に走りこんだ。かなりの大降りだ。お昼は会社の近くで食事し、その後家でも何も食べずに出てきたので、お昼以来何も食べていなかった。丸12時間何も食べていないが、お腹は空いていない。Img_3379布団に入り、古本を手に持ったまま直ぐに寝てしまったようだ。 翌朝も雨。目覚まし代わりの鳥の鳴き声が少ない。雨が強い朝には鳥の声はまったく聞こえない。鳥の声では目覚めることなく7時頃まで熟睡した。時折、屋根を打つ雨音が大きくなる。 山の雨は、時には大地に打ち付けるように激しく、そして煙が走るように優しく降注ぐ。

Img_3962

小雨になるのを待って外に出た。ジャガイモの芽欠き、ネギのツチ寄せ、「朝飯前」に、野菜の世話をした。それから、ゆっくり食事して、食後のコーヒーはドリップ式。一人の時は大抵は「犬ご飯」。 何でも味噌味スープで煮てしまう。簡単に出来て栄養満点。食器の汚れも少ない。この日は、持参したけんちん汁とキムチ納豆かけ豆腐。私にはしては少しリッチな朝食。久しぶりの食事。栄養が全身に染み渡る。

Img_3964

それから、小さな小屋の模様替えの続きを始める。解体して移動した本棚に本を並べるのに手間取った。気になる本をつい手にとってめくってしまうからだ。外は雨。ゆったりした時間が流れる。昼過ぎてからベッド作りに取り掛かる。大きな小屋には手製の二段ベッドが二つある。それらは夜中の作業で意外に簡単に作り上げたはずだが、今回はなんだか上手く行かない。徐々にベッドらしくなってきたが、フラフラする。筋交いが欠けている。補強のために材木をカットせねばならないが、外は強風で横殴りの雨になっていた。立てかけた材木も風で飛ばされ、屋根の下の作業でもビショ濡れになってしまう。ベッドの完成はあきらめて、帰宅することにした。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チゲ-「森の時間②」

2009年03月29日 | セルフビルド・山の工事

金沢のF君の「セントラルホテル」に泊まった翌日、F君と「森の時間」に行った。数十年振りだろうか、変わらぬ笑顔と元気な姿、F君のお母さんともお会いできた。降雪の予報があり、若干躊躇ったが、3月末の雪、降っても淡い雪だろうと判断し、向かうことにした。北陸道から長野道に入ると雪景色。妙高辺りの木々は、前夜の降雪で真白。金沢ICかImg_3265 ら佐久平ICまで、何と3時間で到着した。埼玉の自宅から行くのと変わらない時間だ。だが、時速140kmで疲れ知らずで走り抜けられる車は持っていない。東京から来るK君とは、新幹線佐久平駅で待ち合わせ。小屋の寒さを覚悟し、防寒対策は完全武装。だが、私は和歌山出張の帰り。ごく普通の初春の衣装。ガンガン焚き火をして暖を取った後は、小屋の中の炬燵でチゲ。出汁から作り、具にもこだわったImg_3271K君のチゲ。旨い!

炬燵に加えホットカーペット、電気ストーブがあり、電気毛布もふんだんにあるので、眠りは問題ないが、寒気で顔が寒くて眠れなかっと訴える。冬は寒い空気に顔出して寝るのは当たり前の私は気になったことがない。都会では夜も空調のきいた快適空間で眠る。寒気の中で寝る事がなくなったからだろうか。しかし、Img_3281この夜は地上の暖気全てが宇宙まで放出されるような雲ひとつない満天に星。 気温が急激に下がり、外の水は凍り出していた。翌朝、大地一面が霜で覆われている。 一晩で巨大な霜柱。標高千メートルは、春まだ遠い。そんんな外気に包まれながらも小さな山小屋の炬燵で鍋を囲む。再訪したいという友人。

翌日は「のらくら農場」でHさんと歓談。暖かい温室の中では野菜の苗が春を待つ。Img_3292

地元人しか行かない秘湯があるというK君の誘導で小布施の奥に向かった。その場所は閉鎖されていたので、「山田温泉」の檜作りの外湯で暖まった。温泉で体が温まったらまだ春遠い外気でアイスクリーム。Img_3298K君は長野の穴場、美味しいもの、 快適な場所を良く知っている。小布施駅前の梅は満開。学生時代、一ノ瀬スキー場に通い詰めた。思い出の長野電鉄。K君とは高校の同級生でもあり、大学時代は同じスキークラブに所属した。F君とも高校のクラスメートで、学生時代はF語研究会Img_3304「フラ研」の仲間。山小屋来訪者の層が広がった。 自然派だけでなくなる来訪者の為に、もう少し快適環境にせねばと思う。彼らの来訪で、井戸を掘ることを決心した。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

草木萌動-「森の時間①」

2009年03月21日 | セルフビルド・山の工事

Plants and grasses begin to sprout.Img_3075

春が日に日に深まる。

越冬した「森の時間」が気になり、様子を見に行った。Img_3062

何もダメージを受けていない。「森の時間」が無事に越冬してくれた。霜が解けた土がフワフワと浮いている。足を踏み入れると、表土の下の水分を含む赤土に足を取られる。Img_3056葉を落としたままの裸の木々が寒そう。草はべったりと地面にへばりついて死んでいる。鳥の声も聞こえない。生き物はまだ眠っている。 タラの芽は固く閉ざされ、早めに出てきたフキノトウを見つけた。間もなく春。萌芽が始まる。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする