森の時間 SINCE 2002

Le Temps Du Bois

いつまでも歩きたい

2007年06月24日 | 随想・雑文

蒸し暑い週末、荒川の土手を歩いた。いつものジョッギングコースに妻を連れ出して歩いた。荒川農業公園まDsc00090で行った。

Dsc00088帰宅すると、久しぶりにまとまった歩きをした妻は踵が痛いと言った。堅い底の靴を履いていたので、ReebokのDMX云々という高級なウォーキングシューズを買ってあげた。妻は左膝を骨折した事がある。20年近く前のカナナスキススキー場。私が無理強いしたスキー。あまり乗り気でない妻を上まで連れて行って滑り降ろさせた。さり気なく座るように転んだ。しかし膝にかなりの負担をかけたようで、関節の骨が剥離骨折していた。膝は完全に治らない。今でも時たま、膝を庇う歩き方をする。遠くで私を見つけて小走りに寄って来る時、とぎこちなく走る。階段の上り降りもぎこちない。その姿を見るのが辛い。胸が締め付けられる。あの時の無理強い、一瞬の出来事が悔やまれ、心が痛む。人生の大きな後悔。

私も左膝が良くない。小学校の時に三段跳びの真似事をしていて左足を踏み切ったときに痛めた。まさか骨折していたとは思わず、長く歩くと痛むので社会人になってからレントゲンで見たら、膝関節の欠けた骨が浮いていた。昨年は転倒して右膝のお皿を骨折したり、左脛にひびがはいったり。特殊な治療院に通い治療した。その際、左膝に40年間浮いていた骨片も元に戻った。信じ難いが、本当に戻っていた。が、40年間連れ添った骨片の入った左膝、長く歩くと感覚だけかもしれないが違和感が戻る。右足の親指は何度も繰り返した脱臼で、外反母趾状態なので疲れると疼くように痛む。足を酷使して生きてきた。

足が痛くなると、つい思う。歩けないくなったら、どうしようかと。若い頃陸上競技をやっていたという頑強な父も最後は自力で立てなくなった。その悔しそうな顔を思い出す。だから、元気に歩けるうちに、もっともっと歩きたい。いろいろな場所を妻と一緒歩きたいと思う。そして、妻が私よりも長く歩き続けてくれることを願う。

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