森の時間 SINCE 2002

Le Temps Du Bois

玄翁

2005年05月30日 | 随想・雑文

今宵、神楽坂のF蔵で、カレーコロッケ、毛ガニ、うなぎ柳川風鍋、麦トロを満喫された皆さん、そして落語に出てくる「玄翁」すらが分からなくなっている新世代にお嘆きの先人に、「玄翁」(げんのう)についての調査結果をご連絡します。

玄翁和尚は、越後生まれの南北朝時代の曹洞宗の僧(1329-1400)で、会津に示現寺を開き、那須野の殺生石を砕いたそうです。その際に使用したのが大工や石工が使う大きめの金槌で、それが「玄翁」と呼ばれるようになった。

金槌の頭の格好は、打つ面の片側は平面で反対側の表面が若干凸面状に丸くなっている。必ずしも大きいということではなく、玄翁和尚が殺生石を砕くために使ったのが宮大工が使うような小さなかなづちでなく重たくて大きめだったということで、大き目の金槌を玄翁と分類していたのだと思います。

しかし、玄翁和尚は何故殺生石を砕いたのでしょう。

火山ガスを噴出す石が魔物と見られ、退治したということなのでしょうか。石を砕いたらもっとガスが出てきたのかも知れません。

那須温泉の源泉は殺生石の近くにあって、昔ながら建物で、木の床にごろりとしながら湯浴みをするところです。30年程前に入ったとき、おじさんとおばさんばかりでしたが、おばさんが、トドのようにぐったりと風呂桶の淵に横たわっていました。手ぬぐいもなく完全に素っ裸の仰向け。

場所は変わって、20年前のデュセルドルフ駅前のサウナ。会社帰りの見せびらかしたがり筋肉マンや、見られたがりOLがひしめいていました。段々になったサウナ室に入ると、人形のような、しかし若干日焼けして水着の跡が残るお姉さんが足を立てて横たわっていました。私の座った目の位置のまん前に股間があり、ロッカールームにメガネをとりに戻りました。サウナの中でメガネをしているのは私だけでしたが、ギリシャ文明の塑像のような人類の「美」を、鑑賞した気分になりました。

服に隠されない肉体が人間の原点と思うようになった、人生観を変えた思い出のシーンです。

何でこんなこと思い出しているのでしょう・・・・

さて、「子は夫婦のかすがい」の『かすがい』という字はどのように書くか分かりますか。「鎹」です。二つの木材を止めるために、両端を曲げた鉄釘のことで、英語では「Clamp」といいますね。

因みに「無精(不精)」というのは、読んで字のごとく精を出さないこと。めんどうがってやろうとしないという意味ですが、本来は精を出さない女性に対しては使わなかったのかもしれない。

これらの言葉は、今宵の「出不精」の御仁らの話題の江戸落語コーナーで出ていました。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ゲートが出来た

2005年05月29日 | セルフビルド-時休自足

5月28日は、所沢ICの近くの某大学で、森林インストラクター・グリーンセーバー講座を聴講してから、八千穂に向った。

その講座で講師をさせて頂く予定で、そのための準備、心構えの確認のために聴講させていただいた。

八千穂についたのは、夜7時。まだかろうじて明るい暮色。早速、室内の二段ベットを補強して、寝心地を試した。 

車のコンソールボックスに放置されていたポータブルTVを思い出し、部屋で周波数を合わるといくつかのチャンネルを受像できたので、昨夜の川崎の深酒、二日酔いが覚めたばかりにも関わらず、うれしくなって、ついビールをグビ。 そのままぐっすり眠る。

翌朝、鳥のさえずりに目覚めたのは5時。すでに外は明るい。

斜面の下に向って思い切り放尿。歯磨いてσ(TεT;)洗って、朝食は新玉葱がたっぷり入ったカレーうどんと胡瓜の丸かじり5本勝負。

そしてコーヒーを淹れ、ゆったりしていると数日振り、2-3日に一度しかでない体質なのですに、強い便意。外れのTEEPEE型自然便所にしゃがみ、朝曇の田園風景を満喫する間もなく、地面に掘った穴に大脱糞。ブヨにおいしいお知りの肉を刺されないうち早々と終わらせ、枯葉をかぶせて、はいお仕舞い。

その後は、畑になりつつある小さなスペースのジャガイモの芽かきと土寄せをして、DVC10051

武蔵野の雑木林で丁寧に採取したコナラの苗木を20本程植えた。

DVC10052 土質が悪いので油粕と腐葉土を鋤きこんで、保水のために藁を敷き詰めた。育ってくれるだろうか。

更に、余力があったので手持ちの材料を工夫してゲートを作ることにした。

そして、出来たのがこれ。DVC10060

長さ5メートル、枕木の重さXXKg、体力も頭も使いました。ペイントも小屋と同色にした。1人の作業だから、超大変。

三脚を右に左に、「ああ--ァ、端が外れた、重た-い、木が下に落ちる--ーーー、誰か端っこを押さえてくれ・・・・! うワワワーッ、自分も落っこちるうう---。」 とか、七転八倒しながらなんとか完成した。

次回は更にデコレーションをつけようかと思う。 火事場の馬鹿力、人は助けがなくて1人になると色々工夫する。 一念持って頑張れば何でも出来るのです。   

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歩く時間

2005年05月29日 | 随想・雑文

歩いたり、登ったりした記録もアップロードすることにした。

PC、MOやデジカメに分散して残されている写真をとりあえず順不同にアルバムにいれてみた。

時間があるときに、日時の順に並べかえておきましょう。

なので、そのアルバムは「工事中」、整理されるまでは超ジャンクアルバムですので・・・・。

だけど、月日はあっという間に過ぎるものですね。ついこの間に行った場所、あのシーン、あの友の(◎Σ◯;))o( ̄д ̄o;)だと思っていたら、早三年過ぎていたりしてます。

アルバムのタイトルはブラジルポルトガル語で、「私の生きる道」、英語で簡単に言えばMyWay でしょうか。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

屋根と簡易ベッド

2005年05月17日 | セルフビルド-時休自足

先週末、一泊して外の作業台の上に屋根を付けて、更に室内に簡易の二段ベッドを作った。DVC10018

DVC10033

二段ベッドがつぶれることなく一応寝れる状態まで出来上がったのが夜の10時半、早速上の段にテント用のマットを敷いて、寝袋で一晩寝てみた。

よく寝れた。上出来。少しだけ板がたわむので、次回に裏側やサイドの筋交いなどで補強したほうが良さそうだ。さらにもう一台二段ベットを作って、一段目の下は物入れにしようと思う。

 

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

井戸掘り

2005年05月16日 | セルフビルド-時休自足

5月15日(日)に、電気設備の方と紹介して頂いた井戸掘り業者の方が来られた。

業者の方は一通り土地の形状を調査され、左右に広がる谷戸地のような水が地表に出やすいところより、このような馬の背状の土地の中には水脈があるし、しかもすぐ近くに池があるので多分当たると思う。ただし、どれだけの水が必要とするかによって、それなりの水脈に当たるまで掘るので、どれくらい欲しいのかね、と言われる。

と聞かれて、きょとんとしていると、電気屋さんが、週末に来て、ここら辺の植木や花や野菜にあげる程度だろうから400リットルもあれば充分だろうとおっしゃる。

そうだ一日その位あれば充分だと、心の中で思っていたら、どうやらそれは一時間当たりの量らしい。

だまっていると、それでも足りないようなら出るところまで掘り続けるが、金もかかるしモーターだとかも大きくなるし、それ以上は要らないよな?と言われるので、

そ、その通りで。家族で永住しようとしているのではなく、週末利用の趣味のお家みたいなものなので、できるだけお金かけない方法でお願いします。

深く掘ったほうが安定した良質の水が得られると聞いているが、どんなもんですか、と聞いてみた。

あんた、ここら辺は関東ローム層と同じように八ヶ岳の火山灰でできた赤土なので、地下の水はきれいだし、八千穂村に入ってきている水はずっと八ヶ岳の上の方、白駒池の近くから鋳鉄管と用水路で運んできているので、佐口湖の水だって飲めるくらいにきれいなのだ。

隣の佐久町の水はこの上流から取っている。

だから、水量が不十分でおいしくない浅間山の水に頼っている北のほうの佐久市は、八千穂の水源をあてにして市町村合併を狙っている。隣の佐久町とは合併してしまったが、この辺では八千穂の水が一番旨い。だから縄文の時代から人が住み着いていたんだよ。ここでもきっと、あんたの家に持って帰りたくなるようなおいしい水が出るはずだよ。と、言っておられた。

で、どのくらい費用がかかるのでしょうか・・・・?

いいから、任せておきなさい。

はい、お任せしますが、大体でどのくらいで・・・・?

あんた、趣味でやってんやろ。そんな大金を取ろうなんて思ってないから、心配なさらずに。

で、やはり1メーター1万円くらいですかね?

そんなもんだ。それに電気工事がかかるね。

どのくらい掘るのでしょうかね?

そんな、あんた地面に聞いてみにゃわからんな。

まあ、30-40メーター掘れば必要な量のきれいな水に当たると思う。

そこそこ出る水脈に当たったら、それ以上は掘らないから大丈夫だよ。

まあ、お見積もりをお待ちしてますので、宜しく。

「ここは良い土地だ。何坪くらいあるのかい?」「静かで良いところだね。」「あんた昨夜はここで泊まったのかい?」

「こんな奥まで入ってくる盗人、強盗はいないって。出てくるのは狢か狸くらいだから安全だよ。」とか、八千穂の田んぼの水はおいしいが、冷たいのでおいしい米ができない、とか、色々な話をされて帰って行かれた。

帰る際ユーターンしようとして、広い土地にぽつんと立つ太い柱に新品の車をゴツンとぶつけておられました。すると、蛙達が一斉に笑うようにケラケラ鳴き出だしました。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

基礎工事と井戸掘り

2005年05月11日 | セルフビルド-時休自足

二件目の小屋の基礎工事の見積もりを依頼していた。

依頼先の業者の方はミニログ用に提供された基礎の図面を見て、あの程度の基礎ではあそこ辺りの赤土では持たない、信頼できる工事が提供できないと思うので、自分で工夫して頑張ってみたらどうか。中途半端な、いい加減な仕事はしたくない。あんた、自分で作るのが目的なのでしょう、趣味も同じようだから、何かアドバイス必要なときは気軽に声をかけてかまわないですよ。と、親切なお言葉を頂き断られてしまった。これが職人気質なのでしょう・・・。

基礎工事の外注は再考せねばならなくなった。

それで、井戸掘りプロジェクトを先行させることにして、再び地元の関係業者さんに電話を入れて、業者の存在と費用の調査を開始している。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミニログ

2005年05月04日 | セルフビルド-時休自足

二軒目のミニログ建設の準備をしている。
FirePitの奥の若干斜面の場所を候補地にしたので、基礎工事が大変かもしれない。
一軒目を建てるときにもっとも苦心したのが基礎工事。
24箇所の独立基礎をボイド管を使って自分でやるのは大変そう。
業者に現場確認と見積もり依頼した。
ちょっと楽して、業者に委託してしまうか、見積もり次第だね。

購入予定のログキャビンはほぼ決めている。
写真にあるBIGBOX社の「Meri」というモデル。
国産材でないのが、玉に瑕だが・・・。
窓を1つ追加し、輸送費を入れると百万円する。
これを高いと思うか、安いと見るか・・・。

DSC00368

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする