森の時間 SINCE 2002

Le Temps Du Bois

こぶくろ

2007年09月16日 | 森林・自然・環境教育

「深夜早朝割引」を利用するには、所沢ICに朝6時前までに通過せねばならない。100キロ以内の下仁田ICまでは、通常料金のほぼ半額の1,900円で行ける。前日、久しぶりの荒川土手ジョッギングの疲労感が、早くから眠りに就かせてくれたお陰で、目覚まし時計が鳴る前に自然に目が覚め、4時半に起きることが出来た。余裕で6時に間に合うはずだったが、ブロック氷を買いに行ったり、新聞を読んだりしていたらその余裕が仇となった。家から所沢ICまでは30分と記憶していたのだが、それは記録的な速さで行った時だったと、走り出してから思い出した。それで、所沢ICは諦めて、もう1つの割引が利用できるコースに向かうことにした。

大宮バイパス-富士見有料道路-国道254-東松山IC。これが「森の時間」に行くときの、「通勤割引」を利用する場合の定番コース。東松山から下仁田までは950円。朝であれば6時から9時までの間に100キロ以内のICを通過すれば半額になるという割引。家から東松山ICまでは65分。5時半に家を出たので、ゆっくり走って6時40分には東松山ICを無事通過。急ぐ必要はないのだが、関越に乗ると一人でドライブの時はつい闘争心が煽られてしまう。追い越し車線で130kmが当たり前になってしまった。そんな運転をしてはいけないと思いつつ、12年ほど馴染んできた愛車が私の連続高速走行好きを一緒に楽しんでいると、勝手に思いながらアクセルを踏み続ける。ひとたび高速走行に入ると、深くアクセル踏む必要はない。エンジンは2.5千ccだが、燃費は12km/リッター。

P1080049 「森の時間」には8時過ぎに到着。この日は台風9号の被害を確認しに来た。途中の内山峠の周囲では、斜面が崩れて森が散乱し、倒れたり折れた高木が目に入った。ひょっとしたら、象徴的な赤松が倒れて小屋を潰しているかも知れない。テーブルの上に張った屋根は間違いなく飛ばされているだろうと覚悟していた。近くの佐口湖の周りの白樺も折れていた。「森の時間」を見るのが怖い・・・。ところが、意外にも木々も、屋根も、もちろん2つの小屋は無傷。上ばかり気にしていたら、何かにつまずいた。

P1080198 何と地面が陥没しているではないか! そこら辺りは確かに地面が低くなっていて、常に水が溜まる場所だった。何度か土を盛ったり、砂利を撒いたりしていたが、今思えば少しづつ沈んでいたのかも知れない。10センチ程沈んでいる。自然に任せて沈みきるまで放置しようと思う。沈みきったら、古枕木P1080219 で足場を固めるつもりだ。大勢が来たときの集会の場の真ん中が陥没してしまったので、新たな平地を創造せねばならないと思った。それで、前々から気になっていた車の通り道を水平にすることにした。大雨の日、この何気ない赤土のなだらかな斜面で二度もJAFのお世話になったことがある。枕木を斜面の下方に並べて土留めにした。硬く固まった赤土を削るように掘って、その土を低いほうへ移す。時々雲間から太陽が顔を出すと夏日のような暑さ。慣れない土木作業で汗だく。大変なのは枕木の移動。無茶しないと誓ったので、体ではなく、より頭を使い手抜きして同じ結果を出すことをひたすら考える。この日は、更にPITの足場の石組をやり直したり、夏の作物の整理などをして、大汗かいて目一杯肉体労働をした。

最近は昼メシ時はゆっくり休む事にしている。徳永英明のVocalist-I/II/IIIを聴きながら、早朝に起きて握ってくれた家内のおにぎり、スープと食後のコーヒー。アイスボックスでビールが好い具合に冷えている。帰りの時間次第ではビールは飲まないほうが良いが、我慢できずビールも飲んでしまった。昼寝すれば帰るまでにはアルコールは抜ける。少し良い気分になって、薪を枕にベンチで昼寝。爽やかな高原の風と、虫の声に包まれてスヤスヤ。

三連休の中日。やはりラジオが渋滞を伝えていた。「休日祝日上り線割引」と言うのが最近出来た。遠くのある区間から入って、東京方面のある区間にあるICを午後8時から10時までに通過すれば半額になる。これを利用するときは、下仁田ICから入って所沢ICで出る。一度、この割引を利用して外環美女木平まで一気に走りぬけた事があるが、流石に全て高速道路を使うと早い。間違いなく2時間半で家に着く。

日も落ち、焚き火の火も弱くなってきた。予定より早く6時45分に出発した。眠くなったら、SAで仮眠。朝も早いし、作業もきつかったので、間違いなく運転中に眠くなると思っていた。

「君という名の翼」。これは「こぶくろALL SINGLES BEST」の一番目の曲。こぶくろのCDをガンガン流した。♪「・・・間違いだらけのあの日々に 落した涙と答えを 胸いっぱいにかき集めて もう一度 あの夏空 あの風の向こう側へ 君という名の翼で・・・」 絶叫調デュエットで高速のノロノロ渋滞でも全く眠くなることはなかった。眠気防止に良いものを発見した。いつまでこの目覚まし効果が有効か知れないが、暫くは高速の眠気解消に、『こぶくろ』を聴くことにした。P1080263

日が陰ると、涼しい。秋がやってきた。暑くもなく、寒くもない最高の季節。机に向かい何か良いことを考えたくなる。

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林業生産と育林技術-秩父演習林

2007年09月08日 | 森林・自然・環境教育

P1080109 2年振りに秩父演習林に行った。5,800haに広がる演習林は、台風9号の影響で、被害の全容がつかめないほど荒れていた。林道も至る所で土砂崩れや渓流に洗われてしまったそうで、演習林には立入りできなかった。抜けるような青空、珍しく武甲山もくっきりと見える日だったが、秩父の山に入れなP1080108 いのは残念だった。

午前中は演習林本部の部屋で座学。午後は近くの「影森苗畑」に行って、林業生産の現場の道具を体験。

苗木生産→地ごしらえと植え付け→保育→保護(雪害・獣害)→収穫→販売。

P1080142下払機やチェーンソウは、私にとっては、「森の時間」では日常道具。伐木業務用のチェーンソウ取扱いについては、労働局の特別教育も受けている。感心したのは、枝うち用の工夫された新しい木登り道具の数々。それと伝統的な太棕櫚縄と棒2本で登る伝統的木登り方法、「ぶり縄」というらしい。チェーンソウ方式のリモコン操作のエンジン枝打ち機を実際に作動させ、機械の枝打ちも初めて体験できた。

P1080150 山に入れなかったこの日の行事は一時間程早く終わった。久しぶりの秩父の町を満喫したくなり、秩父神社に足を伸ばした。家族の平穏と安全、母親の元気を祈り、娘の合格祈願のお守りを買った。そして、冷えた甘~いコーラを片手に大銀杏の木陰で涼む。この神社も2年ぶり。帰りは西武線の各駅停車でゆったり。駅に着いたらちょうど出発間際の電車があった。駅の仲見世で出来立ての秩父餅が目に入った。それと冷えた秩父の缶酒を買って、電車に飛び乗った。がらんとした電車、快適なエアコンの冷気、本を開いたら前夜の寝不足のお陰で直ぐに眠りに落ちた。気が付いたら飯能駅。池袋行きの電車に乗り換えねば。立ち上がろうとしたら右足大腿部の患部が痛み始めた。実は3日前に右大腿部に20センチ四方程の中度の火傷を負った。大した事はないと思っていたが、今朝見たら何箇所も皮がむけて爛れていた。仕事も休んで自宅で静養すべき程の重い火傷なのだと思う。秩父行きは中止しようかと思ったが、今日の行事は最後のチャンスなので強行してしまった。その上に夏が帰ってきたような暑い一日、茹だるよう秩父の町を歩いた。余計なことをしている。爛れ始めた患部を思い出すと痛みが増し、右足が棒立ちになる。全身がぐったりと疲れた。

今まで夏の疲れなんか気にした事はなかった。この夏は、ほぼ10年振りだろうか、仕事にも情熱を注いでしまった。そのせいもあるのだろう、今年の夏は非常に疲れた。何か事件・事故があるたびに反省している。其れなのに、またやっている。年甲斐もなく無茶しちゃいけない。身の程を知れ。

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