一体、小屋に行ったら何を食べているのかと聞かれたことがある。
鳥のさえずりや、かえる、せみの鳴き声を聞きながらゆったりと食事すべきなのだが、一人だし、作業が急がしいので普通は手のかからず、くわえながら作業が出来る、コッペパン、おにぎりの類が多かった。作業してその夜泊まる日は、ビール、ビール、ビール、焚き火のゆらめく炎を無心になって眺めながら、とにかくビール。泊まらない日は3時間余り車を運転するので、0.5%ビールか、アップルジュース若しくは牛乳。人が羨むようなアウトドアークッキングではない。
時には、ゆったりと少し時間をかけたい気分になる。そんなときは、地元のスーパーマーケッ トの値引き商品、魚の切り 落としや、骨付きカルビ、イカ、焼き鳥など火の上で焼いて食べれば怖くない賞味期限間近のものを買ってくる。稀にシャウウッセンのパリの歯ごたえなんかも買ってみちゃう。即席ラーメンも作る。真っ黒になるほど黒ゴマを入れて、収穫した野菜とゴッチャ煮にしたり不思議なラーメンを作る。そして赤ワインなんかも味わう。焚き火の炎を見つめながらの真露のオンザロックもオツです。真っ暗闇、空を見上げりゃ満点の星、足元ふらつき、神に近づいた気分になれます。
私、決して料理だめ人間ではありません。海外での一人暮らしで鍛えたし、キャンプの野外料理も結構レパートリーがありました。
小屋の外に小さな流しを作ってある。夏場は大活躍。
コック付ポリタンクは、使い勝手は水道に全く遜色がなく大変便利。収穫した野菜を洗ったり、炊事にも使うし、なんと言っても作業の後の行水が楽しい。自然の中では心も身も素っ裸!水浴び、最高!
この水場を設置してから、2百万円もかけて井戸掘りに挑戦する気持ちが薄れている。
夏の暑い日でも、一人だけならば20リットルのタンク1つで十分間に合う。