裏庭の楠木(くすのき)が2年前の伐採の時から比べても、僕には何ともできないほどに大きく育っていました。
二年前に、思い切って“自分で枝打ちをしよう!”と、二連梯子をワイフと二人で伸ばして、電動チェンソーを持って登り、電線に架かっている枝などを切りました。
その時の怖かったこと!!
高い所が大の苦手の僕が8m以上もの高さの木の幹にしがみつきながら枝を切るのですから。
チェンソーも枝打ち用ではなくて大きく、チェンソーそのものも重く、しかも電動式ですからコードの重さも半端ではなくて、片手で使うため腕はだるくなるし…。両手で使わなければならない時もしばしば。
今思い出しても“あぁー怖かった!”
まず切る枝を吊るすための枝にロープをかけて、切る枝にロープをくくり、地上のワイフにロープの一端を引っ張らせておいて、あるいは大きい枝なら近くの木にロープを巻きつけるように指示をして切るのです。
でも、このやり方が正しいことは、今回山仕事をしている人に伐採を頼んだのですが、同じようなやり方をされましたので、証明されたことになりました。
before/afterで見比べてください。
どうです!? とてもスッキリしたでしょっ!
この伐採をしてくれた人は、11月27日のブログ『 奥永源寺の木材伐採現場の見学会に行ってきました! 』で紹介した山の現場を案内して、実際の杉の伐採をして見せてくださった方なのです。
伐採を依頼して事前に下見に来られた時も「木の話」ばかり。伐採当日もやっぱり「木の話」ばかり。
そして、実際の木を前にして、具体的に、木が死んでしまわないようにどの枝を残さなければならないのか、どこまでコンパクトにできるのか等々を説明して、樹高や樹形にしても僕の意向も踏まえて伐採してくださいました。
ヒョイヒョイと木に登り、時には“どの枝から切り進めようか”とか“どの枝にロープをかけて切る枝を吊るして降ろそうか”等思案しながら伐採を進めてくださいました。時には幹や枝に身体をあずけながら、時には安全ベルトを使いながら。
枝切り用のチェンソーがあることも初めて知りました。片手での操作が楽そうでした。また腰のベルトに引っ掛けて枝から枝へと移動しておられました。
まだ僕のところでは雪は降っていませんが、チェンソーがつくるおが屑が雪のように降ってきていました。
地上でロープを引っ張ったり、降ろしたり、降ろした枝を運んだりする人も一人来られていました。若い人で、休憩時にはスマホでゲームをしていたり。
僕も一緒に切って降ろされた枝類を運んだりしていました。
この日は晴れて、午後から風が少し吹く程度で“作業日和”でした。とても“知ること”が多い、為になる1日でした。
この枝類は、乾燥させてストーブの薪にするつもりです。
母屋が出来て139年ですから、この楠木もそれくらいの年輪を刻んでいるのだろうと思っています。
よくニュースにもなりますが、一見枯れてもいない大きな街路樹等が台風のシーズンなどに倒れる映像を見るにつけ、この楠木を心配していたのですが、“しっかりと生きている”ということでしたので、切らずに残して本当に良かったと思っています。
来年の“芽吹き”が楽しみです。来年からしばらくは僕が枝打ちなどもできそうですし。
裏庭にある大木ですが、時々に声をかけてあげようと思います。