そろそろどのような図案で年賀状をつくるのか考えるような時期になりましたね。
皆さんもそうだと思いますが、僕もひと頃は「プリントゴッコ」頼りで年賀状を作っていました。
簡単に多色刷りができましたからね。
僕は、「プリントゴッコ」を使う前には、いわゆる「ガリ版」(正式には「謄写版」というのですが)を使って年賀状を作っていました。仕事で使う必要があったことがその始まりです。
もともとはエジソンが発明した印刷技術で、ヤスリ板の上に置いたロウ原紙に鉄筆で文字(文章)や絵を書いてロウを削り取るのです。ガリガリと音がするので「ガリ版」という愛称がついたのでしょうね、きっと!
その削り取った部分(「孔」といいます)にインクをつけたローラーをコロコロと押さえながら走らせて、紙に転写する方法です。だから「孔版」とも言われます。
僕には“字が下手”という劣等感があったので、今もあるのですが、ガリ版印刷に適した、読みやすいきれいな文字が書けるように「孔版」の通信教育も受けて頑張ったものでした。
さて、説明的な前置きはこれくらいにして、昨日の『ガリ版祭り』の紹介です。
「ガリ版」を商品化して日本に広めたのは堀井新次郎氏で、現在の滋賀県東近江市蒲生岡本町の出身なのです。
今みたいに印刷機やコピー機といった大量の印刷物を作る機械のない時代、大変重宝されました。
そこには彼の業績をたたえて建てられた「ガリ版伝承館」があります。そこで催されました。
ガリ版体験もでき、地域の農産物や飲食物の販売もあり、音楽ライブもありと盛りだくさんで、とっても賑わいました。
僕たち夫婦はモモ(トイプードル)を連れて出かけました。いつもこのような集まりには二人と一匹で参加するのです。
モモは主催者側のような存在で、子どもたちを喜ばしています。
昨日もお母さんに連れられた子どもたちが寄ってきて体に触ったり頭をなでたりしていました。
「触らせてもらっていいですか!?」と幼子を抱いたお母さんが声をかけてこられ、「わんわん!」と言うお子さんに「モモちゃんって呼んだげて」と声かけをすると「モ~モ」って呼んでいてくれました。
さて、ガリ版体験をしている人たちの写真を見てください。ガリ版がどのようなものかの紹介でもあります。
一組の親子さんを撮らせていただきました。
まず鉄筆でロウ原紙を削っていきます。絵を描いているのでね。それを絹枠に張りつけてローラーで刷ります。3枚めの写真の刷り上がった用紙を見る女の子、満足げな表情でしょ!!
お兄ちゃんはお母さんと作品作りです。
お母さんの作品があまりにも素敵だったので1枚いただきました。素敵でしょ!!
とってもいい1日となりました。
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