願ったものは同じだったはずだった・・・
原題 THE WIND THAT SHAKES THE BARLEY
製作年度 2006年
上映時間 126分
監督 ケン・ローチ
出演 キリアン・マーフィ/ポードリック・ディレーニー/リーアム・カニンガム/オーラ・フィッツジェラルド/メアリー・オリオーダン/メアリー・マーフィ
1920年アイルランド、英国による圧政からの独立を求める若者たちが義勇軍を結成する。医師を志すデミアン(キリアン・マーフィ)も将来を捨て、過酷な戦いに身を投じていく。激しいゲリラ戦は英国軍を苦しめ停戦、講和条約にこぎつけるものの、条約の内容をめぐる支持派と反対派の対立から同胞同志が戦う内戦へと発展する。 (シネマトゥデイ)
当時のアイルランドは長く続く英国支配の下で、人々の暮らしは貧困を極め
アイルランド独自の言葉(ゲール語)を話す事さえも禁じられていた。
デミアンはロンドンでの医師としての仕事も決まり、故郷を離れる前に禁じられているハーリング(アイルランド、独自のスポーツ)を仲間と楽しむが
幼い頃からお世話になった家族に挨拶に行ったところに、武装警察隊「ブラック・アンド・タンズ」が現れる。
横柄で屈辱的な取調べに反抗したこの家の17歳のミホールは、ゲール語でアイルランド名を答えた為に納屋に連れ込まれ、殺されてしまう。
ミホールの葬儀で、村の女性たちが死者を悼んで歌う"麦の穂をゆらす風"
この日、若者たちは武器を持ってアイルランドの独立の為に戦うことを決意、デミアンを誘うが、英国軍の強大な力には勝てないと断る。
そんなデミアンに運命を分ける出来事が、まさに故郷を離れようとする時に起きてしまう。
医者となって病んだ人たちを助けたかったデミアンが
戦うために必要な銃を手に入れるために兵士を撃つ。
ゲリラ戦を繰り返す中では裏切りもある。
仲間を守る為に、幼馴染をも・・・
「(幼馴染の命を奪ってまで)意味のある戦いなのか」悲鳴のようなデミアンの言葉に答えは無い―
彼らは多くを失い、やがて痛手を負ったイギリス軍から休戦を勝ち取る。
しかし、つかの間の平和の後に訪れたのは兄弟の分裂、仲間の分裂。
完璧な自由か、アイルランドを分断する講和条約を受け入れるか―悲劇を重ねていく内戦の始まりだった。
そして主が入れ替わった建物の中で繰り返される悲劇...。
―愛するものを奪われる悲劇を、なぜ人は繰り返すのだろう―
今も北アイルランド問題を抱える英国を論争の渦に巻き込んだ問題作。
暴力とは無縁の若者が、貧しい民衆の為に銃を手にレジスタンス運動に身を投じていく
引き返せない道を突き進んでいくデミアンの人生に慟哭。。
舞台となったコーク出身だというキリアンの静かな熱演に心が震える。
失われた兄弟の絆、残していく愛、奪われたたくさんの命、、、
正義と信念から、やがて苦しみと悲しみに満ちていく兄弟の姿に泣かない人はいないだろう....
胸が痛くなるシーンの連続で、人間の愚かさと向き合うことになっても目を背けないで観てみたい1本
ケン・ローチ監督、凄いです

原題 THE WIND THAT SHAKES THE BARLEY
製作年度 2006年
上映時間 126分
監督 ケン・ローチ
出演 キリアン・マーフィ/ポードリック・ディレーニー/リーアム・カニンガム/オーラ・フィッツジェラルド/メアリー・オリオーダン/メアリー・マーフィ
1920年アイルランド、英国による圧政からの独立を求める若者たちが義勇軍を結成する。医師を志すデミアン(キリアン・マーフィ)も将来を捨て、過酷な戦いに身を投じていく。激しいゲリラ戦は英国軍を苦しめ停戦、講和条約にこぎつけるものの、条約の内容をめぐる支持派と反対派の対立から同胞同志が戦う内戦へと発展する。 (シネマトゥデイ)
当時のアイルランドは長く続く英国支配の下で、人々の暮らしは貧困を極め
アイルランド独自の言葉(ゲール語)を話す事さえも禁じられていた。
デミアンはロンドンでの医師としての仕事も決まり、故郷を離れる前に禁じられているハーリング(アイルランド、独自のスポーツ)を仲間と楽しむが
幼い頃からお世話になった家族に挨拶に行ったところに、武装警察隊「ブラック・アンド・タンズ」が現れる。
横柄で屈辱的な取調べに反抗したこの家の17歳のミホールは、ゲール語でアイルランド名を答えた為に納屋に連れ込まれ、殺されてしまう。
ミホールの葬儀で、村の女性たちが死者を悼んで歌う"麦の穂をゆらす風"
この日、若者たちは武器を持ってアイルランドの独立の為に戦うことを決意、デミアンを誘うが、英国軍の強大な力には勝てないと断る。
そんなデミアンに運命を分ける出来事が、まさに故郷を離れようとする時に起きてしまう。
医者となって病んだ人たちを助けたかったデミアンが
戦うために必要な銃を手に入れるために兵士を撃つ。
ゲリラ戦を繰り返す中では裏切りもある。
仲間を守る為に、幼馴染をも・・・
「(幼馴染の命を奪ってまで)意味のある戦いなのか」悲鳴のようなデミアンの言葉に答えは無い―
彼らは多くを失い、やがて痛手を負ったイギリス軍から休戦を勝ち取る。
しかし、つかの間の平和の後に訪れたのは兄弟の分裂、仲間の分裂。
完璧な自由か、アイルランドを分断する講和条約を受け入れるか―悲劇を重ねていく内戦の始まりだった。
そして主が入れ替わった建物の中で繰り返される悲劇...。
―愛するものを奪われる悲劇を、なぜ人は繰り返すのだろう―
今も北アイルランド問題を抱える英国を論争の渦に巻き込んだ問題作。
暴力とは無縁の若者が、貧しい民衆の為に銃を手にレジスタンス運動に身を投じていく
引き返せない道を突き進んでいくデミアンの人生に慟哭。。

舞台となったコーク出身だというキリアンの静かな熱演に心が震える。
失われた兄弟の絆、残していく愛、奪われたたくさんの命、、、
正義と信念から、やがて苦しみと悲しみに満ちていく兄弟の姿に泣かない人はいないだろう....
胸が痛くなるシーンの連続で、人間の愚かさと向き合うことになっても目を背けないで観てみたい1本

ケン・ローチ監督、凄いです

