to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

JUNO/ジュノ

2008-06-19 01:44:26 | the cinema (サ行)
そのつもり。
ジュノ16歳。いちばん大人。

原題 JUNO
製作年度 2007年
上映時間 96分
監督 ジェイソン・ライトマン
出演 エレン・ペイジ/マイケル・セラ/ジェニファー・ガーナー/ジェイソン・ベイトマン/オリヴィア・サールビー/J・K・シモンズ/アリソン・ジャネイ

初体験で妊娠した16歳のヒロインが出産するまでの役9ヶ月のドラマ。監督は「サンキュー・スモーキング」のジェイソン・ライトマン。
脚本はこれがデビュー作ながら、アカデミー賞脚本賞を受賞したディアブロ・コディ。

仕事帰りに観てきました。
夕方の上映でしたが、若いカップルを中心に結構入ってました。
でも、、、コレ、カップルで観るってある意味いいかも・・・。どんなカップルでも。
ちゃんと心で観て欲しい!(お母さんになっちゃってます、、)

ごく普通の16歳の高校生、ジュノ。同級生のポーリーと興味本位でしたただ1度のセックスで、思いがけず妊娠をしてしまう。動揺しつつも気丈に振る舞うジュノは、親友のリアと“父親”のポーリーに妊娠を報告すると、両親には内緒で中絶することを決意する。ところが、病院を目の前にして気持ちが揺らいだジュノは、中絶の道を諦めることに。方針を転換して、赤ちゃんを産んでから養子に出すことにしたジュノは、リアと一緒に里親探しを始めるが…。

コメディという枠に入っているみたいですが、実際は笑えません。
先ずこのキャッチコピーはナイです。あまりに無責任なコピーです

好奇心から気になっていた同級生のポーリーに自分から近づいた。
なので、本当は自分の気持ちさえ解らなかったジュノ。
当然、ポーリーが自分の事をどう思っているかなんて解らない。
そぅ、一歩踏み込んだ遊びだったのだから、そのノリで友達と子供をあげる相手を探します―
ジュノが望んだ、平凡じゃない、アーチスティックな夫婦をフリーペーパーでみつけるのは超早かった。

要らない赤ん坊をあげたい女子高生。
"母親になりたい"と望む子供のいない女性。
自分を知らなかった男―(ダヨネ・・・

数年前、ヨーロッパで10代の少女の妊娠が驚異的に増えているということで、
ニュース番組で特集を組んでいるのを観ました。
同世代の子をもつ親としてちょっと興味を持ちましたが、やはり世代の違いというより
文化の違いのようなものを、少女たちのコメントに感じたものでした。

古くは「金八先生」最近では「14歳の母」などに描かれているのが、日本の現実。
これはそう簡単には変らないでしょう。
違いは、少女を取巻く社会。家庭環境、そして一番大事な、生命を生み出す自覚。。。

 このシーンでほろり・・
ヴァネッサの心情を思うと、胸がいっぱいに.....

時に愛は壊れ、家族はバラバラになるかも知れない―。
だけど、親であることを消すことはできない。


親にとっても、高校生の当事者にとってもショッキングなテーマを
ポップなタッチで描きながらも、失ったもの、得たものをちゃんと映してはいるけど、
好みの分かれる内容であるように感じました。

胸の震えが伝わってきそうなヴァネッサの病院のシーンと、
その向こうで声も無く泣いているジュノのシーンに、私は救われたのですが、
考えさせられるドラマでした。

コメント (32)
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