to Heart

~その時がくるまでのひとりごと

とらわれて夏

2014-05-02 23:32:22 | the cinema (タ行)

原題 LABOR DAY
製作年度 2013年
上映時間 111分
原作 ジョイス・メイナード
監督 ジェイソン・ライトマン
出演 ケイト・ウィンスレット/ジョシュ・ブローリン/ガトリン・グリフィス/トビー・マグワイア/トム・リピンスキー/ジェームズ・ヴァン・ダー・ビーク/ディラン・ミネット/クラーク・グレッグ/J・K・シモンズ

ひょんなことから逃亡犯の男性をかくまうことになった女性が、彼と惹(ひ)かれ合った果てに重大な決断をする5日間を見つめていく。監督は『JUNO/ジュノ』『ヤング≒アダルト』などのジェイソン・ライトマン。
9月初めのレイバーデイの連休が迫る、アメリカ東部の閑静な町。シングルマザーのアデルとその息子である13歳のヘンリーは、逃亡犯のフランクと出くわしてしまう。絶対に危害は加えることはないという言葉を信じ、アデルは彼を自宅にかくまうことに。やがて、家や車を修理し、料理を作り、ヘンリーに野球を教えるフランクに安らぎを覚え、魅了させられていくアデル。そして、人生を大きく変えかねないほどの重大な決意をする。

ラブストーリーというジャンルですが、ヒューマンドラマに入れたいというのが正直な感想。

うつ病で引きこもりのアデルは、ヘンリーの母親という役割にすがっていたけど、
母親想いのヘンリーは、自分の限界を感じていた頃、、、
そして「意図して人を殺めたことは無い」ヘンリーにも信じられる家族が必要だった…―

本来父親がこの年頃の息子に教えるべき″男のたしなみ″をヘンリーに示すフランク。
手際よく料理を作り、修理に掃除にワックス掛け。
アデルは少し元気になり、そんな母をみて少し重荷を下せるヘンリーだけど、、、

愛を無くし立ち直れない女と、去って行った父親の代わりに健気に母を支える少年に
降ってわいたような災難かと思われた脱獄囚の男との出会いは、不思議にも、
必要な時、必要としている者たちが出会ったとさえ思える


予告で予想した範疇のドラマでしたが、
ややもするとありふれたメロドラマで片づけられる物語を、キャスト陣の演技が援けていて
低俗なラブストーリーにはならずに、優しい人間ドラマにしていました。

ただ、繰り返し挿入される若い男女の危うい回想シーンが、解りづらかったのは、
もう、、ひとえにフランクの青年時代がイケメン過ぎたからなのだと断言しちゃう(笑)
どう考えても
海ドラ「SUITS/スーツ」のマイク・ロスのダメで悪い親友役、トム・リピンスキーが
10数年でジョシュ・ブローリンに、というのは理解するのに時間がかかったよ
そうそう、あと「クローザー」のロス市警の本部長J・K・シモンズはあれだけ?の
ちょっと勿体ない使い方。もっと厭らしくピーチを毎日持って来て欲しかったわ(笑)

生きて呼吸することでいっぱいいっぱいの母親のケイト、今回は脱いでいないのにエロティック。
母想いで優しいけれど、フランクに男としての憧れと嫉妬にも似た感情を秘めたヘンリーを、
ガトリン・グリフィスの演技が印象的で、
大きな感動とかはないけれど、普通にスリリングで後味のいい、愛の物語でした
コメント (6)
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