子供の貧困なんて私の子供時代位って思っていた。
幼い頃、両親に捨てられて父方祖父母宅に引き取られた私の子供時代は超がつくくらい貧しかった。
食事は、麦まじりでもご飯が食べられれば良い方だった。
祖父の給料日から日が経って、ご飯から素うどんになって、具が何も入っていないすいとんになる頃、こども心に「給食費ちょうだい」
と言えず、姉と交代で学校を休んだ。当時は給食費は学校へ持参するものだったから、休めば持っていかないで済んだのだった。
学用品も同様で、貧しさのあまり学校へ行けない日は結構あった。
娘たちを捨てて行ったのに、継母と戻って来た父は働かない人で、貧しさはもっと増した。
私と姉は継母に苛め抜かれた。
養育放棄して出て行き、戻って来ても養育放棄だった。この後、また私達姉妹を見捨てて出ていって、3度目の養育放棄。本当に
「鬼畜」のような親だった。
私の負けてたまるかの人生の原点はこの子供時代にある。あの経験があったからその後地獄のような日々を経験しても耐えられ
た。いつか幸せになる‥‥これが私の悲願だった。
あの暗く、言いようのない寂寥感に満たされた子供時代に比べたら、今何て幸せなんだろう。
(とは言え、たまに愚痴もでるけど~)
学歴はないけれど、資格があるから職には困らなかった。働けば収入を得られる。
仕事は辛いけれど、働かないと不安になるのは過去のトラウマかな、貧乏が恐い。(並みの貧乏じゃない、赤貧)
貧困家庭の子供がすべて不幸とは思わないけれど、人に言えぬ苦労をしていることだろう。
未来を担う子供達が皆幸せであるよう、心から願う。