一日一生 内村鑑三著より
復活を信じて宇宙と人生とを観じてごらんなさい。
宇宙とはなんとうるわしいところとなるではありませんか。
人生とは何と喜ばしいものになるではありませんか。
「われらことごとく寝むるにはあらず、われらみなおわりのらっぱの鳴らんとき、
たちまち瞬間(またたくま)に化せん。そはらっぱ鳴らん時、死にし人、
甦(よみが)えりて壊(く)ちず、われらもまた化すべければなり」。
この信仰があってこそ、死はその恐怖をさり、世にこわいこと、
悲しいことはなくなってしまうのであります。
冬が去って春の来ますのも、うぐいすが梅が枝に初春の曲をとなえまするのも、
花の朝(あした)も月の夕(ゆうべ)も、すべてみな一点悲惨の分子をまじえざる希望、
快楽のもといとありて、われらは天然の美を楽しんで、
その悲と惨とを思わざるに至るのであいます。
コリント人への第一の手紙15:51-52
わたしはあなたがたに神秘を告げます。わたしたちは皆、眠りにつくわけではありません。
わたしたちは皆、今とは異なる状態に変えられます。
最後のラッパが鳴るとともに、たちまち、一瞬のうちにです。
ラッパが鳴ると、死者は復活して朽ちない者とされ、わたしたちは変えられます。