すべてのことを、つぶやかず疑わないでしなさい。それは、あなたがたが責められるところのない純真な者となり、
曲った邪悪な時代のただ中にあって、傷のない神の子となるためである。
あなたがたは、いのちの言葉を堅くもって、彼らの間で星のようにこの世に輝いている。(ピリピ書二・一四~一五)
偉大なる事業は著述にあらず。政治にあらず。実業にあらず。
陸海軍の殺伐的事業にあらざるはもちろんなり。
偉大なる事業は純潔なる生涯なり。
他人の利益を先にして、自己(みずから)の利益を後にする生涯なり。
己に足(た)るを知りて、外(ほか)に求めざるの生涯なり。
ソロモンいわく「おのれの心を治むる者は城を攻め取る者にまさる」(箴言一六・三二)と。
「一日一生」内村鑑三より