2024年11月5日火曜日
泣いても笑ってのこの日にアメリカ大統領が決まります。
当落予想はしません。
ウクライナ紛争のその後の推移を考えてみます。
(1)トランプ大統領
アメリカ国民にとっては良くない結果をもたらすような気がします。
しかしウクライナ紛争に関しては、早い段階から終戦の意思を示しています。
非常に内容は不明確ですが、大雑把な概要をヴァンス副大統領候補が提示しています。
そこがスタート地点で、その後交渉と言うことになるのだろうと思います。
まず、ウクライナが受け入れそうな内容ではありません。
ロシア側が拒否する可能性すらあります。
しかしトランプ氏には、ウクライナに対しては切り札があります。トランプ氏はウクライナ紛争をアメリカの戦争とは考えていません。
あくまで民主党(=バイデン)が勝手に引き起こした戦争と考えていると思います。これは、事実です。アメリカ大統領がバイデンさんでなければ、多分ウクライナ紛争は起きなかったと思います。ゼレンスキーがバイデンさんやイギリスに煽られて戦争を招き寄せた側面が非常に強いからです。
バイデンさんとゼレンスキーが勝手に起こした戦争だと主張するでしょう。つまり、アメリカの戦争でない以上はアメリカは、いつでも手を引くと言うことです。
ゼレンスキーが停戦を飲まなければ、アメリカのウクライナ支援を絞るでしょう。ウクライナは、そうなれば停戦を受け入れるしかありません。受け入れなければウクライナで政変が起きると思います。
どのような条件で妥協するかは不明ですが、戦争は確実に停戦に持ち込まれると思います。
(2)ハリス大統領
この場合に大問題が発生する可能性があります。
バイデンさんが良い大統領だとは思いませんが、政治家経験も長く副大統領時代を含めてパワーゲームをわきまえています。
ロシアとウクライナの戦争を起こしてロシア潰しを画策しましたが、ロシアとアメリカとの直接対立は避けています。アメリカの内部でも強硬論はあると思います。
「もっと、関与を深めろ!」と言う意見です。
バイデンさんがロシアとNATOの紛争に拡大するのを抑えていると思います。
しかし、最近ウクライナの劣勢がはっきりしてきたので強硬論が強まっています。
『ゼレンスキー氏が訪米、バイデン氏らに「勝利計画」提示へ』
2024年9月23日 13:00 発信地:ワシントンD.C./米国 [ 米国 北米 ウクライナ ロシア・CIS ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3539913?cx_part=top_category&cx_position=4
要は、ロシア領への西側の長距離ミサイルでの攻撃を認めろ・と言うことです。
ヨーロッパの関係者では、そう主張する声が増えています。その声を背景にゼレンスキーはバイデンさんと談判するつもりでしょう。
それが、何を意味するのか❓
2024.09.18
①危ないぞ! ロシアの核攻撃いよいよ近し…火に油を注ぐウクライナへの長距離ミサイル供与
https://gendai.media/articles/-/137622
直ぐに核戦争が起きると言うことではありません。
しかし、ロシアはNATOとの直接戦争とみなすと警告しています。
第一段階として考えられるのはポーランドのNATOのウクライナ支援用の基地に対する直接攻撃でしょうね。後方支援基地に対してミサイル攻撃を行うと思います。
これに対してNATOが反応すればロシアとNATOの直接紛争に拡大します。
つまりゼレンスキーの言うところの「勝利計画」の本当の内容は、NATOの参戦を引き出すことです。
あるいはNATOを戦争に引きずり込むと言った方が正しいかもしれません。
ウクライナがロシアに勝つには、NATOの直接参戦以外に方法はありません。
(3)バイデンさんは、これを拒否して戦争の拡大を、取り敢えず回避するかもしれません。
ここでハリス氏が次の大統領として登場したとします。
ハリス氏の政策はなんだか良く分かりません。
ウクライナ紛争に関しては沈黙しています。
そもそも副大統領以外に外交にも国際政治にも経験がありません。この部分は全部ブレーンに任せるしかないと思います。自分の考えがなければブレーン次第で、どっちにでも転びます。
西側の長距離ミサイルのロシア領攻撃にGoサインを出してしまう可能性があります。
そうなると①の記事に書かれていることが現実化します。
(4)そう考えるとアメリカの大統領選の結果次第では、場合によりウクライナ紛争の行方は正反対になる可能性があります。
今のまま継続するのはマシな方で、最悪ヨーロッパ紛争に拡大する可能性もあります。
皮肉なことにヨーロッパ紛争に拡大するのを阻止できるのは、トランプ大統領であることになります。
「民主主義」のハリスさんでは、非常にリスクが大きいです。
アメリカ大統領戦後、ウクライナ紛争がどうなるかは現時点では予測不能です。
最悪(3)にならない事を祈るばかりです。
ロシアも「西側の長距離ミサイルのロシア領攻撃にGoサイン」を出す場合に備えて態度を硬化させています。
ロシア軍機が3度領空侵犯 空自機初めて「フレア」で警告―北海道・礼文島北方で・防衛省
2024年09月23日20時43分配信
https://www.jiji.com/jc/article?k=2024092300536&g=pol
ロシア軍機、1週間で4度探知 米アラスカ州沖
2024.09.17 Tue posted at 14:40 JST
https://www.cnn.co.jp/usa/35223958.html
中ロ空軍の爆撃機がアラスカ周辺で合同パトロール アメリカとカナダは緊急発進で対応
2024年7月26日
https://www.bbc.com/japanese/articles/cq5x1wqddvno
こんなことが偶然起きているなどと呑気に考えない方がいいでしょう。アメリカが「西側の長距離ミサイルのロシア領攻撃にGoサイン」を出せば確実にエスカレートします。日本もその時無関係では、居られないかもしれません。
※関連記事目次
「中立の視点で見るウクライナ紛争」の目次⑥
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/e2c67e9b59ec09731a1b86a632f91b27