「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

2023・3・9>洪水を防ぐためのダムが、自然を破壊する

2023-04-06 18:00:00 | 環境問題

これは、世界全ての国と地域で見られる現象です。
日本全国、津々浦々ダムばかり。
ダム建設に巨額の税金が投入されてきました。
中には、ひどいのもありダムの底が抜けて水が貯まらないというケースもあります。北海道の農業用水ダムでそんなのもあります。しかも、ダムがなくても農業用水には困らないという、「おまけ」付の話です。

ダムは、河川を寸断し豊かな自然の恵みを失います。
道路で考えるなら、簡単でしょう。
道路を寸断して、交通を阻害すれば物流は滞ります。
ダムは、それと同じことを河川にもたらします。

ナイル川、水量激減の恐れ 気候変動、開発の余波で流域諸国は死活問題に(1)
2023年1月21日 12:00 発信地:アルティー/スーダン [ スーダン エジプト 中東・北アフリカ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3447437

☆この問題は、ナイル川だけではありません。

チグリス・ユーフラテス川が干上がる? 上流のダム建設で流量激減
2020年9月21日 8:00 発信地:ディワニヤ/イラク [ イラク イラン トルコ 中東・北アフリカ ]
https://www.afpbb.com/articles/-/3304516

つまり、ダムで自然の川の流れを遮断することが結果として、どのような環境破壊をもたらすのか?
あまり、これまで考えられたことはないと思います。

毎年、春に起きる洪水。
それが、実は下流の地域の人々の生活を支えているのです。洪水は、大量の土砂を下流に流します。それが、陸地を形成しています。少なくなれば、海岸線が後退し海辺の土地が少なくなるという簡単な理屈です。

だから、砂防ダムなどと言うのは、この観点からは自然破壊の最たるものです。砂防ダムは、すぐダメになります。満杯になると、土砂があふれ出します。だから、作るだけ無駄です。

私が子供のころに聞いた話では、北海道の山奥まで鮭が遡上していたそうです。ダムが流域に多数建設され、鮭は遡上できなくなりました。川魚も激減しました。河川の水中の交通を妨げると、そうなるのです。

例えば都市部の水源としてのダムは、必要かもしれません。それ以外のダムは、極力建設するべきではないことになります。

こんなことは、実際に見て経験しないと分からないでしょう。東京の河川の護岸工事など、ひどいものです。コンクリートや鉄です。川岸にはそれに向いた植物が生えます。それが、様々な生物の営みを可能にします。コンクリートや鉄で覆ってしまえば、それを全部殺してしまいます。

自然破壊を続ければ、やがては自分たちにその報いが来ます。来てから気が付いても遅いでしょう。自然環境を守ると言うことは、自分たちを守ることでもあります。

こう書いても、都会でしか生活したことのない人には、理解不能だとは、思いますが・・・



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