離婚届

2016年05月20日 | 日記
もう10年近く前に、離婚届の用紙を役場に取りに行ったことがある。

あの頃は既にダンナはうつ病を発症していたが、まだ私と怒鳴り合う元気はあった。

入退院を繰り返していた頃で、家に居る時はどうしても夫婦喧嘩になった。

何度も離婚を考えていたが、ああもぉ限界!離婚しようと役場に行った。

行ったはいいが、住民票だの戸籍や収入に関する書類を申請する用紙はあっても離婚届けの用紙が見当たらない。

さてどうしたものかと考え、窓口に聞きに行った。

窓口には何人かの人が並んでいた。

私が後ろに並ぶと、窓口で対応している人がもう一人来て、私の方を見て言った。

「どういったことでしょうかぁ?」

え。どういったことでしょうかって、今ここで答えなければならないのかい。

でも聞いてきた役場の女性が私を見ている。

ええい!聞いちゃえ!

「離婚届はどうやっていただくのですか?」

私がそう言ったとたんに、そこに居た人達が一斉に私に振り向いた。

するとその女性、「こちらにどうぞ」と私を呼び寄せた。

そして離婚届を持ってきて、アレコレと書き方の説明を始めた。

離婚後に住む所は決まっていますかとか、お子さんの親権はどちらになりますかとか聞いてきて、はぁ?て感じだった。

そんなこと決まってないよ、とっさに来たんだから。

とりあえず書き方はわかりましたと言って、持って帰ってきた。

そして、なんだか疲れてめんどくさくなった。

まあ、御守り代わりに持っておこう、いざとなったらこれを出そうと、電話機を置いてる家具の引き出しに入れた。

そうして今もある笑

離婚しよう!と何度も思ったのに、いつも最後の最後に決断できなかった。

まあ今さら後悔するのはやめよう。

これも運命だ。