Hiroshi B.Matsuura
*【#歴史】「#戦時中の日本人は軍国政府に洗脳されていたというのはまったくのウソ」
… 大正デモクラシーの下で日本人の生活は欧米化し、戦う相手への知識は確実に増えていた。
日本人が戦争に熱狂したのは、〈洗脳〉されていたからではなく、「バスに乗り遅れるな」と、迫害される少数派ではなく得をする多数派に潜り込もうという同調圧力に屈したからである。
〈洗脳〉云々、「戦時の政府が悪、民衆は騙されただけ犠牲者」と構図の中で、自分の責任の重みから逃れる口実である。
カルト宗教の信者を考えればわかるように、洗脳〉は簡単に解けるものではなく、もし戦時中の日本人が〈洗脳〉されていたのなら、短期間に「鬼畜米英」から「マッカーサー元帥、ありがとう!」に転向するわけがない。
◆「日本人は理想なく強きものに従う」(永井荷風)
右派は「GHQの洗脳」と言い、左派は「軍国日本の洗脳」を云々するがどちらも大ウソである。
『断腸亭日乗』で永井荷風が指摘するように、「元来日本人には理想なく強きものに従ひその日その日を気楽に送ることを第一とな」し、日本人は、いつもその時代の「強きもの」に媚びて、迫害される少数派にならないために、迫害する多数派に与してきたのである。
しかし、こうした仲間内のローカルルールに反旗を翻した者たちがいる。
それが、田中正造、杉原千畝や中村哲先生だ。
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