あらぐさ(雑草)のこころ

(備忘録)真実は見えないところにある

紙風船上げ~西木町桧木内

2014-02-10 23:29:00 | ノンジャンル
10日、秋田県仙北市西木町桧木内の「紙風船上げ」に行ってきました。
http://map.yahoo.co.jp/maps?lat=39.71861325&lon=140.10236395&ac=05&az=&z=10&fa=pa&ei=utf8&p=%E7%A7%8B%E7%94%B0%E7%9C%8C

氷点下の寒波の続く中、田沢湖のさらに内陸の山間の集落で行われる小正月のイベントです。
18時ころには、地域の近在の駐車場はもう一杯になってしまいましたが、元々これが最大限の規模で、割り切って地域が決めているお祭りなんだと感じました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140211/k10015166121000.html

ペタンコの2畳ほどの丸い紙風船が、ガスバーナーで送り込まれた温風でだんだん膨らんで、大人たちが舞いあがるのを抑えている中、提灯に蝋燭の火を点けるように、大きな火種が点火された直後、思いもよらないスピードで吹雪の夜空に舞い上がっていきます。

待った無しの 潔さ が素敵です!

くどくどとした説明よりも画像をご覧ください。





とにかく寒い。
カメラで写そうと待ち構えても、いつ一気に飛び上がっていくのかがわからないのに、雪が激しく降っていてカメラのレンズにまで雪が積もる始末です。上空に上がった紙風船はかなりの速さであっという間に吹雪の中に消えていきます。
カメラを起動する間もなく見えなくなって行く風船ががずいぶんありました。






「集落」というのが新鮮ですが、一方過疎・限界集落を連想させる哀しさも感じます。
会場内のあちこちで、お酒でご機嫌になった年配者たちの地元の「県南秋田弁」が飛び交っています。
会場は、雪が無かったらグランドとか草地なのでしょうか、外側を地区が出した出店がぐるりと取り囲んでいて、本格的な食事は出来ないもののお酒や焼き鳥など、イベント特有の品がそろっています。







最後の画像は、あまり膨らんでいるとは思えない風船を、カウントダウンに合わせて上げたところ、上空に舞い上がらずに観客の頭上数メーターを横になってフラフラしながら、風船が炎上して、結局会場の真っただ中に落ちて炎上したところがたまたま近くだったので写しました。

以外にも、火がついたまま、山の杉の木に引っ掛かって消防車が走って行ったりと、かなりの危険も伴う祭りでした。真冬の氷点下の気温や吹雪、火の始末なども相まって、想像を超える環境での山あいの村の伝統的、かつ素朴で豪快、そして紙風船は勝手に飛んでいくという「潔さ」が印象的でした。





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