葉山の海と森

葉山町の自然と日々の暮らしのスケッチ

ガラガラポンが始まった。 2

2012-04-30 18:07:11 | Weblog
新しい年度が始まり少しは景気が好転するかと思いきや、なんともしがたい景気の不透明さと政治の混乱が一層深くなったような気がします。昨年の大震災の余波とはいえ、これほどまでにこの国が壊れてしまったのかと言う思いで折角のお花見やゴールデンウィークなども楽しめそうも無い新年度を迎えました。

まだ多少の仕事をしている身なので世の中の厳しさはひしひしと感じてくるのだが、いざ自分の所に本当の大波が来るとは思っても居なかった。昨年の地震で東北の客先が一時的にラインが止まったのは致し方ないと思っていたのだが、今年になって製造ラインそのものをシンガポールに移動させると言う事が決まった。工場ラインの設備を請け負っている当社としては新規設備はもう出てこないし、有っても保守部品しか出てこない事が現実になったのである。ここの会社だけが客先ではないので他社に振り替える事は出来るが、今まで開発を一緒にやってきた技術者や現場のラインの人たちはどうなるのだろうと心配をしているのである。新聞発表に拠れば1万人規模のリストラをやるとの事、企業とすれば震災と市況が変わったという事で大鉈を振るわざるを得ないのだろうが、世界のトップブランドでさえこうなのだから本当に酷い状況になってきたものだ。

マスコミで報道されたようにシャープが台湾企業から出資を受け、いわば台湾系の企業になるようなものだし、あの勝ち誇った亀山ブランドのテレビは何処に言ったのであろうか?小さいところでは音響アンプメーカーの名門山水も更生法らしいし、携帯電話のフィルム基板を作っていた会社も倒産した。携帯などはIPADなどが出て二つ折れのタイプが少なくなってきて需要減になったようだが、フィルムに電子部品を実装する技術などはトップなのにそれでも潰れると言う、今の日本の産業界は本当に読めなくなってきている。
半導体でも韓国に遅れを取っているし、この際韓国がIMF管理になったように日本も一度デフォルトにならないと政治家がまともにならないのかもしれない。産業界は苦しいながらも頑張っているのに、この際この問題を真剣に考える人を選ばないと大変な事になると、少々過激ですが思うのです。

今、青葉の季節になり桜もほぼ列島を北上し新しい芽吹きが始まりましたが、芽を出さない木々も多々あります。
昨年九月の台風15号で経験した事の無い大風の影響で我が家では竹の子が出ず、夏みかんの木は枯れ、梅は花をつけずに葉が出てきて異常な状況でした。これは台風が塩水を巻き上げシャワーにして地上に撒いた結果でした。
恐らく海岸沿いの木々は全て異常な状況になってきていると思います。
昨年は本当に天変地異の年でしたから今年は穏やかを願いたいものですが、恐らくもう一段の危機が現れると思われます。

観光地には多くの人たちが訪れますが、大資本と零細な分類は益々はっきりしてくると思いますので、買い物は多少高くとも地元で、商店で、小売店で買うように努めましょう。確かにこの街にはスーパーが4軒有りますが、大きな資本が入っているので便利ですが、そのスーパーもそのうち誰が撤退するかチキンレースが始まるような気がします。人間関係の希薄さが今の時代の象徴だと思いますが、会社でも学校でも勿論家庭でも人間関係の建て直しから始めればもう少し穏やかな社会が構築できると思うのですが、この連休に少し考えてみたいと思っています。




















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