葉山の海と森

葉山町の自然と日々の暮らしのスケッチ

哀悼 2

2022-09-17 15:55:48 | Weblog
まさか哀悼の連続を書くとは自分も驚いている。英国のエリザベス女王が天寿を全うされた。95歳は大往生である。
明治維新以来、英国には種々教えてもらっている。殊に立憲民主政治は先輩であり政治にかかわらない王室の立ち位置を
日本の天皇制も教授してもらっている。確かに日本と英国は似ている所があり、国民性も酷似しているのである。
世界に冠たる海洋国家で数百年前から世界に覇権を求め進出しているのである。

70年という長い在位を極めた人はこの歴史上にも今後も出てこないだろう。しかしこれから連邦に加盟している各国は
離脱して共和制が中心となりそうだ。どうも新国王の人気も今一つのようだが、どこの国にも一定以上のシンパはあるものだ。
私も物心ついたころには、当時皇太子だった平成天皇が船で戴冠式に出かけたニュースを見た記憶があり、遠い国のおとぎ話に
見えたものだった。小学生の頃に女王になった方が亡くなったというのが、自分に重ね合わせても年を感じたニュースだった。

前項のブログでボーイスカウトのキャンプに行くときの事を書いたが、ボーイスカウトのルーツは英国に在った。
スカウトになることはSmartnessという事を言われている。立ち居振る舞いや考え方を如何にスマートにこなすことが
英国紳士となるかという、いわば情操教育の走りだったと思うのだ。ボースカウトには誓いと掟という約束事があり
これは騎士道(武士道)と同じ意味と考えられる。

女王の葬列を見ていわば時代絵巻を見るような、アイバンホーの時代にタイムスリップした様な英国の底力を見た気がした。
何かと縁のある日本との絆はアメリカよりも強いのかもしれない。日本においても天皇という精神的支柱と同様に英国民に
愛されていた女王の死は時代の分かれ目に来ているのかもしれない。これからの日本はどういう風に動いていくのか
生きている間には、私は確認できないかもしれない。God save the QueenがKingに代わるそうだ。神のご加護を!
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哀悼

2022-09-08 14:57:56 | Weblog
以前、九州の保育園児が通園バスで置き去りにされて亡くなったことがあったが、又、悲しい事故が起きてしまった。
保育園の送迎バスに乗っていた千奈ちゃんがバスの中に置き去りにされて、重度の熱中症で亡くなったという。考えられない事故で
どうして起きたのか究明してもらいたい。バスを運転していた園長が確認しなかったというが、同時に客席にいたパートのおばちゃん
2人して確認をせずに降りて、そのまま車庫に入れたという。普通、乗用車でも駐車場に入れる時には忘れ物が無いか確認をするのだが、
ましてや子供たちを乗せて下車確認しないのは常識では考えられない。

こんな杜撰な園長は教育者としての資格が無いと思う。会見を見てもなぜか他人事で違和感を感じた。辞めれば済むものではない。
確かに臨時の運転だったかとは言うものの、人の命を預かる事の意識がなさすぎると思うのだ。園長という立場で俺はえらいんだ、
俺は経営者なんだというおごり、なんで俺が確認しなければいけないのか、パートのおばちゃんが見なかったからだと思っているのか。
ほんの数メートルの距離に居る子供をなぜ気づけなかったのか、自分の経験を照らしても不思議でならない。

前にも書いたが、私は子供の頃からボーイスカウトに入り、大学生で隊長という立場になり子供たちを連れて(今のようにバス移動でなく)
電車で移動し、子供たちを連れて野営地まで言った経験が度々あった。特に気を付けなければならないのは駅のホームを歩くときは
今はあまり見かけないがキスリングという横広のザックを背負って歩く時だった。体より広いサイドバッグは電車に触れる危険があり、
山にいるより神経を尖らせたものだ。指導者は常にアンテナを張って安全を確認するのが仕事であり、企業経営でも全方位でアンテナを
張って50年を過ごしてきた。車内に人感センサー等安全機器を取り付け、この国ではこのような痛ましい出来事は最後にして欲しいものだ。
ご両親に慰めを捧げ、千奈ちゃんのご冥福を心よりお祈りする。
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