葉山の海と森

葉山町の自然と日々の暮らしのスケッチ

気を使う

2008-02-24 18:55:35 | Weblog
今の世の中、気を使うという事が全く無くなって来たなと、つくづく思う事がある。
今度のイージス艦と漁船の衝突事故に関しても、見張り員が気づき報告をキチンとしていれば、自動操舵を手動に変えて航行していれば、レーダーを監視している担当者が見逃さなければ、決してこんな事故は起きなかった筈である。

自動車事故もしかり、ごく最近では自転車の女性がお年寄りを跳ねて死亡事故を起こしたりと枚挙に暇が無いほどである。自動車に乗っていてよくあるのが右折車が交差点の手前で止まり後続車が左側を通れない事があって渋滞になるケースで、一寸前に出て後ろに気を使えばスムースになるのに、もっと相手を気遣う事が出来ないかと不思議でなりません。

先日は葉山の開発から緑を守ろうという趣旨の公聴会が行われました。公聴会といえば公の場所で夫々が意見を云い、反対意見、賛成意見の丁々発止の議論がなされるのかと思いきや、開発に対する意見の一方的な発言で町当局としては、ご意見は承りましたという、言ってみれば通過儀礼の公聴会でした。
こういう町民のことを思わない条例があること自体、当局と立法府としての議会の気の使わない事は一体なんだろうと思わざるを得ませんでした。

また18日の開発地の実地調査が総務建設常任委員会のメンバーにより行われましたが、開発地の中に入らず、その周辺を歩いてみただけで終わりという実地調査などというには程遠いものでした。所有者に連絡もせず、現地立ち入りも出来ないような状態を作った町の当局者もさることながら、検討事項にかかわる大事な実地調査に立ち入りが出来ないという事を認めてしまう総務建設常任委員会のメンバーは最悪で職務を全うしているとは思えません。現地を見るのが本来の実地調査というので、気が回らないのならその職務から降りるべきです。こんな事でこの町の将来があるのかとがっかりしてしまいます。

今盛んに『江戸しぐさ』という江戸時代の人間関係をスムースにする気遣いが注目されていますが、他の人に対する気遣いをもっと強く意識して毎日を送るようにしませんか。人間関係をまろやかにまた豊かにするにはお互いを大事に思う事、家族に接するように他人にも優しいまなざしが注げるように、この葉山から『気遣いの町』を発信させませんか?

ここは半農半漁の村であったから言葉遣いは多少荒いかも知れませんが、言い方の問題よりも気持ちの問題ではないですか?金融機関みたいに慇懃無礼な態度より、多少言葉は荒くても、気持ちのこもった、気遣いのある日々を送りたいと思います。
ちなみに今流行の KY などという使い方は気持ちも篭らず、日本語を駄目にする最たるものでマスコミの猛省を促したいとも思う。もっと日本語を大事にしましょう。










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公聴会開催

2008-02-17 21:50:26 | Weblog
昨2月16日下山口会館で旧石井邸開発問題の町主催の公聴会が開催されました。昨年の8月の開発側の説明会から半年も経ってしまい、未だ行方も分からぬまま平行線を辿ってきましたが、ここで一つの区切りが出来たように思われます。
開発そのものには反対のしようがありませんが、町の緑化条例にあるように20%の緑をいかにして残せるかと言う、ほんの少しのところで頓挫してこれだけ時間が経ってしまったと言うのはやはり行政にも問題があったのではないでしょうか?

開発側は法律違反で無い限り開発許可申請を出しそれを行政が認めると言う。また近隣住民は葉山の自然を守り緑化条例を根拠に森の保存を願う。どちらも違反でも住民エゴでもなく只価値観の相違がぶつかり合ってこう着状態になっているのである。

今盛んに地球の温暖化が叫ばれて、CO2の発生を抑え温暖化を止めようと地球規模で運動がされている折、この葉山で大きな運動になりつつあるこの開発問題は今後の条例の改正や制定に一石を投じるものと思われる。ですから環境派を自認する町長にはぜひとも議会と連携して大岡裁きを期待したいものである。

また公聴会と言っても一方が云うだけで開発側も行政側も只聞き置くという、形式に過ぎないもので、本当の意味でのディベートが行われた訳ではないので消化不良の感があったようだ。何しろ狭い公民館に60人という人達が集まってくれて立ち見が出る程であったから感謝であった、この下山口地区の人達の関心度も高く、他の環境保護運動をしている人達の応援もあり、その意味では大成功であった。
何よりも余り近所でも会わない人達が一つになったり、町に関心を持ったりする事の啓蒙にはなったのでそれは別の意味でも良かった事ではあったと思う。

只、議員さんにお願いしたい。地方自治は、特にこの町では政党の下部組織ではなく議員全てが町民党になって町づくりをお願いしたい。いつも玉虫色の解決方法では何時まで経っても町民の支持は得られないと思うので、この際議会条例の制定と合わせて、景観条例や地区協定のようなきっちりしたものを法制化して欲しいと思います。

下山口の開発は恐らく実行されるでしょう。だけどもこの事例を踏まえて条例の整備や葉山ならではの開発規則などを制定して欲しく思います。
開発側も1000万単位の金利が飛んで、住民側は環境破壊に脅かされ、人間関係にも疲れて両者とも何の益にならなかったこの半年を、制定の材料にして欲しいと思います。
 
住民代表と開発側とは同じテーブルに着くということでは、同意していますので今後その経過はこのブログにおいても皆さんに報告したいと思っています。
同じ事が必ず皆さんの周りでも起きる可能性がありますので、以って他山の石として記憶下さい。


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親子の日

2008-02-10 21:39:08 | Weblog
この葉山という町に住んで良いなと思うのは海山の環境だけでなく、住んでる人達が良いなって思う事があります。前にも書いたけど気候風土が人間を造るという、人間本来の生き方が出来るそんな町がこの町の特長ではないかと思われます。今度の町長選挙でもその一端は現れたのかもしれないし、多くのクリエーター(文筆家、写真家、編集者、演出家、画家など)がそこかしこに居る風景が自然な町ではないかと思います。

その中で今日紹介したいのはユニークな活動をしている写真家のブルース オズボーン氏の事です。その写真の素晴らしさはもとより、アメリカ人の彼は日本人の奥さんの佳子さんと二人で5年前から『親子の日』という提唱をされ活動してきました。

5月の第二日曜日が『母の日』で、6月の第三日曜日が『父の日』という事で彼らは
7月の第四日曜日を『親子の日』と決めて、社会の中の最小ユニットが家族であり、親子関係だというその絆を見つめなおすために始められたそうです。
そしてその日には100組の親子写真を撮り続けています。

昨年は私ども親子も撮っていただいて良い記念になりましたが、ここで親子つまり家族が一枚の写真で繋がり、またその日には夫々が思いやるような気持ちになれば世の中少しでも良くなるのではないでしょうか。全国的には余り知られていませんが、この日が何時の日かカレンダーメーカーが『親子の日』印刷してもらえるように葉山からこの事を発信しようと思います。葉山発世界的記念日なんて想像しても楽しくなりませんか?

夫々の家族の事情によって何かを親子でやるも良し、親が子を、子が親を思いやるそんな日にしたいとオズボーン氏と話しています。
昨年の親子大賞にはタレントの関根勤、麻里さん親子が受賞し、特別賞には林家木久扇、木久蔵親子がなりました。

以下のホームページに詳細はありますので、ご覧ください。
http://www.oyako.org








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新規まき直し

2008-02-03 22:57:07 | Weblog
余り聞かなくなった『新規まき直し』と言う言葉は、古くて若い人達には分からないかもかもしれないが、おそらく糸車などでこんがらがった糸を途中から巻きなおすのではなく糸車を、芯まで出してはじめからキチンとやった方が整理も出来るし、綺麗に見栄えも良いからこの言葉が出来たように思えるが、この言葉のとおりにこの町も新規まき直しが出来るかいよいよ新町長の腕の見せ所だ。

普通組織においては、トップが替わると前の系列の人脈は殆どと言って良いほど変わるものだけれども、日本の官僚組織というのは真に良く出来ていてトップが替わっても組織そのものは変わらないと言う、役人にとっては有難い組織だ。
大統領制のような直接選挙に選ばれた町長が役場に乗り込んで、どれだけのことが出来るか、またやってもらうか今のところ町民のバックアップが唯一の頼りだろう。

葉山に関して言えば、役場にいる人間のどれだけ必要な人材か?どれだけ成果を上げた人間か等、民間企業並みに評価システムを導入してはどうだろうか?
筆者は35年間中小企業にいて売上確保に毎月苦労をしてきたが、売り上げなければ給料も払えず、企業として立ち行かず散々苦しい思いをした経験がある。

特に大企業との付き合いは大変で、商品規格、納期、品質保証など各社ごとの製造仕様書が違うのでそれに合わせて製品を作らなければならないのです。
また資材部という調達部門の人達にも多大な神経を使い、アシスタントの若いお嬢さん方にまでゴマをするような毎日だった。日本の企業の品質管理は世界一でその評価は皆さんご存知のとおりだと思いますが、その中で特に公差の問題があります。
よくプラスマイナス1とか2とか言いますが、それは基準の数字のプラス側1マイナス側1と言うように都合2の交差があるから製品と認められるのです。(実際は100分の1とかの公差ですが)

ところで新町長に求める交差をどの位にしたら良いか皆で考えましょう。
町長は当事者になったので、決断には苦しい事が付いて回ると思いますが、選挙前に言っていた事が履行できなくなる事があるかもしれません。それを公約違反だと追及するだけでは無く、どこまでが許容範囲で公差の範囲にはいるかなどを町長に説明してもらいましょう。それが情報公開につながり信頼関係につながると思います。

また町長は役場の人達に前町長時代と違ってシビアな公差を求めて欲しいと思います。それこそが新しい葉山の『新規まき直し』になる事ですから。














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珍客来訪

2008-02-02 00:52:53 | Weblog
神戸の友人が上京の為葉山に来られ、同時に子供と同じ位可愛がっているダルメシアン(1才メス)を仕事の間預かってくれと頼んできた。こちらも10年ほど前にオスのコリーを亡くしペットロスの状態からいまだ開放されていなかったので、リハビリのつもりで預かる事にした。なんと可愛い事、また猟犬種のためか動きも早く家族中振り回されているが、何とも大人だけの静かな家の中が犬中心になって賑やかになったではないか。可愛いだけでなく子供でもあるので躾をする楽しみやトイレや空腹の気配りやらでこちらも久しぶりに使わない神経を使って、脳の活性化には最高の贈り物と感謝している。

所で、この地葉山の犬人口はどの位あるだろうか?もし知っている方があればお教えください。(ついでに猫も分かれば)何故かというと南郷の公園にドッグヤードが出来たというが、こういうものが行政として作ることが必要なのか、愛犬家の方たちに伺いたいと思っている。そこに集まれば知り合いも増え、犬同士も仲良くなれると言うのは良くわかるのだけれども、車に乗ってわざわざ其処まで行ってまた車で帰って行くというのは、如何にも東京か横浜のような都市部に住んでいる発想ではないだろうか?葉山は町自体が公園でありドッグヤードではないのだろうか?自由に歩き回り
行き交う人と犬同士が挨拶を交わし、見知らぬ同士が友達になったりこの町でこその人間関係ならぬ犬関係が出来上がると自然皆の目がどこにでも行き届くのではないでしょうか?

ワンワンパトロールも一定の効果をもたらしているようですし、葉山においては環境を守る事に関して散歩をしている人達に、何か課題をお願いしても良いのではないでしょうか?毎日の散歩、毎日の景色、毎日の情報これらを点から面にプロットしたら環境面で大きな成果が出来るのではないでしょうか?
一寸気を回せば自分の住んでいる町の良い所、おかしな所などそれぞれの視点で是非やってみたいものです。

珍客の来訪でこの一週間くらいそんな目で改めて、町の中をダルメシアンと徘徊しようと思っています。ちなみにこの子の名前はエランと言います。可愛い娘です。













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