いつも思うことだが、権力を持つと会社の社長でも政治家でも人間が変ってしまうのはどうしてなのだろうとつくづく考えさせられる。アベチャンによる集団的自衛権問題である。小泉さんの時代官房副長官時代の初々しさがなくなり叔父さんの佐藤栄作氏のような歌舞伎役者の悪人面に見えてきたのはDNAによるものなのか。よく言われることだが、記録よりも記憶に残る人間になりたいなどと人は云うのだが、彼はその両方を追っかけているのではないだろうか?
爺さんは日米安保で歴史に残り、大叔父は長期政権の果て最後の記者会見で立ち回りをやり、そんな偉大な爺さんたちのDNAが騒いでいるのだろうか。今は権力者のトップに居てもいずれ下野することが分からないのか、回りにいさめる人間も居ないのか、可哀相な人になっていること自体気づかないのか自民党の終焉が近いことが分からないのか、数え上げれば切がないくらい色々な問題を抱えている人だと思わざるを得ない、暗い梅雨空の毎日です。
世論を甘く見ると大変な事になると分からせてあげないといけないので、この3年は国民は我慢を強いられると思いますが、アベチャン以外のところで、例えば国会やら都議会で女性蔑視の品のない野次を飛ばす議員諸氏が沢山居るので、次の選挙は当然落ちる人達であろうから、蟻の一穴岩をも通すで自民党と公明党は惨敗すると考えられるのだが、永田村には対抗できる野党が居ないのもこれまた事実で、国民は不幸のダブルパンチでいつまで経っても同じ繰り返しに耐えなければならないのです。
前にも書いたのですが、国民の民度が彼らと同じと言うことで責任の一端は我々にもあるのです。自分の家に置き換えてと言う自衛権についてのたとえがありましたが、我々は鍵もかけるし、泥棒に入られないようにそれなりに自分で自分の家や家族を守っているので、町内会の人が皆で守りましょうというのは簡単ですが、それぞれの家のルールがあって費用の負担や人的負担など画一的に出来る問題ではないのです。自分の家だけでなく他人の家も警護しましょうなどは出来るはずもないのです。
来年は70年と言う節目の年ですが、この月日が無駄にならないために次世代の子供たちのために絶対にこの法案を通すことはやめさせなければなりません。自分が先頭に立って銃を持ち、議員や役人の師弟から戦場に送ると言うのなら、多少は説得力がありますがまずそんなことにはならないでしょう。公明党のバックに居る創価学会の皆さんはどう判断するのでしょうか?池田大作氏は宗教家として、よくあちこちで平和賞や名誉学士号を貰っているようですが、この問題についてどう思っているのでしょうか?意見を聞いて見たいものです。
いずれにしても国内におけるテロが実際に起こる状態にするのが、今度の集団的自衛権の問題です。ある人は原発や新幹線、飛行機など今まで起きる事の無かった初めての事態がおきると予想していました。新宿の高層ビル群にニューヨークのようなテロがあったら、新幹線爆破のようなテロが起きたら、一体アベチャンは責任取れるのですか?狩猟民族のアメリカ人と農耕民族の日本人とは全く思想背景が違うのに同じ価値観で語るのは的外れもいい所です。
もう黙っては居ないで選挙には必ず行きましょう。まず一党独裁は止めさせましょう。今から準備して本当に国民のためになる政治家を選びましょう、と言っても中々居なくて苦労しますが権利の放棄だけはしてはいけません。今の事だけでなく国家百年の計を見据えた国づくりを出来る人を選びたいと心底思う梅雨の日々です。
不順な季節ですが、海開きも過ぎ本格的な夏到来まで後2週間位です。ご自愛ください。