京都つれづれなるままに

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西本願寺 書院・経蔵 京の冬の旅⑨

2025年01月27日 07時55分00秒 | 日記
 1月22日は、「京の冬の旅」"僧侶がご案内する特別拝観西本願寺 書院・経蔵"を事前にWeb予約をして拝観しました。









書院は何度か拝観していますが、西本願寺の僧侶の解説付きなので勉強になると思い申込みをしました。

書院は桃山時代の豪華絢爛な雰囲気が漂う建物です。

 



大玄関前で受付を終えると最初の部屋「虎の間」に通され村田朝雅師から西本願寺や阿弥陀如来さまについての法話がありました。

次に対面所です。





桃山時代の豪壮華麗な書院(国宝)の対面所「鴻の間」や白書院は、狩野派や円山派による金碧障壁画や重厚な彫刻で飾られています。


上段の欄間(鴻の透かし彫り)


上段左の帳台構(ちょうだいがまえ)



上々段右の付書院と違棚



上々段の手前にある軍配形の火灯窓



上段正面床の「張良引四皓謁太子図」

本願寺の書院では一番規模の大きい広間で、ご門主との対面に使われたところからこの名があります。

上段正面の欄間に雲間を飛ぶ鴻の透かし彫りがあることから、「鴻の間」とも呼ばれています。 

対面所の構成は上段と下段からなり、下段は162畳敷の広大な座敷で、二列の柱で三つに分けられています。また上段中央には間口の広い床、左端に帳台構、右端の上々段に違棚、付書院を配されています。



南能舞台(重文)

南能舞台は切妻造りで江戸時代前期に整備され、対面所が見所となるように設計されています。

現在は毎年5月21日の親鸞聖人の降誕会に祝賀能が舞われています。

次に白書院(国宝)です。





左:一の間(紫明の間)  右:三の間(孔雀の間)


左は一の間(黎明の間)、右は三の間(孔雀の間)



一の間と二の間の仕切欄間


一の間上段右の帳台構


三の間(孔雀の間



三の間(孔雀の間)襖絵

次に黒書院(国宝)を期待しましたが、今回もなかったです。
門主さまのプライベート空間なので公開が難しいのだと思います。




八方睨みの猫

書院の東狭屋の間(ひがしさやのま)天井には、様々な形の書物が散らされています。

その中に、1匹だけ猫が描かれた巻物があります。
大事な書物をねずみにかじられないように睨みをきかせるこの猫は、どこから見ても目が合うことから、「八方睨みの猫」と呼ばれています。

次に北能舞台(国宝)です。

北能舞台は、懸魚(げぎょ)に天正9年(1581)の銘があったとされ、現存する最古の能舞台です。



白書院を見所とし、正面が入母屋造りの簡素な能舞台で古式を感じさせます。

最後は「虎渓の庭」(特別名勝)です。





対面所の東にある虎渓(こけい)の庭は、桃山時代の様式を伝える特別名勝の枯山水庭園です。

虎渓とは中国江西(こうせい)省の廬山(ろざん)にある渓谷のことで、御影堂の屋根を廬山に見立てた借景とし、北側の巨石で表された枯滝(かれたき)から砂礫(されき)の川の流れが大海に注ぐ様が表されています。

緑泥片岩を中心に庭石を巧みに配し、廬山の慧遠(えおん)法師にまつわる"虎渓三笑"の故事を偲ばせまる庭園です。





次に経蔵(重文)です。

『下京・京都駅前サマーフェスタ2024』<2024年8月1日(木)~9月7日(土)>の西本願寺エリアのイベントの一つとして、通常非公開の重要文化財「経蔵」(きょうぞう)を特別公開された際に初めて経蔵内部を見学しました。







内部には約6300巻の経典を収めた輪蔵(りんぞう)があり、堂内の壁は約300枚の古伊万里の腰瓦で飾られている。

新たに公開されるところは無かったですが、僧侶の方の説明のもと、西本願寺をより深く知るきっかけとなった特別公開でした。

なお、書院内、経蔵内は撮影禁止なので掲載の写真は西本願寺、及び京都市観光協会HPからお借りしました。






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