油屋種吉の独り言

日記や随筆をのせます。

たまには、独り言を。

2020-06-22 23:34:13 | 随筆
 「独り言」どころではないですよね。
 いつの間にか、けっこういろんな形で発
信するようになりました。
 恥ずかしいので、そろそろタイトルを変
える時期なのかもしれません。
 ここでブログをやらせていただいてから
ほぼ七年くらいでしょうか。
 最初は日記やら随筆やらでしたが、何を
思ったか、偉そうに、とうとう自作の物語
まで書き始めてしまいました。
 どなたがごらんになるかもしれないのに
ずいぶん大胆なことです。
 といっても、書いたものすべてがここに
のせてあるわけではありません。
 かつてバックアップした際に、このブロ
グから省いてしまったのもあります。
 これから徐々に、再び、のせていこうか
なと思っています。
 もちろん、そのままでは恥ずかしいから、
編集しなおしてからです。
 若い頃、わたしはあまり小説を読んだこ
とがなく、それが今になって、コタエテい
ます。
 「吾輩は猫である」など名作といわれる
小説についても、教科書でちょこっとのせ
られている文章を読んだだけ。
 それで、その作品すべてを読んだ気になっ
ているだけでですから、話になりません。
 世界文学全集はまるっきり蚊帳の外です。
 そんなふうですから、本格的な文章修行
なんてものは、夢のまた夢のようなもので
した。
 学習塾を始める際に、たまたまお会いし
た方が、麻屋与志夫とおっしゃるプロの作
家さん。
 若い頃は東京に出られ、かの有名な抒情
文芸に参加されていたとのこと。
 当時は「現代」という同人誌の主宰をし
ておられました。
 時折、合評会の模様などを、わたしに教
えてくださり、お聞きするうちに驚いたり
怖くなったり。
 それはそれは厳しいものでした。
 とにかくどの作家さんも命がけで書かれ
たもの。
 それだけに、批評する方の眼も真剣その
ものなのも当たり前です。
 文学をやるってことは、本当に厳しいも
のなんだなと、わかることができたことは
素人のわたしにとって良い体験でした。
 最初の小説らしきものは、中年になって
から描くことができました。
 高校時代の思い出をもとにした短編でし
たが、刑事さんが搭乗して来たりと、テー
マがあまりに大きすぎました。
 物語を描き始めたばかりのわたしには荷
が重く、表現力が追いついていかないあり
さま、結局、小説としては、破綻したとい
えるでしょう。
 それでも、わたしの初めての作品。
 地方紙の新春文芸に投稿した際、立松和
平さんが、これは児童文学だと評してくだ
さった。
 それは大切な思い出として、今もわたし
の胸に残っています。
 ブログで、小説らしきものを書き始めて
今年でおよそ10年。 
 その出来栄えはいずれにしても、どうや
らもの書きのはしくれになったらしく、ぼ
んやり散歩などしているときに、ふと書き
かけの作品のイメージが浮かんだりする。
 そんなときはあわてて家にもどり、机の
前にすわる。
 とにかく小説を描く(創造する)という
ことは大変なこと。
 その人の潜在意識を、あけっぴろげにし
ていなけりゃならない。
 しだいに登場人物が勝手に動きまわるよ
うになる。
 すなわち油がのっている状態とはひらか
れた潜在能力の中から、現在の主題にから
みつくふうにして、自由自在にイメージが
出てくる状態。
 わたしもいつか、そのようにして小説が
書けるようになりたい。
 図書館に通っては、いろんな小説を読ん
だりと。
 そんな日々の明け暮れです。
 
 
コメント
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