数年前、子供の頃住んでいた家のドールハウスを作ってみようと思い母に尋ねた事があった。私の記憶は小学2年生で引っ越したため断片的にしか残っていない。
認知症は昔の事を良く覚えているというが「内容に興味を持った場合」のことでこのときは全然興味がない様子で無理だった。
昨日、今原町家に一歩足を踏み入れた途端、子供の頃にタイムスリップしたような懐かしい思いにとらわれた。
だが私の決定的な致命傷が「記憶のじゃま」をしていることに気付いた。考えられないほどの「方向音痴」。息子達は「方向音痴の範囲を超えている」といっている。
なにしろ見取り図を考えている途中に部屋が頭の中で「反転」してしまうので始末が悪い。必死で考えると頭が痛くなる。
それに反し感触や色に関しての記憶は異常なほど覚えている。なぜ?