和英特許翻訳メモ

便利そうな表現、疑問、謎、その他メモ書き。思いつきで書いてます。
拾った用例は必ずしも典型例、模範例ではありません。

コードブック

2024-06-05 21:11:28 | 電気

JP2020039073(SHARP KK)
[0008] 本発明の一態様に係る端末装置は、基地局装置と通信する端末装置であって、チャネル状態情報(CSI)のレポート設定及びチャネル状態情報参照信号(CSI−RS)を受信する受信部と、前記CSIレポート設定及び前記CSI−RSに基づいて、CSIを求める測定部と、前記CSIを前記基地局装置に送信する送信部と、を備え、前記CSIレポート設定は、コードブック設定、及びレポート毎のCQI数を含み、前記コードブック設定がタイプ1コードブックを示し、前記レポート毎のCQI数が2の場合で、ランク指標(RI)が4以上の場合、2つのコードワードのチャネル品質指標(CQI)を求め、前記コードブック設定がタイプ2コードブックを示し、前記レポート毎のCQI数が2の場合で、ランク指標(RI)が2以上の場合、2つのコードワードのCQIを求め、前記タイプ1コードブック又はタイプ2コードブックで求めたプリコーディング行列指標(PMI)、前記RI、及び前記CQIを含む前記CSIを送信する。

[0128] また、好適な基地局装置の送信ビームを決定するために、所定のプリコーディング(ビームフォーミング)行列(ベクトル)の候補が規定されたコードブックが用いられる。基地局装置はCSI−RSを送信し、端末装置はコードブックの中から好適なプリコーディング(ビームフォーミング)行列を求め、PMIとして基地局装置に報告する。これにより、基地局装置は、端末装置にとって好適な送信ビーム方向を知ることができる。なお、コードブックにはアンテナポートを合成するプリコーディング(ビームフォーミング)行列と、アンテナポートを選択するプリコーディング(ビームフォーミング)行列がある。アンテナポートを選択するコードブックを用いる場合、基地局装置はアンテナポート毎に異なる送信ビーム方向を用いることができる。従って、端末装置がPMIとして好適なアンテナポートを報告すれば、基地局装置は好適な送信ビーム方向を知ることができる。なお、端末装置の好適な受信ビームは、CRIに関連付けられた受信ビーム方向でもよいし、再度好適な受信ビーム方向を決定しても良い。アンテナポートを選択するコードブックを用いる場合に、端末装置の好適な受信ビーム方向がCRIに関連付けられた受信ビーム方向とする場合、CSI−RSを受信する受信ビーム方向はCRIに関連付けられた受信ビーム方向で受信することが望ましい。なお、端末装置は、CRIに関連付けられた受信ビーム方向を用いる場合でも、PMIと受信ビーム方向を関連付けることができる。また、アンテナポートを選択するコードブックを用いる場合、各々のアンテナポートは異なる基地局装置(セル)から送信されても良い。この場合、端末装置がPMIを報告すれば、基地局装置はどの基地局装置(セル)との通信品質が好適かを知ることができる。なお、この場合、異なる基地局装置(セル)のアンテナポートはQCLではないとすることができる。

[0129]コードブックは、タイプ1コードブックとタイプ2コードブックに分類される。タイプ1コードブックは、プリコーディング(ビームフォーミング)行列(ベクトル)がテーブルに示される。タイプ2コードブックは、ベクトルの線形合成で表され、タイプ1コードブックよりも精度が高い。線形合成されるベクトルの最大数は上位層の信号で設定される。また、合成されるベクトルはタイプ1コードブックに含まれる。また、合成されるベクトルは互いに直交している。また、線形合成の重みは、ワイドバンド振幅係数、サブバンド振幅係数、サブバンド位相係数の3種類ある。なお、サブバンド振幅係数は上位層の信号でON/OFFが可能である。また、コードブックの設定情報はCSIのレポート設定に含まれる。コードブックの設定情報は、コードブックタイプなど、コードブックの設定情報が含まれる。コードブックタイプは、PMIを求めるコードブックが、タイプ1コードブックかタイプ2コードブックかを示す。なお、タイプ2コードブックがサポートしているRIは、タイプ1コードブックがサポートしているRIよりも小さい。例えば、タイプ1コードブックがサポートしているRIは最大8であり、タイプ2コードブックがサポートしているRIは最大2又は4である。

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伝送線路

2023-09-25 10:27:13 | 電気

第3章 波長・伝送線路ヒデ・ラヂオシャック

 

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波巻

2023-09-20 09:39:09 | 電気

JP2020182302(DENSO CORP [JP])
[0119] 各導線82は、固定子巻線51の周方向に所定の配置パターンで配置されるように折り曲げ形成されており、これにより、固定子巻線51として相ごとの相巻線が形成されている。図12に示すように、固定子巻線51では、各導線82のうち軸方向に直線状に延びる直線部83によりコイルサイド部53が形成され、軸方向においてコイルサイド部53よりも両外側に突出するターン部84によりコイルエンド54,55が形成されている。各導線82は、直線部83とターン部84とが交互に繰り返されることにより、波巻状の一連の導線として構成されている。直線部83は、磁石ユニット42に対して径方向に対向する位置に配置されており、磁石ユニット42の軸方向外側となる位置において所定間隔を隔てて配置される同相の直線部83同士が、ターン部84により互いに接続されている。なお、直線部83が「磁石対向部」に相当する。

[0120] 本実施形態では、固定子巻線51が分布巻きにより円環状に巻回形成されている。この場合、コイルサイド部53では、相ごとに、磁石ユニット42の1極対に対応する間隔で周方向に直線部83が配置され、コイルエンド54,55では、相ごとの各直線部83が、略V字状に形成されたターン部84により互いに接続されている。1極対に対応して対となる各直線部83は、それぞれ電流の向きが互いに逆になるものとなっている。また、一方のコイルエンド54と他方のコイルエンド55とでは、ターン部84により接続される一対の直線部83の組み合わせがそれぞれ相違しており、そのコイルエンド54,55での接続が周方向に繰り返されることにより、固定子巻線51が略円筒状に形成されている。

[0123] ここで、固定子巻線51における導線82の巻回構造を具体的に説明する。本実施形態では、波巻にて形成された複数の導線82を、径方向に隣接する複数層(例えば2層)に重ねて設ける構成としている。図15(a)、図15(b)は、n層目における各導線82の形態を示す図であり、図15(a)には、固定子巻線51の側方から見た導線82の形状を示し、図15(b)には、固定子巻線51の軸方向一側から見た導線82の形状を示している。なお、図15(a)、図15(b)では、導線群81が配置される位置をそれぞれD1,D2,D3,…と示している。また、説明の便宜上、3本の導線82のみを示しており、それを第1導線82_A、第2導線82_B、第3導線82_Cとしている。

US2021391763(AISIN CORP [JP])
[0064] The coil part 30 is formed as, for example, wave-winding coils.
【0034】
  コイル部30は、たとえば、波巻コイルとして構成されている。

In addition, the coil part 30 is formed as 8-turn coils. Namely, the coil part 30 is formed such that eight segment conductors 40 are radially and parallelly disposed in a slot 12 .
また、コイル部30は、8ターンのコイルとして構成されている。すなわち、コイル部30は、スロット12内に、径方向に8個のセグメント導体40が並列して配置されて構成されている。

US2020395878(DENSO CORP [JP])
[0240] A winding structure of the conductors 82 of the stator coil 51 will be described below in detail.
【0119】
  ここで、固定子巻線51における導線82の巻回構造を具体的に説明する。

In this embodiment, the conductors 82 formed in the shape of a wave winding are arranged in the form of a plurality of layers (e.g., two layers) disposed adjacent or overlapping each other in the radial direction.
本実施形態では、波巻にて形成された複数の導線82を、径方向に隣接する複数層(例えば2層)に重ねて設ける構成としている。

US11646646(HONDA MOTOR CO LTD [JP])
[0004] Generally, wave winding coils are known as coils constituting stators for rotating electrical machines such as electric motors and electric generators.
【0002】
  一般に、電動機や発電機等の回転電機のステータを構成するコイルとして、波巻コイルが知られている。

A wave winding coil has a plurality of straight-shaped, slot disposition parts disposed in slots of a stator core and a plurality of turning parts each coupling, on an outer side of the stator core in an axial direction, the slot disposition parts adjacent to each other in a projected shape or an arch shape.
波巻コイルは、ステータコアのスロット内に配置されるストレート状の複数のスロット配置部と、ステータコアの軸方向外側で、隣り合うスロット配置部同士を山型状又はアーチ状に連結する複数のターン部と、を有し、

The wave winding coil is formed in a wave shape along the stator core in a circumferential direction.
ステータコアの周方向に沿って波形状に成形される。

US2022200408(DENSO CORP [JP])
[0263] Here, a winding structure of the conductors 82 in the stator winding 51 will be described in detail.
【0120】
  ここで、固定子巻線51における導線82の巻回構造を具体的に説明する。

According to the present embodiment, a plurality of conductors 82 that are formed by wave-winding are provided so as to overlap in a plurality of layers (such as two layers) that are adjacent in the radial direction. 
本実施形態では、波巻にて形成された複数の導線82を、径方向に隣接する複数層(例えば2層)に重ねて設ける構成としている。

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中継:リピータ、リレー、違いは?

2023-05-06 19:14:48 | 電気

リピータ:単なる増幅?

リレー:増幅+α(復調、変調、符号化等)?

LTE-Advancedにおけるリレー技術、NTT Docomo テクニカルジャーナル Vol. 18 No. 2

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多層配線、M0, M1

2023-03-09 15:00:12 | 電気

EUVを使わずに微細化の極限を目指す半導体製造技術、福田昭のセミコン業界最前線

「ボトム側の2層(M0とM1)はコバルトを主材料とする配線になり」

「Intelはボトム側の4層(M2~M5)についても銅配線にコバルトのクラッド層を追加することで、エレクトロマイグレーション寿命の確保を図っている」

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バスバーの積層構造

2023-02-26 01:01:41 | 電気

JP2019212747(NIPPON CHEMICON)
[0022] 図1は、電子部品実装モジュール1000の全体概要を説明する斜視図である。図1に示すように、電子部品実装モジュール1000は、第一のバスバー1300と絶縁シート1400と第二のバスバー1500(図1では不図示)とを備え、第一のバスバー1300上には台座1200に装着された状態のコンデンサ1100が複数個表面実装されている。また、第二のバスバー1500の外面側には、ヒートシンク1600が面実装(面接触)されている。

[0023] 図1に示すように、バスバー積層体は大電流の供給が可能であり、かつ放熱性にも優れているため、多数のコンデンサ1100等の電子部品を高密度で搭載しても、当該電子部品が熱損傷を受けることは回避可能である。特にコンデンサ1100は高熱に弱いことが知られているが、本発明のバスバー積層体においては高信頼性かつ高耐久性の特性を維持可能である。各バスバー1300,1500は、大電流及び放熱を考慮して一定程度の厚さを有する金属で構成されているが、これにより強度的にもかなり強い特性が得られるものとなっている。従って、熱によりその寿命が大きく左右されるコンデンサ等であっても問題なく集積可能となる。

[0024] また、図2(a)はコンデンサ1100の中央で切断した場合の構成態様を説明する断面図であり、図2(b)はその拡大図である。図2(a)において、第二のバスバー1500の外面側には面一に熱伝導フィルム1610とヒートシンク1600が貼付されており、これにより第二のバスバー1500の熱を効率的に外部へ放散することができる。第二のバスバー1500の外面側には、端子の突出や半田フィレット等の突起障害物が存在しないことから、熱伝導フィルム1610やヒートシンク1600を面一に大面積接触にて貼付することができるので、熱放散特性が向上する。なお、熱伝導フィルム1610は省略して直接ヒートシンク1600のみを設けてもよい。

[0025] また、図2(b)に示すように、第二のバスバー1500が備える第一電極用半田付凸状体1510は、第一のバスバー1300の凸状体用開口部1310内に配置されて、第一のバスバー1300の外面とはリフロー半田が可能な程度に略同一高さとされている。

[0026] そして、第一リード端子1110および第二リード端子1120は、台座1200に挿通されてその底面で曲折されており、コンデンサ1100に台座1200がセットせれることによって表面実装タイプの電子部品として取り扱い可能とされている。また、図2(b)から理解できるように、第一リード端子1110は第一電極用半田付凸状体1510の平らな頭頂部にリフロー半田付される。ここで、第一リード端子1110の少なくとも先端部は、台座1200から少し突出した状態で、第一電極用半田付凸状体1510の平らな頭頂部内からはみ出ることなく収まっているものとする。

[0027] これにより、上方から観察した場合に、第一リード端子1110の先端部が視認等(視認またはカメラ画像取得及びその処理)可能(視認またはカメラ画像取得及びその処理)となるので、その周りに形成される半田フィレットの状態観察によってリフロー半田の品質確認を行うことができる。また、第二リード端子1120の先端部は、台座1200から少し突出した状態で、第一のバスバー1300にリフロー半田付されている。

[0028] このような構成により、第一電極用半田付凸状体1510の頭頂部と、第一のバスバー1300の凸状体用開口部1310の周縁部の平面と、の相互の高さを揃えることが可能となり、リフロー半田の利用も容易となる。

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垂直共振器型面発光レーザ

2022-11-30 16:25:01 | 電気

JP2017098328
[0011] 図1(a)は、実施例1に係る半導体レーザ10の断面図である。本実施例においては、半導体レーザ10は、垂直共振器型面発光レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)である。半導体レーザ10は、活性層14Bを含む半導体構造層14を介して互いに対向して配置された第1及び第2の反射鏡13及び15を有する。

[0012] 本実施例においては、半導体レーザ10は、基板11上に第1の反射鏡13、半導体構造層14及び第2の反射鏡15が積層された構造を有している。具体的には、基板11上にバッファ層12が形成され、バッファ層12上に第1の反射鏡13が形成されている。また、第1の反射鏡13上には半導体構造層14が、半導体構造層14上には第2の反射鏡15が形成されている。本実施例においては、基板11はGaN基板である。また、バッファ層12はGaNの組成を有する。

[0013] 図1(a)に示すように、半導体構造層14は、n型半導体層(第1の導電型を有する第1の半導体層)14Aと、活性層14Bと、p型半導体層(第1の導電型とは反対の第2の導電型を有する第2の半導体層)14Cとが積層された構造を有する。本実施例においては、n型半導体層14Aは、第1の反射鏡13上に形成されている。また、p型半導体層14C上には第2の反射鏡15が形成されている。

 

US2022310875
[0126] FIG. 8 is an illustration of vertical cavity surface emitting laser (VCSEL) structure 800 according to an embodiment. 
【0097】
  図8は、実施形態に係る垂直共振器型面発光レーザー(VCSEL)構造800の図である。複数の半導体層812及び814は、基板810の上に配置されている。

US10230215
[0004] One type of laser that is used in optical data transmission is a Vertical Cavity Surface Emitting Laser (VCSEL).
【0004】
  光データ伝送に使用されるレーザの1つのタイプは、垂直共振器型面発光レーザ(VCSEL)である。

A VCSEL has a laser cavity that is sandwiched between and defined by two mirror stacks.
VCSELは、2つのミラー・スタックの間に挟まれそれらによって画定されるレーザ・キャビティを有する。

A VCSEL is typically constructed on a semiconductor wafer such as Gallium Arsenide (GaAs).
VCSELは典型的にはガリウムヒ素(GaAs)のような半導体ウエハ上に構築される。

The VCSEL includes a bottom mirror constructed on the semiconductor wafer.
VCSELは、半導体ウエハ上に構成された底部ミラーを含む。

Typically, the bottom mirror includes a number of alternating high and low index of refraction layers.
典型的には、底部ミラーは、高い屈折率の層と低い屈折率の層が交互に並ぶ層をいくつか含む。

As light passes from a layer of one index of refraction to another, a portion of the light is reflected.
光がある屈折率の層から別の屈折率の層を通過すると、その光の一部が反射される。

By using a sufficient number of alternating layers, a high percentage of light can be reflected by the mirror.
十分な数の交互層を使用することによって、高い割合の光をミラーによって反射させることができる。

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シロッコファン

2022-03-08 11:22:34 | 電気

JP6951428

【0022】
  [実施の形態1]
  図1~図4を参照して、実施の形態1における遠心ファン10について説明する。図1および図2は、それぞれ、遠心ファン10を示す斜視図および正面図である。図1および図2を参照して、遠心ファン10は、複数の羽根体21を有する。遠心ファン10は全体として略円筒形の外観を有し、複数の羽根体21はその略円筒形の側面に配置されている。遠心ファン10は、樹脂によって一体に形成され、仮想上の回転軸101を中心として矢印103に示す方向に回転する。
【0023】
  遠心ファン10は、回転する複数の羽根体21によって、内周側から取り込んだ空気を外周側に送り出す。遠心ファン10は、遠心力を利用して、回転中心側から径方向外側に空気を送り出す。遠心ファン10は、シロッコファンとして機能し、家庭用の電気機器等に搭載され、低レイノズル数領域の回転数で使用されることができる。
【0024】
  遠心ファン10は、外周枠12,13をさらに有している。外周枠12,13は、回転軸101を中心とする環状に延在して形成されている。外周枠12,13は、回転軸101の軸方向において距離を隔てて配置されている。外周枠13には、遠心ファン10を駆動モータに連結するためのボス部16が一体に形成されている。ボス部16はたとえば、ゴム製部品と金属製部品とから構成され、インサート成形によって外周枠13と一体化されている。
【0025】
  複数の羽根体21は、回転軸101を中心とする周方向に互いに間隔を隔てて設けられている。複数の羽根体21は、回転軸101を中心とする周方向において等間隔に配置され、回転軸101の軸方向における両端において外周枠12および外周枠13によって支持されている。羽根体21は、外周枠13上に立設され、外周枠12に向けて回転軸101の軸方向に沿って延びるように形成されている。


【0026】
  図3は、図2中のIII線に囲まれた領域を拡大して示す正面図であり、図4は、図3中に示す遠心ファン10の一部を拡大して示す正面図である。図3および図4中には、遠心ファン10の回転軸101(図1,図2)に対して平行な方向から見た場合の羽根体21の形状が示されている。
【0027】
  図3および図4に示すように、複数の羽根体21は、互いに同一形状を有する。複数の羽根体21の各々は、回転軸101の軸方向におけるいずれの位置で切断されても同一の翼断面形状を有するように形成されている。
【0028】
  羽根体21は、羽根体21の内周側の端部に位置し、回転時に空気が流入する前縁部26と、羽根体21の外周側の端部に位置し、回転時に空気が流出する後縁部27とを有する。羽根体21は、前縁部26から後縁部27に向けて回転軸101を中心とする周方向に傾斜して形成されている。羽根体21は、前縁部26から後縁部27に向けて遠心ファン10の回転方向に傾斜して形成されている。

【0087】
  [実験例]
  図18~図33を参照して、上述の各実施の形態に関連して行った実験例について説明する。説明に当たって、図18に示すように、羽根体21の前縁部26と後縁部27とを結ぶ直線を、翼弦線LN3と定義する。翼弦線LN3の長さを、翼弦長Cとする。羽根体21の負圧面24から翼弦線LN3に対して下ろした垂線の長さが最大になる位置P15における垂線LN4の長さを、反りtとする。反りt/翼弦長Cの値を、反り比mと定義する。

JP2002155895
[0023] 【発明の実施の形態】本発明の一実施形態に係るシロッコファン(多翼送風機)は、図1〜図3に示す前述のシロッコファン10において、複数枚の翼33のうち3枚に1枚を、図5、図6(b)及び図7に示す改良翼36に置き換え、改良翼36を成形するための型抜き孔34bを有する主板34を採用したものである。このシロッコファン10aを図4に示す。

[0024] <シロッコファン10aの構成>シロッコファン10aは、主として、羽根車13aと、羽根車13aを覆うケーシング11と、羽根車13aを回すモータ14とから構成されている。

[0025] 羽根車13aは、円板状の主板34の外周縁に多数枚の翼33及び改良翼36の一端が固定され、それらの翼33及び改良翼36の他端がリング状の側板32で結ばれている。この羽根車13aの詳細は後述する。

[0026] ケーシング11には、空気の吹き出し口11aと、ベルマウス12により囲まれている空気の吸い込み口11bとが形成されている。吸い込み口11bは、羽根車13aの側板32に対向するように配置されている。この吸い込み口11bを通って羽根車13aの内周部の空間へ流れる空気は、概ね羽根車13aの回転軸Oに沿った形で流入し、羽根車13aの回転によって回転軸Oから離れる方向(羽根車13aの外周方向)に流れていく。また、吹き出し口11aは、羽根車13aの回転軸Oに対して略直交する向きに空気を吹き出すよう、吸い込み口11bに直交するように形成されている。

[0027] モータ14は、その回転シャフトが主板34の中心孔34a(図5参照)に装着されており、主板34を回すことによって羽根車13a全体を回転させる。モータ14の本体部分は、ケーシング11に固定されている。

[0028] <シロッコファン10aの動作>モータ14を回してシロッコファン10aを作動させると、羽根車13aが、ケーシングに対して、図5及び図7に示す回転方向Rの向きの回転する。すなわち、シロッコファン10aでは、主として翼33,36の凹面となっている回転方向R前面によって、空気を掻き出す。これにより、羽根車13aの各翼33,36が羽根車13aの内周側の空間から外周側の空間へと空気を掻き出し、吸い込み口11bから羽根車13aの内周側の空間に空気が吸い込まれるとともに、羽根車13aの外周側に掻き出された空気が吹き出し口11aに集められて吹き出される(図4の空気流れWを参照)。すなわち、シロッコファン10aは、吸い込み口11bから回転軸Oに沿った形で空気を吸い込み、吹き出し口11aから回転軸Oに直交する方向に空気を送り出す。なお、図4では回転軸Oの右側における空気流れWのみを表示しているが、回転軸Oの左側において羽根車13aの外周側に掻き出された空気は、ケーシング11に沿って吹き出し口11aまで流れ、そこから吹き出される。

[0032] 翼33の形状は、従来の翼と同様である。翼33は、図6に示すように、主板34とつながっている一端における翼弦長C1に対し、側板32とつながっている他端における翼弦長C2が若干小さくなるような形状である。したがって、翼33を形成する際には、1つの金型により翼33を覆い、図6(a)の左側へと金型を抜くことができる。また、翼33の断面形状は、図7に示すように、主板34とつながっている一端でも、側板32とつながっている他端でも、ほぼ同じ形状となっている。

[0033] 〔改良翼36〕一方、改良翼36の形状は、主として側板32とつながっている他端の近傍で、翼33を内周方向(回転軸Oに向かう方向)に突出させた形状となっている。改良翼36は、図6(b)に示すように、主板34とつながっている一端における翼弦長C1に対し、側板32とつながっている他端における翼弦長C3が大きくなるような形状である。したがって、改良翼36は、一端における翼断面から回転軸Oに沿って延びる第1部分36aに加え、第1部分36aから内周側に突出する第2部分36bを有する。

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クリンチ爪

2022-03-02 16:45:20 | 電気

【0020】
次に、図4,図5を参照して、挿入ヘッド16による部品挿入位置において基板3の下方に配設されたクリンチ機構30の構造および機能を説明する。図4に示すように、挿入ヘッド16は、部品20の下部から延出した3つのリード21a、21b、21cを挟持して保持する挿入チャック17および部品20を下方に押し下げる機能を有するプッシャ19を備えている。
【0021】
挿入チャック17は図外の駆動機構により基板3に対して昇降する(矢印i)とともに、横方向に旋回移動する(矢印j)。これにより、受渡しユニット14から受け渡された部品20のリード21を基板3の貫通孔3aに差し込んで挿入する部品挿入動作が実行される。したがって、複数のチャックユニット9が装着された部品搬送機構6、受渡しユニット14および挿入ヘッド16は、部品供給機構4から受け取った部品20のリード21を挿入ヘッド16によって貫通孔3aに基板3の表面側から挿入する部品挿入機構51(図8参照)を構成する。
【0022】
基板3の下面側において挿入ヘッド16による部品挿入位置には、クリンチ機構30が配設されている。クリンチ機構30は、貫通孔3aに挿入されて基板3の下面側に突出したリード21の残余部をカットするとともに折り曲げて基板3に固定するクリンチ動作を行う機能を有するものである。クリンチ機構30は、保持ブロック31にクリンチ動作のための機構部品を組み込んだ構成となっており、保持ブロック31には、上部部材31a、下部部材31b、上部部材31aと下部部材31bとの間に形成された空隙部31cおよび下部部材31bから下方に延出する筒状部31dが設けられている。
【0023】
上部部材31aには、リード21を折り曲げて切断するクリンチ爪および貫通孔3aから挿入されたリード21の下端部を下受けするためのリード下受部43が組み込まれている。クリンチ爪は、上部部材31aの一方側(図4において左側)内に中高方向に傾斜して設けられた装着孔38に固定部材41によって固定された固定クリンチ爪40と、上部部材31aの他方側(図4において右側)内に中高方向に傾斜して設けられたスライド孔39に、斜面方向にスライド自在に装着された可動クリンチ爪42より構成される。

(*図4)

(*図5)

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巻鉄心

2022-02-09 18:44:43 | 電気

WO2018131613(JP)
First Embodiment
(第一実施形態)

[0047] FIG. 1 is a perspective view schematically showing a wound core 10 according to a first embodiment of the present invention. FIG. 2 is a side view of the wound core 10 according to the embodiment.
図1は、本発明の第一実施形態に係る巻鉄心10を模式的に示す斜視図である。図2は、同実施形態に係る巻鉄心10の側面図である。

[0048] In the present application, “in a side view” refers to
なお、本発明において側面視とは、

viewing in a width direction (Y axis direction in FIG. 1) of long grain-oriented electrical steel sheets constituting a wound core, and a side view is a view (a view in the Y axis direction in FIG. 1) showing a shape viewed in a side view.
巻鉄心を構成する長尺状の方向性電磁鋼板の幅方向(図1におけるY軸方向)に視ることをいい、側面図とは側面視により視認される形状を表した図(図1のY軸方向の図)である。

In addition, a sheet thickness direction is the sheet thickness direction of the grain-oriented electrical steel sheet,
また、板厚方向とは、方向性電磁鋼板の板厚方向であり、

and means a direction perpendicular to the circumferential surface of the wound core in a state of being formed in a rectangular wound core.
矩形状の巻鉄心に成形された状態においては巻鉄心の周面に垂直な方向を意味する。

(図2は「側面図」)

[0049] The wound core 10 according to this embodiment is configured by laminating a plurality of bent bodies formed from grain-oriented electrical steel sheet, in which a coating containing phosphorus is formed on the surface, in the sheet thickness direction thereof.
本実施形態に係る巻鉄心10は、表面にリンを含有する被膜が形成された方向電磁鋼板から形成された複数の曲げ加工体1を、その板厚方向に積層することで構成される。

That is, as shown in FIGS. 1 and 2, the wound core 10 has a substantially rectangular laminated structure of the plurality of bent bodies .
すなわち、巻鉄心10は、図1、図2に示されるように、複数の曲げ加工体1による略矩形状の積層構造を有する。

The wound core 10 may be used as it is as a wound core. However, as necessary, the wound core may be fixed using a known binding band or a fastening tool.
この巻鉄心10は、そのまま巻鉄心として使用してもよいが、必要に応じて公知の結束バンド等の締付具を用いて巻鉄心を固定してもよい。

[0050] As shown in FIGS. 1 and 2, each of the bent bodies is formed in a rectangular shape by alternately connecting four flat portions and four corner portions along a circumferential direction.
図1及び図2に示すように、それぞれの曲げ加工体1は、周方向に沿って四つの平面部4と四つのコーナー部3とが交互に連続することで矩形状に形成される。

The angle between the two flat portions adjacent to each corner portion is approximately 90°.
各コーナー部3に隣接する二つの平面部4のなす角は、略90°である。

[0051] As shown in FIG. 2, in the wound core 10 according to this embodiment, each of the corner portions of the bent body has two bent regions with a total bending angle of approximately 90° in a side view.
図2に示すように、本実施形態に係る巻鉄心10においては、曲げ加工体1のコーナー部3のそれぞれが、側面視で、曲げ角度の合計が略90°である二つの屈曲領域5を有する。

The bent region is a region having a shape bent in a curved shape in a side view of the bent body , and a more specific definition thereof will be described later.
屈曲領域5は、曲げ加工体1の側面視において曲線状に屈曲した形状を有する領域であり、より具体的な定義については後述する。

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弾性波共振子

2021-11-12 18:36:40 | 電気
 共振子5は、例えば、いわゆる1ポートSAW共振子によって構成されており、IDT電極11と、IDT電極11の両側に位置する1対の反射器13とを有している。IDT電極11および反射器13の厚みt(図2)は、例えば、一定である。
 IDT電極11は、圧電基板7の上面上に形成された導電パターン(導電層)によって構成されており、図1に示すように1対の櫛歯電極15を有している。
 1対の櫛歯電極15は、例えば、互いに対向するバスバー17(図1)と、バスバー17からバスバー17の対向方向に延びる複数の電極指19と、複数の電極指19の間においてバスバー17から突出するダミー電極21とを有している。そして、1対の櫛歯電極15は、複数の電極指19が互いに噛み合うように(交差するように)配置されている。
 バスバー17は、例えば、概ね一定の幅でSAWの伝搬方向(D1軸方向、X軸方向)に直線状に延びる長尺状に形成されている。1対の櫛歯電極15のバスバー17は、SAWの伝搬方向に交差する方向(D2軸方向)において対向している。
 複数の電極指19は、例えば、概ね一定の幅でSAWの伝搬方向に直交する方向(D2軸方向)に直線状に延びる長尺状に形成されており、SAWの伝搬方向(D1軸方向)に概ね一定の間隔で配列されている。1対の櫛歯電極15の複数の電極指19は、そのピッチp(例えば電極指19の中心間距離)が、例えば、共振させたい周波数でのSAWの波長λの半波長と同等となるように設けられている。波長λは、例えば、1.5μm以上6μm以下である。
 
 複数の電極指19の一部においては、そのピッチpが相対的に小さくされたり、逆に、ピッチpが相対的に大きくされたりしてもよい。このような狭ピッチ部または広ピッチ部を設けることによって、SAW素子の周波数特性が向上することが知られている。なお、本実施形態において、単にピッチp(電極指ピッチ)という場合、特に断りがない限り、狭ピッチ部および広ピッチ部のピッチpを除く部分(複数の電極指19の大部分)のピッチpまたはその平均値をいうものとする。また、同様に、特に断りがない限り、単に電極指19というときは、狭ピッチ部または広いピッチ部以外における電極指19を指すものとする。
 複数の電極指19の本数、長さ(D2軸方向)および幅w(D1軸方向)は、SAW素子1に要求される電気特性等に応じて適宜に設定されてよい。一例として、電極指19の本数は100以上400本以下である。電極指19の長さおよび幅wは、例えば、複数の電極指19間で互いに同等である。なお、w/pをデューティー比ということがある。ピッチpと同様に、単にデューティー比という場合、特に断りがない限り、狭ピッチ部または広ピッチ部のような特異な部分を除く部分(複数の電極指19の大部分)のデューティー比またはその平均値をいうものとする。
 ダミー電極21は、例えば、一方の櫛歯電極15において複数の電極指19の中間位置にてバスバー17から突出しており、その先端は、他方の櫛歯電極15の電極指19の先端とギャップを介して対向している。ダミー電極21の長さおよび幅は、例えば、複数のダミー電極21間で互いに同等である。
 反射器13は、例えば、圧電基板7の上面上に形成された導電パターン(導電層)によって構成されており、平面視において格子状に形成されている。すなわち、反射器13は、SAWの伝搬方向に交差する方向において互いに対向する1対のバスバー(符号省略)と、これらバスバー間においてSAWの伝搬方向に直交する方向(D2軸方向)に延びる複数のストリップ電極(符号省略)とを有している。

 

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半導体装置、埋込絶縁膜 

2021-11-04 22:31:56 | 電気

JP2018-148123(asutamuse)

本実施形態に係る半導体装置10においては、図1Aの平面図に示すように、抵抗率が500Ωcm以上の高抵抗シリコンであるシリコン支持基板100上に、埋込絶縁膜200(図1B図1D参照)が設けられており、さらに、埋込絶縁膜200上に拡散層(半導体層)300が設けられている。

拡散層300には、トランジスタ12が設けられる。詳細には、図1Aに示すように、拡散層300上には、ゲート電極600と、ソース電極800aと、ドレイン電極800bと、ボディコンタクト電極800cとが設けられている。拡散層300上に設けられたゲート電極600は、ポリシリコンからなり、支持基板100の上方から見ると横に倒したH字の形状を持つ。詳細には、H字型のゲート電極600は、図1A中の中央に位置する、図中上下方向(第2の方向)に沿って延びる矩形状の電極部(第2の電極部)602を有する。さらに、ゲート電極600は、上記中央部の矩形状の電極部602を図中上下方向から挟み込むように、図1中左右方向(第1の方向)に延伸する、2つの帯状の配線部(第1の電極部)604を有している。また、上記2つの配線部604は、電極部602の中央で、上記電極部602と接続している。

(*図1A)

0029

さらに、図1Aに示されるように、本実施形態においては、ゲート電極600の上記配線部604は、拡散層300上を、その中央部から図中左右方向に沿って延伸しており、さらに拡散層300の端部を超えて図中左右方向に沿って延伸している。

 

0030

また、拡散層300の中央に位置するゲート電極600の電極部602を左右から挟みこむように、金属膜からなるソース電極800aと、ドレイン電極800bとが設けられている。ソース電極800a及びドレイン電極800bは、トランジスタ12のソース領域及びドレイン領域と接続される配線として機能する。

0031

そして、拡散層300は、所望の不純物注入されたシリコン層からなる。詳細には、拡散層300のソース電極800a及びドレイン電極800bの下方及びその周辺には、リンヒ素等のn型の不純物が拡散しており、拡散層300の他の領域には、ホウ素等のp型の不純物が拡散している。

0032

また、図1Aの右下に示されるように、拡散層300の右下には、ボディコンタクト電極800cが設けられている。当該ボディコンタクト電極800cは、基板浮遊効果の抑制するために、拡散層300の電位を固定、制御するための配線として用いられる。

 

0035

図1AのA−A´に沿って切断した際の半導体装置10の断面である図1Bに示すように、本実施形態に係る半導体装置10は、先に説明したように、高抵抗シリコンからなる支持基板100の上に設けられたシリコン酸化膜よりなる埋込絶縁膜200を有する。さらに、半導体装置10は、埋込絶縁膜200上に設けられたシリコン層からなる拡散層300を有している。すなわち、本実施形態においては、基板として上述したSOI基板を用いており、拡散層300が上述のSOI層に対応する。本実施形態においては、SOI基板を用いていることにより、トランジスタ12における寄生容量を低減することができる。なお、支持基板100は、半導体装置10の製造後に裏面を研削して薄膜化してもよく、支持基板100の膜厚は特に限定されるものではない。また、埋込絶縁膜200は、100nm〜2000nm程度の膜厚を持ち、好ましくは、トランジスタ12の高周波特性を考慮して、400nm程度の膜厚を持つことが好ましい。

(*図1B;図1AのA−A´における断面図)

0040

また、ゲート領域302の両側に位置する拡散層300の上面には、ゲート領域302と離隔して2つのシリサイド膜702が設けられている。さらに、シリサイド膜702上には、それぞれソースコンタクトビア700a及びソース電極800aと、ドレインコンタクトビア700b及びドレイン電極800bとが設けられている。すなわち、ソース及びドレインに対応するコンタクトビア700a、700bは、拡散層300の薄膜部300aの上に、ゲート電極600の電極部602を挟み込むように設けられている。薄膜部300a上にソース/ドレインコンタクトビア700a、700bを設けることにより、ソースとドレインとの間の寄生容量を低減することができる。なお、シリサイド膜702は、シリコンと他の元素との化合物膜であり、コンタクトビア700a、700b、ソース電極800a及びドレイン電極800bは、金属膜等から形成される。なお、本実施形態においては、これらシリサイド膜702、コンタクトビア700a、700b、ソース/ドレイン電極800a、800bの膜厚、大きさ、及び形状等については、特に限定されるものではない。また、本実施形態においては、半導体装置10の製造歩留まりを高く維持するために、製造ばらつき等を考慮してトランジスタ12のレイアウトすることが好ましい。

0043

また、ゲート電極600、拡散層300及びSTI204を覆うように、シリコン酸化膜からなる絶縁膜202が設けられている。さらに、上記絶縁膜202を覆うように更なる絶縁膜400が設けられている。加えて、絶縁膜400上であって、コンタクトビア700の間、及び、ソース電極800aとドレイン電極800bとの間には、シリコン酸化膜からなる絶縁膜802が設けられている。なお、本実施形態においては、絶縁膜202、絶縁膜400、802については、その材質、膜厚等は特に限定されるものではない。

 

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配線層、配線パターン

2021-10-08 15:29:31 | 電気

WO2015050000
 図3に示す半導体装置11は、例えばCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサなどから構成される撮像装置からなり、互いに接合された上側基板21と下側基板22とを有している。なお、上側基板21と下側基板22の間にある点線は、上側基板21と下側基板22の接合面を表している。

 上側基板21は、Si基板31と、そのSi基板31に積層された配線層32とからなる。配線層32は、複数の配線層から構成されている。また、Si基板31の図中、上側には被写体からの光を集光するオンチップレンズ33と、オンチップレンズ33により集光された光のうちの所定の色の光を透過させるカラーフィルタ34が設けられている。さらに、配線層32には、Alにより形成された、ワイヤーボンディング用のパッド35も設けられている。

 下側基板22は、Si基板41と、そのSi基板41に積層された配線層42とからなり、配線層42のSi基板41と接する部分の一部には絶縁膜43が設けられている。また、配線層42は複数の配線層から構成されている。

 さらに、この例では、配線層32と配線層42におけるワイヤーボンディング用のパッド35から絶縁膜43までの間には、Cuで形成された、パッド35を保護するためのパッドが各層に設けられており、それらのパッドとSi基板41とが絶縁膜43により絶縁されている。具体的には、半導体装置11には、直上にあるCuのパッドまたはAlのパッド35を保護する複数のパッド(配線)からなるパッド群44が、パッド35から絶縁膜43の間に設けられている。

 

 固体撮像素子901では、図示せぬ半導体基板(チップ)上に画素アレイ部911が形成され、さらに半導体基板上に垂直駆動部912乃至システム制御部915が集積されている。例えば、画素アレイ部911が形成される半導体基板が、上述した上側基板21と下側基板22を有する半導体装置などとされる。

 画素アレイ部911は、被写体から入射した光の量に応じた電荷を生成して蓄積する光電変換部としてのフォトダイオードを有する画素からなり、画素アレイ部911を構成する画素は、図中、横方向(行方向)および縦方向(列方向)に2次元配置されている。

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撮像素子、層間絶縁膜

2021-10-06 18:07:25 | 電気

JP5696081
本実施形態において、画素は、フォトダイオードを用いて形成される。1つのフォトダイオードは、1つの画素に対応する。例えば、画素としてのフォトダイオード1を用いて、CMOSセンサ又はCCDセンサが形成される。

ここで、図5を用いて、画素アレイ120の内部構成の一例について説明する。図5は、画素アレイ120及びその近傍の回路の回路構成例を示す図である。
複数の単位セル20は、画素アレイ120内に、マトリクス状に配置されている。各単位セル20は、制御線TRF,RST,ADRと信号線VSLとの交差位置に、設けられている。
単位セル20は、例えば、フォトダイオード1及びフォトダイオード1の動作を制御する回路(素子)を含む。単位セル20のフォトダイオード1の動作を制御する回路は、例えば、4つの電界効果トランジスタ2,3,4,5によって形成される。各電界効果トランジスタ2,3,4,5は、例えば、nチャネル型MOSトランジスタである。以下では、単位セル20に含まれる4つの電界効果トランジスタのことを、トランスファゲート(リードトランジスタ)2、アンプトランジスタ3、リセットトランジスタ4及びアドレストランジスタ5とそれぞれよぶ。
フォトダイオード1を含む単位セル20において、フォトダイオード1に入射した光(被写体からの光)の光量に応じて、フォトダイオード1内部に電荷が発生する。フォトダイオード1は発生した電荷を蓄積できる。
フォトダイオード1のカソードは、トランスファゲート2の電流経路を介して、信号検出部としてのフローティングディフュージョン(浮遊拡散層)6に接続されている。
トランスファゲート2は、フォトダイオード1の信号電荷の蓄積及び放出を制御する。トランスファゲート2のゲートは読み出し制御線(読み出し信号線)TRFに接続されている。トランスファゲート2の電流経路の一端はフォトダイオード1のカソードに接続され、トランスファゲート2の電流経路の他端はフローティングディフュージョン6に接続されている。
トランスファゲート2がオフ状態である場合、フォトダイオード1における電荷の蓄積状態が維持される。トランスファゲート2がオン状態である場合、フォトダイオード1に蓄積された電荷が、オン状態のトランスファゲート2のチャネルを経由して、フローティングディフュージョン6に出力される。
アンプトランジスタ3は、フローティングディフュージョン6の保持する信号(フローティングディフュージョン6の電位)を増幅する。アンプトランジスタ3のゲートは、フローティングディフュージョン6に接続されている。アンプトランジスタ3の電流経路の一端は垂直信号線VSLに接続され、アンプトランジスタ3の電流経路の他端はアドレストランジスタ5の電流経路の一端に接続されている。アンプトランジスタ3によって増幅された信号は、垂直信号線VSLに出力される。アンプトランジスタ3は、そのゲートに印加されるフローティングディフュージョン6の電位の大きさに応じて駆動する。アンプトランジスタ3は、単位セル20内において、ソースフォロワとして機能する。

図4に示されるように、フォトダイオード1は、画素アレイ120の単位セル20の形成領域(以下では、単位セル形成領域20とよぶ)において、半導体基板(又は半導体層)30内に形成される。フォトダイオード1は、半導体基板30内に形成された少なくとも1つの不純物層(不純物半導体層、不純物半導体領域)10から形成される。フォトダイオード1の少なくとも1つの不純物層10は、N型の導電型を有する。但し、フォトダイオード1の特性(例えば、感度)を向上させるために、導電型及び不純物濃度が異なる複数の不純物層によって、フォトダイオード1が形成されてもよい。フォトダイオード1によって光電変換された入射光の光量に応じた電荷は、フォトダイオード1の不純物層10内に発生し、不純物層10内に蓄積される。

例えば、フォトダイオード1の不純物層10の表層(上面)において、P型の導電型の不純物層(以下では、表面シールド層とよぶ)11が設けられている。表面シールド層11は、半導体基板30を覆う層間絶縁膜90に起因する不純物(例えば、炭素又は窒素)が、フォトダイオード1内に拡散するのを、抑制する。表面シールド層11によって、不純物に起因したフォトダイオード1の特性の劣化、例えば、暗電流の発生が、抑制される。
半導体基板30の半導体領域(例えば、P型の半導体領域)38内に、フローティングディフュージョン6としての不純物層60が、設けられている。フローティングディフュージョン6の不純物層60は、例えば、N型の導電型を有する。フローティングディフュージョン6としての不純物層60内に、フォトダイオード1からトランスファゲート2を経由して出力された電荷が、保持(蓄積)される
フォトダイオード1とフローティングディフュージョン6との間において、トランスファゲート2が、半導体基板30上に設けられている。トランスファゲート2のゲート電極22は、ゲート絶縁膜21を挟んで、半導体基板30のP型不純物領域(以下、P型領域と表記する)38上に設けられる。例えば、半導体領域38内に形成された不純物層(図示せず)が、トランスファゲート2のソース及びドレインとして用いている。フォトダイオード1が含む不純物層、又は、フローティングディフュージョン6としての不純物層が、トランスファゲート2のソース及びドレインとして用いられてもよい。
素子分離領域9A内に設けられた素子分離層98が、隣接する単位セル20及び隣接するフォトダイオード1を取り囲むように、半導体基板30内に設けられている。素子分離層98によって、互いに隣接する単位セル20及びフォトダイオード1が、電気的に分離される。画素アレイ120内の素子分離層98は、例えば、不純物層(以下では、素子分離不純物層とよぶ)によって、形成される。素子分離層としての不純物層98は、例えば、P型の導電型を有している。尚、画素アレイ120内における素子分離層98は、STI構造の絶縁膜(素子分離絶縁膜)によって、形成されてもよい。
周辺回路領域125A,125B内には、例えば、図5のAD変換回路131や垂直シフトレジスタ133などの回路が、設けられている。
周辺回路領域125A,125Bは、例えば、素子分離領域9Bによって、画素アレイ120から電気的に分離されている。周辺回路領域125A,125Bを区画するための素子分離領域9B内には、例えば、STI構造の素子分離絶縁膜99が埋め込まれたり、素子分離不純物層31B,98が設けられたりしている。
例えば、周辺回路領域125Aがアナログ回路領域である場合、P型不純物領域(P型領域)31Aが、アナログ回路領域125Aの半導体基板30内に、設けられている。例えば、P型領域31Aは、接地電位(グランド電位)が印加される金属層(図示せず)に接続されている。例えば、周辺回路領域125Bがロジック回路領域である場合、N型不純物領域(以下では、N型領域と表記する)32が、ロジック回路領域125Bの半導体基板30内に、設けられている。ロジック回路領域125Bにおいて、N型領域32の周囲を取り囲むように、P型領域31Bが設けられている。周辺回路領域125A,125BのP型領域31A,31Bは、半導体基板30の第1の面から第2の面へ達するように、形成されている。
P型及びN型のウェル領域39が、アナログ回路領域125AのP型領域31内、及び、ロジック回路領域125BのN型領域32内に、それぞれ設けられている。ウェル領域39内に、電界効果トランジスタ、抵抗素子、又は、容量素子などの、イメージセンサ100の周辺回路の構成素子が、設けられている。図4には、周辺回路の構成素子としての電界効果トランジスタ7が示されている。
アナログ及びロジック回路領域125A,125B内において、電界効果トランジスタ(例えば、MOSトランジスタ)7は、ウェル領域39内に設けられている。ウェル領域39内に、トランジスタ7のソース/ドレインとしての2つの不純物層(拡散層)73が設けられている。2つの拡散層73間のウェル領域39表面に、ゲート絶縁膜71を介して、ゲート電極72が設けられる。2つの拡散層73間のウェル領域39が、トランジスタのチャネル領域となる。電界効果トランジスタ7が、Pチャネル型であるかNチャネル型であるか、或いは、エンハンスメント型であるかデプレッション型であるかは、電界効果トランジスタ7が設けられるウェル領域39の導電型、或いは、ソース/ドレインとしての不純物領域(拡散層)73の導電型に応じる。
尚、上述の例では、アナログ回路領域125A内のP型領域31A及びロジック回路領域125B内のN型領域32を示しているが、アナログ回路領域125AがN型領域を含む場合もあるし、ロジック回路領域125BがP型領域を含む場合もある。
トランジスタ2,7のゲート電極22,72及びフォトダイオード1の上面(表面シールド層11)を覆うように、複数の層間絶縁膜90が、半導体基板30上に積層されている。層間絶縁膜90には、例えば、シリコン酸化膜が用いられる。

US9006807(JP)
[0069] A plurality of interlayer insulating films 90 are stacked on the semiconductor substrate 30 to cover the upper surfaces (the surface shield layer 11 ) of the gate electrodes 22 and 72 of the transistors and and the photodiode . For example, a silicon oxide film is used for the interlayer insulating films 90 .


本実施形態のイメージセンサ100に対して、多層配線技術が用いられている。すなわち、各配線レベル(基板表面を基準とした高さ)に応じて、複数の導電層91が、積層された層間絶縁膜90内にそれぞれ設けられている。導電層91は、層間絶縁膜90内のそれぞれに埋め込まれたプラグ92によって、上方又は下方の配線レベルに位置する他の導電層91に、電気的に接続されている。導電層91は、例えば、銅(Cu)又はアルミニウム(Al)を含む金属層である。例えば、銅(又は銅合金)からなる導電層91は、ダマシン構造を有し、層間絶縁膜90内に形成された溝内に、埋め込まれている。
例えば、トランジスタ2,7のゲート電極22,72、ソース/ドレイン73、及び、半導体基板30上に形成された素子の端子は、コンタクトプラグ92を介して、半導体基板30側から数えて1番目(最下層)の配線レベルに位置する導電層(配線)91に接続される。各層間絶縁膜90内の導電層91が、プラグ92を介して、上層(又は下層)の配線レベルの導電層91に接続されることによって、半導体基板30上に設けられた複数の素子が、互いに接続される。これによって、イメージセンサ100が含む複数の回路が形成される。
尚、導電層91は、素子間及び回路間を接続する配線に加え、素子及び回路に接続されないダミー層、フォトダイオードに対する光の入射を防止する遮光膜を含む。
最上層の層間絶縁膜90上に、支持基板85が設けられている。支持基板85は、例えば、接着層(保護層、平坦化層)88を介して、層間絶縁膜90上に積層される。支持基板85には、例えば、シリコン基板や絶縁性基板が用いられる。支持基板85によって、裏面照射型イメージセンサ100が支持されている。
再配線技術によって形成された配線(図示せず)が、支持基板85と層間絶縁膜90との間に、設けられてもよい。以下では、再配線技術によって形成された配線のことを、再配線(Re-Distribution Layer)とよぶ。
ここで、本実施形態において、素子が形成された面、より具体的には、トランジスタ2,7のゲート電極22,72が設けられている半導体基板30の面(第1の面)を半導体基板30の表面とよぶ。半導体基板30の表面上には、多層配線技術によって形成された層間絶縁膜90が設けられている。本実施形態において、半導体基板30の表面に対向する面(第2の面)を、半導体基板30の裏面とよぶ。図3は、イメージセンサを裏面側から見た場合の平面構造を模式的に示している。尚、半導体基板30の表面と裏面とを区別しない場合には、主面とよぶ。
本実施形態において、図4に示されるように、半導体基板30の裏面側に、平坦化層89を介して、カラーフィルタ層CFが設けられる。平坦化層89は、保護層及び接着層としての機能を有する絶縁膜である。
カラーフィルタ層CFは、半導体基板30の主面(表面及び裏面)に対して垂直方向に関して、画素アレイ120と重なる位置に、設けられている。例えば、単板式のイメージセンサは、単一の画素アレイ120で複数の色情報を取得する。この場合、カラーフィルタ層CFは、1つの画素(フォトダイオード1)に対して、例えば、赤(R)に対応する波長域の光を透過するフィルタ(色素膜ともよばれる)、緑(G)に対応する波長域の光を透過するフィルタ及び青(B)に対応する波長域の光を透過するフィルタを含み、赤、青及び緑のうち少なくとも1色のフィルタが、1つのフォトダイオード1(又は単位セル20)に対応するように、設けられている。
カラーフィルタ層CFの各フィルタが、所定のパターンを有するように、配列されている。尚、カラーフィルタ層CFは、赤、緑及び青に加え、黄(Y)に対応する波長域の光を透過するフィルタ、又は、可視光の全波長域を透過させる白(W)のフィルタを有してもよい。カラーフィルタ層CFは、例えば、ベイヤー配列やWRGB配列などの所定の配列パターンを有する。
マイクロレンズアレイMLは、保護層(図示せず)及び接着層(図示せず)を介して、カラーフィルタ層CF上に取り付けられている。
マイクロレンズアレイMLは、半導体基板30の主面に対して垂直方向に関して、カラーフィルタ層CFを介して、画素アレイ120上方に設けられている。マイクロレンズアレイMLは、1つの画素(フォトダイオード1)にそれぞれ対応するマイクロレンズが、2次元に配列されることによって、形成されている。各マイクロレンズは、各画素1に対して入射光を集光する。尚、マイクロレンズML及びカラーフィルタCFを取り付けるための接着層/保護層(平坦化層89)は、入射光に対して透過性を有する。
マイクロレンズアレイMLが取り付けられた面は、半導体基板30の裏面である。素子が形成された半導体基板30は、層間絶縁膜90とマイクロレンズアレイMLとに挟まれている。このように、本実施形態のイメージセンサ100において、マイクロレンズアレイML及びカラーフィルタ層CFは、トランジスタ2,7のゲート電極22,72及び層間絶縁膜90が設けられた面(表面)とは、反対側の面(裏面)に設けられている。被写体からの光は、マイクロレンズアレイML及びカラーフィルタ層CFを経由して、半導体基板30の裏面側から画素アレイ120に照射される。
本実施形態のイメージセンサ100のように、素子が形成された半導体基板30の表面に対向する裏面からの光がフォトダイオードに照射される構造のイメージセンサのことを、裏面照射型イメージセンサとよぶ。
例えば、半導体基板30の裏面側に、単位セル20Xを覆う遮光膜81Xが、設けられている。画素アレイ120内における遮光膜81Xに覆われた領域129は、オプティカルブラック領域(以下、OB領域又は遮光領域と表記する)129である。OB領域129内の単位セル20Xによって、図5の電源端子135に印加される基準電位、又は、有効領域129内の単位セル20における暗電流の補正のための電位(又は電流)が、生成される。以下では、画素アレイ120内のOB領域129以外の領域121のことを、有効領域121とよぶ。
例えば、OB領域129において、対応する色の異なる複数のフィルタの積層膜CFXが、遮光膜81Xと上下と重なる位置に積層されている。これによって、OB領域129に対する遮光性が向上される。複数のフィルタの積層膜が、OB領域129内に設けられている場合、遮光膜81XがOB領域129内に設けられなくともよい。尚、OB領域129において、マイクロレンズMLが形成されなくともよい。
例えば、半導体基板30の裏面側において、画素アレイ120の半導体基板30内に、シールド層としての不純物層19が設けられている。半導体基板30の裏面側のシールド層(以下、裏面シールド層とよぶ)19は、マイクロレンズアレイMLと半導体基板30との間に設けられた各層89,81X,CFに起因する不純物が、半導体基板30内に拡散するのを抑制する。これによって、基板30の裏面側からの不純物の拡散に起因した単位セル20の構成要素2,3,6の特性の劣化が、抑制される。
半導体基板30の表面側に設けられたパッド及び半導体基板30の裏面側に設けられたパッド81,81Aによって、イメージセンサ100と外部装置との間において信号が入出力されたり、イメージセンサ100に電圧が供給されたりする。
例えば、最上層の層間絶縁膜90内の導電層(配線)91、又は、最上層の層間絶縁膜90上の再配線(図示せず)、又は、支持基板85上(又は内部)の金属層(図示せず)が、半導体基板30の表面側のパッドとして、用いられる。以下では、イメージセンサが形成される半導体基板30の表面側に設けられるパッドのことを、表面側パッドとよぶ。尚、裏面照射型イメージセンサにおいて、表面側パッドを設けずともよい。
図3及び図4に示されるように、半導体基板30の端部(半導体基板30の外周部)に、複数のコンタクト領域180が設けられている。コンタクト領域180は、例えば、画素アレイ120及び周辺回路領域125A,125Bに隣接する。図3において、コンタクト領域180が、画素アレイ120と周辺回路領域125A,125Bとが隣接する方向における半導体基板30の一端及び他端に設けられた例が示されている。但し、イメージセンサ100のチップ内のレイアウトに応じて、コンタクト領域180が、画素アレイ120と周辺回路領域125A,125Bとが隣接する方向と交差する方向おける半導体基板30の一端及び他端に設けられる場合もあるし、画素アレイ120及び周辺回路領域125A,125Bを取り囲むように、四角形状のチップの各辺に沿って設けられる場合もある。
コンタクト領域180,180Aは、半導体基板30内において、P型又はN型の不純物領域31Bを含んでいる。半導体基板30の主面に対して垂直方向から見て、コンタクト領域180は、四角形状の平面形状を有し、例えば、長方形状の平面形状を有している。コンタクト領域180内において、TSV(Through Silicon Via)技術によって、半導体基板30の表面側から裏面側に向かって半導体基板30を貫通するように、貫通孔(開口部)T1が、半導体基板30内に形成される。
その貫通孔T1内に、貫通電極(貫通ビアともよばれる)83が埋め込まれる。貫通孔T1の側面(側壁)上に、絶縁膜(図示せず)が設けられ、貫通電極83は、絶縁膜によって、半導体基板30から電気的に分離されている。貫通電極83は、層間絶縁膜90内のプラグ92を経由して、層間絶縁膜90内の導電層91に接続される。本実施形態のイメージセンサ100において、各コンタクト領域180,180A内において、1つ又は複数の貫通電極83及び1つ又は複数の貫通孔が設けられる。
半導体基板30の裏面側において、1つのパッド81,81Aが、例えば、1つのコンタクト領域180に対応するように、それぞれ設けられている。パッド81,81Aは、例えば、四角形状の平面形状を有している。
1つのパッド81,81Aは、コンタクト領域180,180A内に設けられた1つ又は複数の貫通電極83に接続される。パッド81,81Aと半導体基板30の裏面との間には、絶縁膜(図示せず)が設けられ、パッド81,81Aは、その絶縁膜によって、半導体基板30から電気的に分離されている。
パッド81,81Aは、貫通電極83及び層間絶縁膜80内のプラグ92を介して、半導体基板30の表面側の導電層(配線91)に接続される。以下では、イメージセンサが形成される半導体基板の裏面側に設けられるパッド81,81Aのことを、裏面側パッド81,81Aとよぶ。
裏面側パッド81,81Aの平面形状は、正方形状でもよいし、長方形状でもよい。また、裏面側パッド81,81Aの平面形状は、四角形の角が欠けた形状でもよい。
例えば、駆動電圧Vdd又はグランド電圧(接地電圧)Vssをイメージセンサに印加するための電源パッド、信号の入出力用のパッドが、テストピン又はモニターピンに接続されるパッドなどが、表面側パッド及び裏面側パッド81,81Aとして用いられる。
貫通電極83は、高濃度の不純物を含む半導体(例えば、ポリシリコン)を用いて、形成される。裏面側パッド81,81Aは、金属層(例えば、アルミニウム)を用いて形成される。例えば、裏面側パッド81,81Aは、遮光膜81Xと実質的に同時に形成され、同じ材料(例えば、アルミニウム又は銅)からなる。貫通電極83は、金属を用いて、形成されてもよい。
複数の裏面側パッド81,81A及びコンタクト領域180は、イメージセンサ100のチップ30の各辺に沿って、配列されている。以下では、チップの各辺における裏面側パッド81,81Aが配列される方向のことを、パッド配列方向とよぶ。
半導体基板30の外周、例えば、コンタクト領域180,180A内において、ガードリング(図示せず)が、半導体基板30内に設けられた溝(又は貫通孔)内に設けられている。

JP2014022561
[0015] [画素部構造:断面構成]
次に、図3に、図2に示す画素部のA−A線断面の構成を示す。
図3に示すように、固体撮像装置は、センサ基体3(第1半導体基体)と回路基体9(第2半導体基体)とが、それぞれ第1配線層31第2配線層41を対向させて貼り合わされている。また、センサ基体3と回路基体9との貼り合わせ面において、センサ基体3の第1配線層31の表面に形成された第1電極35と、回路基体9の第2配線層41の表面に形成された第2電極45とが接合されている。

[0016] センサ基体3には、上述の図2に示すフォトダイオードPD1,PD2と、フローティングディフュージョンFDと、転送ゲート電極21,22が形成されている。センサ基体3は、図の上方が光の入射面であり、下方が回路形成面である。フローティングディフュージョンFDと転送ゲート電極21,22は、センサ基体3の回路形成面側に形成されている。

[0017] センサ基体3の回路形成面上には、第1配線層31が形成されている。第1配線層31は、少なくとも1層以上の配線と、絶縁層とが積層された構成を有する。図3では、1層の配線33を有する構成である。第1配線層31には、フローティングディフュージョンFDに接続されるプラグ32が形成されている。そして、プラグ32と配線33とが接続し、さらに配線33とプラグ34とが接続されている。
なお、配線33と同じ層に、図示しない他の配線を有している。この配線33と同じ層の配線は、例えば、転送ゲート電極21,22と接続される電源配線やグランド配線等である。
第1配線層31の表面には、接続用の第1電極35が形成されている。第1電極35は、プラグ32,34及び配線33を介してフローティングディフュージョンFDに接続されている。

[0018] 回路基体9には、図示しない画素部の制御回路や、信号処理回路を含むロジック回路が搭載されている。また、回路基体9には、転送トランジスタTr1の以外の画素トランジスタが形成される。図3では、増幅トランジスタTr5と選択トランジスタTr6を示している。回路基体9の表面には、増幅トランジスタTr5と選択トランジスタTr6のソース/ドレインとなる拡散領域27,28,29が形成されている。また、回路基体9上に増幅ゲート電極25と、選択ゲート電極26とを備える。

[0019] 回路基体9上には、第2配線層41が形成されている。第2配線層41は、複数層の配線と絶縁層とが積層された構成を有する。図3では、第2配線層41に形成される複数の配線のうち、1層の配線43,47を示している。配線43は、プラグ42,44により、増幅ゲート電極25と、第2配線層41の表面の第2電極45とに接続されている。このため、第2電極45は、プラグ42,44及び配線43を介して増幅ゲート電極25に接続されている。
また、選択トランジスタTr6の拡散領域29には、プラグ46と配線47とが接続されている。

[0020] 上述の構成では、センサ基体3の表面に設けられたフローティングディフュージョンFDと、回路基体9上に設けられた増幅ゲート電極25とが、第1電極35と第2電極45を介して導体により直接接続されている。つまり、フローティングディフュージョンFDと増幅ゲート電極25とが、第1電極35、第2電極45、プラグ32,34,42,44及び配線33,43からなるフローティングディフュージョン配線(以下、FD配線)により接続されている。
このように、センサ基体3のフローティングディフュージョンFDに蓄積された信号を処理するための画素トランジスタが回路基体9に形成されている。

[0021] 第1配線層31において、FD配線を構成する第1電極35、プラグ32,34及び配線33は、変換効率を上げるために、最小デザインルール配線幅で形成されることが好ましい。また、フローティングディフュージョンFDから第1電極35までは、同じく変換効率を上げるために、最短で結線されていることが好ましい。さらに、このプラグ32,34及び配線33は、第1配線層31に形成される他の配線と容量結合しないように、可能な限り他の配線との距離を離して形成することが好ましい。
同様に、第2配線層41において、FD配線を構成する、第2電極45、プラグ44,42及び配線43は、変換効率を上げるために、最小デザインルール配線幅で形成されることが好ましい。また、増幅ゲート電極25から第2電極45までは、変換効率を上げるために、最短で結線されていることが好ましい。さらに、このプラグ44,42及び配線43は、第2配線層41に形成される他の配線と容量結合しないように、可能な限り他の配線との距離を離して形成することが好ましい。

[0022] また、図示しないリセットトランジスタは、センサ基体3側において、画素共有単位間に形成されていてもよく、回路基体9側の他の部分に形成されていてもよい。センサ基体3のフォトダイオードPDの面積を大きくするためには、転送トランジスタ以外の各トランジスタは、すべて回路基体9側に形成されていることが好ましい。

[0023] 第1電極35及び第2電極45を形成する領域37は、増幅トランジスタTr5を共有する複数のフォトダイオードPD1〜4が形成されている領域36の面積よりも小さい構成とする。隣接する他の領域の電極との接触を避けるため、第1電極35及び第2電極45をフォトダイオードPD1〜4が形成されている領域36よりも、小さくする必要がある。
また、第1電極35及び第2電極45との少なくとも一方は、フローティングディフュージョンFDが形成されている面積よりも大きく形成されることが好ましい。
なお、上述の図2において、第1電極35及び第2電極45を形成する領域37の平面配置を破線で示している。

 

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レーザダイオード、積層体、劈開、リッジ

2021-10-03 16:03:38 | 電気

JP2012124273
[0028] 図1等に示すように、p型半導体層12は、その一部が除去されることによって、直線状のリッジ20を形成している。より具体的には、p型コンタクト層19、p型AlInGaNクラッド層18およびp型InGaNガイド層17の一部がエッチング除去され、横断面視ほぼ台形形状(メサ形)のリッジ20が形成されている。このリッジ20は、c軸をIII族窒化物半導体積層構造2の結晶成長面に射影した射影ベクトルの方向(以下「c軸射影方向」という。)に平行な方向に沿って形成されている。

[0031] III族窒化物半導体積層構造2は、リッジ20の長手方向両端における劈開により形成された鏡面からなる一対の端面21,22(劈開面)を有している。この一対の端面21,22は、互いに平行であり、この実施形態では、いずれも{20−21}面へのc軸の射影ベクトルに垂直(すなわち、{−1014}面)である。こうして、n型InGaNガイド層15、発光層10およびp型InGaNガイド層17によって、端面21,22をレーザ共振面とするファブリペロー共振器が形成されている。すなわち、発光層10で発生した光は、レーザ共振面21,22の間を往復しながら、誘導放出によって増幅される。そして、増幅された光の一部が、レーザ共振面21,22からレーザ光として素子外に取り出される。

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当ブログの例文について

本ブログの「特許英語散策」等題した部分では、英語の例文を管理人の独断と偏見で収集し、適宜訳文・訳語を記載しています。 訳文等は原則として対応日本語公報をそのまま写したものです。私個人のコメント部分は(大抵)”*”を付しています。 訳語は多数の翻訳者の長年の努力の結晶ですが、誤訳、転記ミスもあると思いますのでご注意ください。