台風18号は近畿地方に大きな損害をもたらした。それだけ大きな破壊力を持った自然現象だろう台風18号が大阪の上空も通過しながら、大阪府民全体に大きな不安感をもたらしていたろうし、大阪市では川の氾濫の可能性が発生し、非常に大きな不安の状況へと追い込まれていっていたのだろう。
この時に、大阪市の行政を司る首長である橋下は一体何を行っていた。市民の台風18号に対する安全対策を即急に行い、その指揮を執っていなければならなかった筈。
だが、肝心の橋下にその様な意識はあったのだろうか。台風18号により、幾らかの損害や損傷も受けていただろう市民の安全を意識するのでは無く、大阪都構想で争う堺市長選だけに意識は向いていた。
強力な破壊力を持ち、接近している段階で激しい豪雨などが発生していたのではなかったろうか。
更に、大阪府は大和川は7時台に危険氾濫水域に達していたとしている様だが、実際にはは午前9時50分頃に危険氾濫水域に達していたらしい。
市民の安全を真剣に強く意識していたのなら、その時点で、周辺地域の住民達に避難勧告など出さなければならなかった。
川が氾濫するかもしれない情報はマスコミからもが流れていたかもしれない。氾濫し、濁流が住居などへ流れ込んだら、一体どうなってしまう。
大和川がが氾濫すると情報が周辺地区の住民に知れ渡った時に、不安は心理状況へと追い込まれてしまう。激しい豪雨は続いていたろう。本当に氾濫してしまう可能性は高いんじゃないかと。
だが、大阪市民の安全も司っている筈の橋下は、この時間帯には市役所にはおらず、自宅でツイッターに明け暮れていたらしい。
16日は敬老の日で祭日だった。公務員の休日は土日祭日となっているんだから、何も無ければ何も言う事は無い。
だが、16日は朝から近畿地方には激しい雨が降り強風も発生していたんじゃないか。となれば、市民の安全に悪影響があるかもしれないと判断する事は当然だろう。
だから、大阪市役所の職員達は全員かどうかなど知らないけど、危機管理室の職員達だけは早急に登庁していたんじゃないだろうか。危機管理対策を実行する為に。市民の安全を守る為に。
危機管理室は一つの組織として設定されているのかもしれないが、大阪市に含まれている事は間違い無いだろうし、その指揮権も首長である橋下が握っている事に間違い無いだろう。
だが橋下は、ツイッターに面白い事を書いている。
「日本では、市長はすぐに登庁しろ、現場に行けという風潮ですから。危機管理上、一番危険です。 」だと。何故、市長が突然に登丁する、現場視察へ行く事が「危機管理上、一番危険です」だと。何故、市長が突然に登丁する、現場視察へ行く事が「危機管理上、一番危険です」となるんだろう。
何よりも、自治体のトップにある者が、市民安全を重視しているのであれば、他の職員と同じ様に早急に登庁を行い、危機管理を担当する職員達に自らどの様な対応をとるかを指揮すべきではないか。
だが、橋下は自分が登丁する事や現場へ行く事は「危機管理上、一番危険」だと主張している。
そして橋下が行った行動とを否定するかの様な事をツイッターに綴っている。
とある。避難勧告、避難指示、避難命令の判断に集中すべきとあるが、ならばどの様な状況にあるかを常に把握出来るようになっていなければならない。橋下はその様な体制を取っていたのだろうか。
自宅でツイッターに明け暮れているなら、役所からの情報を得るにはメールの受信、或いは携帯や固定電話しかない。その程度の情報網から、どれだけの情報を役所から得る事が出来ていたんだろうか。
実際に、橋下へ情報は流れていたんだろうか。自分の勝手な推測に過ぎないが、大阪市の台風18号による影響はマスコミも活発に報じていただろう。それを本として判断し、首長として危機管理室へ指示を出していたのかもしれないと思えるが。
また、堺市竹山市長を躍起になって批判している。自分を擁護する事が目的と思えるが。
とツイッターに書かれてあるが、大和川が危険氾濫水域に達したのは午前9時台だったんだろう。その時間帯に、竹山市長は現場へ行っていたのだろうか。そして、その時点で危険氾濫水域に近い位置にまで上昇していた。
その時の雨の模様、上流の状態、全体を鑑み氾濫の可能性は高いとして避難勧告を出したのではないだろうか。
当然、この時点では水域がどこまで上昇するのかなど分りきる事など出来ない。橋下は、40分後の避難勧告の判断は遅かったと批判するが、その当時にどの時点で最高水位に達するか把握していたのか。出来てる訳なんかないよな。
竹山市長が避難勧告を出したのは10時30分とされている。橋下は8時30分に避難勧告を判断したとしている。その本は一体なんだったんだろう。
やはり、その本はマスコミだったのだろうか。何よりも、役所との連絡はどれだけ活発に行っていたのだろう。
ツイッターに夢中になっていた奴が、そちらに余り目を向けていたとは思えないが。
18日の会見で「橋下氏は、台風接近中も自身の簡易投稿サイト「ツイッター」に堺市長選に関する書き込みを続けたことに市民らから批判が出たことについて、「嫌ならフォローをやめればいい。それだけ余裕があったということだ」と語った。」(読売新聞2013.9.18)
らしい。橋下にのんびりとツイッターをするだけの余裕はあったのかもしれない。だが、危険な状況に置かれていると意識していた住民達に余裕など無かっただろう。
にも拘らず、即急に登庁せず指揮する事も無く、のんびりと自宅でツイッターに明け暮れていた。大阪の首長でありながら、大阪市民への安全の意識が如何に軽薄であったかがあからさまになったのではないだろうか。
そして自分を批判する市民達には、自分のツイッターは見るな、嫌ならフォローを止めろと住民を批判する。
こんな奴が自治体の首長を行っている。信じられないな。