小嶋つうしん(号外)

(元)大分県議会議員 小嶋秀行の徒然ブログ

ならば「信」を問えよ

2009年02月11日 | 政治・経済
 2月5日の衆院予算委員会、郵政民営化について問われた麻生太郎首相が、日本郵政民営化についての質疑で、「もう一回見直すべき時に来ているのでわないか」と応えたといいます。

 これにマスコミ各社が一様に反応をしめしたが、数日たってもまだこの問題がくすぶっている。昨日は、「2005年の解散総選挙の際有権者は、郵政の4分社化などを中心とする内容を十分知らなかったのではないか」とまで言い出したらしいから、自民党の国会議員ならずも、『もう麻生さん黙っててよ』と言いたいところでしょう。

 考えてみると麻生氏の感覚がよく理解できない。今自分が立脚している立場がどのようなものか、どのようなところかを認識しているのだろうかということです。今自らが手中にしている(国内外における)権限がどのような経過で、かつ、どのような背景があってのことかと言うことです。

 300議席を超える数字と、与党で3分の2を占める勢力は、あの発狂的なムードの中で行われた郵政選挙で得られたものであり、麻生氏自身の主義主張が国民に認められて得られたものではありません。いわば「人のふんどしで相撲を取っている」のであって、その上、その選挙そのものを否定するかのような発言を行っているから、麻生氏自身の政治的な感覚を疑わざるを得ない。

 ここまで行くと、清く「信」を問う以外にないと思うがどうでしょう。自民党内の一つの派閥の領袖がどのような発言を行おうと全くの勝手ですが、これまでの一連の麻生氏の発言は、麻生派会長としての発言ではなく、一国の首相としての立場の発言だから、自民党内の「自己矛盾」のみに止まらず、日本国の「自己矛盾」にまで発展してしまっている。

 ただ、「待て待て」。大分市議会議員選挙が終わるまでこのままの状態で推移してほしいと思うのは私一人ではないかもしれません。なぜなら、(後援会活動で)あいさつ回りをしていると、今回は、リーフレットに示した民主党のマークに、「今度はここに頑張ってもらわんとね」や「自民党の政治はもういい」と反応する有権者が多い傾向にあるからです。

 北九州市議会議員選挙では、自民党現職議員3名が落選したそうです。候補者は、自民党という党名すらポスターや看板から外したといいますから、大分でもこうした傾向にあるならばいいが、はたして大分の有権者はどのような反応を示してくれるのでしょうか。市議会議員選挙告示まであと数日を残すのみとなりました。