小嶋つうしん(号外)

(元)大分県議会議員 小嶋秀行の徒然ブログ

大震災

2011年03月16日 | 社会
 予期せぬ出来事とは、こういう事を言うのでしょうね。あらかじめ分かっていればやりようもあったのでしょうが、なんとも今回の大震災は、言いようのない大惨事となりました。

 大惨事から何日が経過して、連日のテレビ放送が被害の状況を伝えていますが、マスコミは一部を除いて、聞きづらい報道が多いのに嫌気がさす事もしばしばです。まして、某地元紙は、官房長官の記者会見模様を批判めいた表現で□西南□していました。
 
 もし、この大震災が我々の住む地域に発生していたらと考えると、身震いするのは私一人ではないと思います。被害に遭われた方々に衷心よりお見舞い申し上げますと共に、犠牲になられた方々に哀悼の意を表します。

 今回の大震災ではっきりしたことは、想定はあくまでも想定であり、想定は超えられるということでした。数十年かけ、しかも、1400億円かけて築いた堤防が、ただ一度の津波で脆くも崩壊した事を考えると、これまでの危機管理の概念もまた崩壊です。

 これまで、東南海・南海地震が数十年後までには必ず発生する事を想定し、様々なシュミレーションも行ってきましたし、そのシュミレーションに沿って対策も検討・実施されてきました。

しかし、今回、マグニチュード9.0という地震を想定していなかっただけに、これが実際発生し、地獄絵まきに等しい惨状をもたらし、かつての関東大震災に並ぶ人的被害が発生した事実を考慮すれば、今後の危機管理とその対策のまとめ方も想像がつきません。

今回の大地震がもたらしたそれぞれの地域の被害たるや甚大なものであることは言うまでもありませんが、これが、完全に復興するまでには、10年を単位とする時間と莫大な費用が必要になるものと推測されます。

ただでさえ財源に乏しいこの国に、新たな国難が発生したとあれば、これは「挙国一致」でこの国難を克服するしかないと思いますし、政治がしっかりとした力を発揮しなければならないと思います。

そのために、色々ありますが、民主党菅政権による早期の復興を期待する以外に道は残されていない事は事実ですし、それを大いに応援したいと思っています。耐乏生活を求められれば、みんなでそれを実行するくらいの覚悟も持たねばなりませんね。