小嶋つうしん(号外)

(元)大分県議会議員 小嶋秀行の徒然ブログ

小中高生の自殺

2021年01月01日 | 教育
■48人(小中高生の自殺)
 昨年末のマスコミで、昨年11月、全国で自殺した小・中学生と高校生は合わせて48人と発表されていました。ショッキングなのは、前年同期比22人84.6%増との報道でしたし、6か月連続で前の年を上回ったとも述べられていました。また、4月から11月までの期間では、今年は、329人と去年の256人より73人、率にして28.5%増加で、その内訳では、①高校生が237人、②中学生が84人、③小学生が8人と、いずれも去年の同じ時期を上回っているとの報道です。
■主な原因は、コロナ禍のストレス
 これに関し識者は、「新型コロナウイルスによる社会の変化の影響を受けて、ストレスを抱えて思い詰める子どもが多いのではないか」と指摘します。そのうえで「冬休みも行動を制限されてストレスを発散できず、行き詰まる子どもが出てくると懸念している。本人はもちろん、親の生活も大変な状況になり、思い詰めてストレスを抱えている子どもが多いのではないか」と分析しています。
■変化(メッセージ)を察知するのは大人
 前年との比較で84.6%増加していることを考えれば、これまで、ほぼ一年間翻弄され続けた、新型コロナウイルス感染拡大が大きな原因と言えるのは確かなのかもしれません。ただ、そうした状況の中で、子どもの変化(メッセージ)を大人がどのように察知するか、実はそれが一番に問われていると思います。
■思春期の成長に寄り添う
 それにしても、高校生、次いで中学生の数字の増加が気にかかります。多くの場合、思春期を迎え、友人や大人、学校での人間関係などが複雑に絡み始める時期、そんな日常の中で、ややもすると自分自身を見失う場面にたくさん遭遇します。そうした時、「相談してください」「相談窓口は・・・ここです」が重要ですが、それだけでは、そんな簡単な事ではないから自ら命を絶つという行為に到るので、大変ですが、子どもたちが発する様々なメッセージをキャッチできる大人、思春期の成長に寄り添う大人がいなければならないと思います。家庭に、学校に、地域に。