ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

忽然と・・・消えた

2006-05-19 22:31:05 | Weblog
寝たきりの母を置いて、外出する私は、留守番の家族へ、万一の場合に備えての
連絡方法として、仕方なく携帯電話を持つこととなって、早8年強。
緊急で使うこともなく、母は帰宅不可能の場所へと旅立って7年、子どもとして
の使命も無事果たし、その携帯電話は、当初の任務も終了したけれど、今や、絶
えず身近にいる存在となって、便利必需品の存在になって。
そう、今は、・・・・・過去形の存在。
どう考えても、紛失の経緯がわからない、ミステリー。
そう、忽然と消えてしまったの。どう考えても、なくなるはずはない状況下で。
心当たりは全部捜して、交番にまで届けて、でもこれって、放電され放しだったら、
もうバンザイで、私以外の人にとっては無用の長物でしょう。マスターキーのよう
な充電器があれば別だけど。

電話はあまりかけないけれど、まめなメーラーだったから、ちょっと手持ち無沙汰
な面は否めないわ。けれども、キョウコサンへ、チャンチャカチャンチャカお手紙
を書くこと、毎回数枚。
しっかり国語辞典を脇に置いて。
大して漢字を知らない人間が、パソコンや携帯で変換ばかりするメールを打ち続け
ると、脳みそによくない事が起こるっていうじゃない?・・ホー・・危うくセーフ。
自分の手で、思い出しながら書く作業は、絶対に必要だって、ね?
今や、何もかも2極化になって、漢字検定が盛んで、年々増える受験者。方や、
2000字(小学校で習う数)も書けない人が、IT機器を駆使して、自分ワールド。
わずかな発信者が、多くの受信者を操る世界。

もしかしたら、そこから、一抜けた~~!になったのかもしれないわね。
これはいいことなのかも知れないわ。それに、このパソコンがあるのですもの。
な~んにも影響はないって事。
絶対に必要なんて状況に居る訳ではないし、この秋に、大きな変化があるみたい
ですもの、あわてて携帯ショップに駆け込むこともないでしょう。

そして、失せモノは、諦めた頃、これもまた忽然と現れるという不思議を持って
いるのよね。
一種の手慰みのモノでもあった携帯が無くなって、な~んにも関係ないのに、
只今進行中の本4冊なのに、かなりな量の本が納まっている本棚から、村上
春樹お得意のレイモンド・カーヴァーの『夜になると鮭は』なんて本と、
『花言葉・花贈り』という本をを引っ張り出して、ページをめくることよ。
ええ、もちろん既読のものよ。

その色に魅せられた、ハイビスカスのハーブティ。ちょっと酸味があって、
別名スズキ(酢好き)と自称する酸味好きの私には嬉しいお茶。
その色は、濃いローズカラー。妊婦は摂取注意のレモングラスと、精神安定効
果ありと言われるこれもレモンがつくレモンバームを加えたポットに、熱湯を
注いで、いつもはガラスのカップ。今夜は白いカップに注いだそのハーブティ
を飲みながら、少しずつ携帯電話が占めていた時空を他のもので埋める作業を、
無意識にやっている私のようです。

 欲しい?・・・いらない!  これが私流生き方なのですから、ない自由を
 楽しまなきゃ!です。