ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

映画へ

2008-11-20 23:05:45 | Weblog
子どもたちと昔、一緒に読んだ「三国志」:横山光輝。それは漫画。
3人の息子たちは、何巻の何ページの誰それが何て言って、それに誰それが
何て言ったとか、時に大笑いして、などと、詳しく暗記模様。そこまで
引き付けた「三国志」。呉の国の国主が孫権だったり孫謙だったり、登場人物
を全員覚えることなど不可能な登場人物数のお話。それを、息子たちはほとんど
諳んじていました。すっごーい!(すぐ感心しちゃう母です私は)
漫画以外でも読みましたが、強烈な横山三国志は、「蜀」の国主、漢王室の末裔
を名乗る「劉備」とその仲間(部下)、関羽・張飛そこへ、「三顧の礼」で迎えた
孔明他色々。鼎立(蜀・魏・呉)の漢(おとこ)たちの物語です。

「レッドクリフ」の題名で今封切られている「赤壁の戦い」を昨日観て来ました。
中国・台湾・香港・日本の合作映画。俳優達が、ミドル・シニアエイジのオバ様方
をえらく引き付けているようで、上気した顔をほころばせながら嬉々として映画館
から出てきてました。フッと、あの「ヨン様」現象を思いだしました。
私は、ず~~っと昔から、自分のものにならない人やモノには全く興味をもてない
女でしたから、勿論今でも。ましてや芸能人にキャーキャー騒ぐ人々が苦手です。
ーーーお願い、そんな潤んだ瞳で話さないで!---ってね。
3年前のグァテマラ1人旅行、借家生活でたまたま見たBBC放送に、かの「冬の
~」の撮影現場に押しかける日本のオバ様方が映ってるではありませんか。「ン?」
思わず画面を見れば、そのまま日本語で、「いやあね~~、あなた。ヨン様はロマン
よ、わかるでしょう?す・て・き!」って、身をよじってのたまってるじゃああり
ませんか。思わず、テレビを蹴飛ばしそうになっちゃった私目でした。

この下品さ。「失楽園」:渡辺淳一の、あの時も凄かったわね~。
映画館に大挙押し寄せた(って)ミドル・シニアエイジ、女達。あ~あ。
ストレートに言えば、「私も主人公のようにやりた~~~い!」の塊よ。
いつも言うように、食欲と性欲ははばかってこそのものよ。それをあからさまに・・
どんなに美味しいものを食べようと、興味津々のセックスでも、いたそうとも、
「アラッ、何?何のお話?」カマトトがいいのです。
そんな本を読もうとも、映画を観ようとも、それは個人の嗜好ですから自由です。
けれども、それに関して、身をよじって嬉しがるなんて、それはつつしみがないっ
て、隠して、知らん顔して、カマトトぶって、興味なんかありませんわ、で、じっ
くり頭の中で醸成するのです。外に出さない分、お酒の発酵のように熟成されて、
人となりに色香と厚みをつけるのです。って、私は思います。「秘してこそ花」
って、現代人は、あからさまがお好きなようです。ですから、話をしてもつまらな
いのです。その人だけが持つ熟成品が感じられない、底の浅いつまらない人間に。

それで、およそ2時間半のそれを観て来ました。
懐かしい懐かしい漢(男)達が、大挙して私の目の前に現れました。
でも、よくある話。面白かった本の映画化は、えてして詰まらないって、それ。
横山三国志のキャストは、ハッキリクッキリ私の頭の中にあるのです。
ーーー違う、違う!---そんな顔じゃ詰まんない。曹操はもっと厳しくなくちゃ!
エーーーッ関羽はひげが~~!なんて、固定イメージが邪魔をするのです。
それでも、もう一度「三国志演義」を読み返そうかしらって思いを引き出してくれ
ました。そして、言ってみれば、今回のそれは前編(Ⅰ)仕様ですから、来年の4
月の後編(Ⅱ)を楽しみに待つことにしましょう。

アメリカ映画に代表される現代戦争・殺戮シーンとは違って(当たり前)、人対人
が武器を手に戦う姿は、本来の喧嘩の姿。見ごたえのある戦闘シーンが続きます。
何しろ約1800年も昔の中国のお話ですから、何をするにも手動です。なんとな
く、微笑ましくなってしまいました。
我が中国語クラスのキョウシン老師の故郷、湖北省に、その赤壁はあるそうです。

昨日のスペイン語クラスで、発表当番。
全くチンプンカンプンの皆さんのお話。こちらの実力を思い知らされる難しい内容。
私にははなからそんな難しいお話は言えませんから、戦死した父の話、犬猫の話、
「篤姫」と同じ桜島を見ながら育った話、山なのに島がつく桜島という山の話等、
私にしてはいっぱいいっぱい。ベア先生が質問は?って皆さんへ。
来ました~~~、難しいそれが。「ン?」「ン?」「ン?」日本語禁止教室ですか
ら、た~いへんなのです。・・・・・「あ~~わかった、ソルジェニツイン?」
「はい」、父がシベリアで亡くなった話をしたもので、そこから「収容所列島」の
本と作家の話になって。・・・・やめて!そんな難しいことスペイン語でわかる訳
はない私の実力なのですから。・・・トホホホ・・・それでも全てスペイン語。
わからなければ、それをスペイン語で言えば、べアチャンは許して下さいます。
絶対に日本語はダメなのです。
放課後エレベーターの前で、最年長クラスメイト86才セニョールと、異口同音に
「疲れた~~!」でした。

そして今日は中国語。動物園の熊みたいに、メモを片手に部屋の中をうろうろ。
ぶつぶつ言いながらの、怪しい(?)動きを出掛けるまでしてました。フレーズや
国々の中国名を言います。国名は、音から来る当て字が多く、笑ってしまう言い方も
あったりで、楽しいのですが、これが暗記となると、楽しいとはかなり距離があります。
 基本的に外出が苦手なものですから、電車に乗って、しかも横浜駅で乗り換え。
少し後退しそうな気分の中国語レッスンです。亀?カタツムリ?う~ん、なのよ
ねぇ。なかなか進まない自分にイラついてるのを感じることがあってね。
でも、辞めるのはいつでも出来るので、「継続は力なり」を実践するっきゃないっ
て、言い聞かせます自分に。
 キョウシン老師は夕方からゼミ。途中駅までご一緒。テーマは政治・イデオロギー。
「ねえ、経済じゃなかった?専攻は」「はい」
う~~ん、こんなところでも人生は横道へちょっとかもね。
思うようにいかない時、人は「それが人生さ」って言う。
"Its the life" "Es la vida"「那是人的一生」
そして、一番言われる"Se la vi"。最近は"Es la vida"ってよく言うわ。
人生なんてそんなものさ、ってちょい重い暗い、投げやり。
それを「セラヴィ」や「エスラヴィーダ」だと、それはそれとして、少し前向きに
なれそうな、そんな響きがあるような気がします。私はね。