ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

優雅

2009-07-05 08:53:40 | Weblog
マシンガントークの練習をしましょうか?
久しぶりの何も予定の入っていない土曜日、フリー英会話にご一緒したご近所の
方のお宅へお邪魔しました。
取り敢えず内容確認をして、な~んてことのない内容ですから、それはそれで、
話題は英会話から離れます。本の話に移行。テーブルの上には、古色蒼然とした
文庫本が置いてあって、手にすれば、パール・バックの本。小さな文字に
私 :「昔はこんなサイズの文字ばっかりだったわよね~?」
彼女:「そう、小さいからメガネも替えなきゃ読めないのよ」
私 :「岩波文庫は、☆一つ50円だったり。今は本が高すぎるわ。だから、もっ
    ぱらブックオフやアマゾン利用になっちゃうの。」
彼女:「ところで、大地は4巻もあった?あなたと前に話してる時、ン?って思っ
    てね。内容がつながらなかったもので」
私 :「ええ、ここに書いてある通り、全4巻で読んだ記憶があるから間違いない
    って思うわ。ワン(王)一家のアメリカでの生活になっていく話って記憶
    よ。高校時代は、たった2つしか小説は読まなかったので、少ない読書だ
    ったから4冊だったってことはなぜか覚えてるのよ。中学時代はもうメ
    チャメチャ読んでたけど。高校では合計6冊。大地4巻、ロマン・ローラ
    ンの魅せられたる魂上下巻の」
彼女:「そうなの?」
私 :「ええ、私の人生に決定的な指針を示してくれた2冊って、今でもそう思う
    出会いの本だったのよ」
彼女:「今年は太宰の100年なんたらで、なんであんなに?って思うんだけど」
私 :「ああ、桜桃忌よね?生誕100年。ウチの息子なんか、太宰は笑っちゃう
    よって言うのよ。面白いじゃないって。そうお?よ。私は太宰はダメだわ。
    思春期の子達の心に響くのでしょうねぇ太宰は。でもなんで、情死した男
    のその日に大騒ぎして今尚もてはやすって感覚が私にはわからないのよ。
    なんで、心静かにその死を、作品を受け入れないかってね、騒がしい」

もう、おウチに置いておく必要がないって思うご本はネットで売っていらっしゃる
そうです。

私 :「差し支えなければ、本を見せていただけない?」
彼女:「いいわよ、散らかってるけど。まず、ここでしょ!」

クローゼットの中にダンボールに入ったそれがドドーン。ご主人のパソコンの
周りにも平積みの本達。
お2階へ上がって、ここよってお部屋は、ありましたありました、蔵書の数々。
あたくしの友人の中に、もう1人、お庭に書庫を作った、それでもあまりある
蔵書の中で生活しておいでの方がいらっしゃいますが、その方以来の蔵書の中
でお過ごしです。
キケロだったか、「本のない部屋は魂のない肉体のようである」しかり!
ツン(積む)読じゃなく、現在進行形でなければなりません。読書が生活の
紛れもない1部になっていないって、あたくしには考えられないのです。

彼女:「そういえば、前にこれだけはって何か言ってなかった?」
私 :「ああ、母が必須って言ってた吉川英治の新・平家物語かしら?3回読んだわ。
    年令で解釈も感じる個所も違うから、いい本は手元に置いておきたいのよ」
彼女:「そうよねえ。私も読み返す本って結構あるもの」
私 :「それに、全16巻でも、吉川英治は読ますわ。あっ、その吉川英治で、これ!
    水滸伝貸していただけない?」
彼女:「ええ、いいわよ」
私 :「息子にプレゼントされた北方謙三の水滸伝16だったか19巻だったか、
    面白く読んだんだけど、末っ子がありゃあ違うなって言うのよ。いつもは
    馬専科だけど、中国専科でもある末っ子が言うには。図書館で探してご覧
    って。でも、私はダメなのよねぇ図書館の本が。不特定多数が触ったかと
    思うと」

文庫本で全4巻「新・水滸伝」を嬉しく抱えて帰ってきました。しばらくして、
「忘れ物よ~~~!」
って、あたくしはもう、本のことだけでイソイソ帰ってきてしまって、携帯電話と
ソファにかけていた上着を忘れてきていたのです、あ~あ。
お帰りに、今年見事に咲いた大輪ユリ、しかも 濃いローズピンクの今にも咲き
出しそうな蕾がついた1本を切って差し上げました。ユリはかなり長く楽しめます
から、姿と香りをお楽しみ戴ける筈です。

パスポート申請用に、本籍(結婚生活スタート地:東京)がある役所へ抄本請求。
早速送られてきて、週明けに古いパスポートを持って再交付の手続きに行きます。
これでまた、世界はグッググーッと近づいてきそうです。

何回も何回も、いらっしゃいって誘ってくれる北京のモンちゃん。ついこの前も、
坊やの幼稚園通いが9月から始まるから、8月いっぱい滞在しにいらっしゃいって、
6時~太極拳、日中は近所の人とお話して、夜は社交ダンス(なぜだか?)で、
勉強中の中国語を実地で学ぶのがいいでしょう!って、お誘いがありました。
3時間で行ける距離ですから、迷う事もないのですが、成田がねぇ遠い!なのよ。
でも、いつでも行けるようにパスポートを用意しとけば、イスタンブールもハノイ
(?)も遠くないって。ワクワクします。観光なんてしません。ついでがあればし
てもいいけど、あたくしは住みたいのです。あいまい笑いを浮かべておカネを落とし
まくるカモにされる日本女性とはチト違う魔女です。

ああ、そうそう、彼女との話題に、優雅な女性について話しました。
「居ないわね~~~」って。あたくしはそういう女になりたいって思います。
高級品をまとう?おカネをばら撒く、知識をひけらかすのがそういう女性ではない
ことは確かです。まずゆっくり話します。声のトーンは下げます。聞き上手。
背筋を伸ばしてます。相手の想像力をかきたてます。・・・遠いかな~~~

あらっ、マシンガントークは?
しませんでした。(笑)