ああ、女の子達の「あばずれ語」をまた耳にして不愉快!
足元は、ミュールというのでしょうか?要するにサンダル。あれは
元々は室内履きから来たもの。そう、ベッドから足を下ろした時に
つっかける履物よ。 そこから、娼婦達がす~ぐナニができる、終
わらせられる履物になって、主婦達が下駄からサンダルに取り替えた
つっかけ。あくまでも庭先で、せいぜい50~60m辺りまで、
ごーく近場の商店くらいまでの買い物に履くのが限界のものよ。
どんなに高価なものであろうと、あれを履いて街中を歩く女の子達は、
まごうことなき”娼婦”とみるわ、私はね。
揃って、ザンバラ髪、西洋乞食風いでたち。
そして、そして、口からついてくる言葉は”あばずれ語”よ。
だから、女3人居たら、いいえ、もう2人でも、会話が成立する人数
がいたら、避けてよけて、だし、そういうことに遭遇するのがイヤだから、
滅多に外出しない私なんだけど、昨日のお誘いは、そんなことをすっかり
忘れて、いそいそと出かけて、・・・もう駅から、女子高生のそれにぶつ
かって、
「アッ、いけない!これがあったことを忘れてたわ。どうしよう・・・」
電車の中では、20代後半から30代始めくらいの女性が、堂々と携帯で
会話。いまではもうTHEではなくなった携帯で、やかましく電源を切って!
マナーモードに!って言われててもこの有様よ。
自分が汚物まみれになっていくのがわかる不快感。
横浜駅で、東海道線に乗換えまでの通路に聞こえるあばずれ会話、あっち
からこっちから。これから外出する時は、自己防衛するしかない!と思う
ほどにね。もう、お散歩時だけじゃないCD聞きにするしかない汚さよ。
雨がやんだ!お洗濯モノを干して!エッ、お散歩行くの?
Ah,si.entonces vamos a pasear,Marilin!
(アッそう、それじゃ、お散歩に行きましょう、マリリン!)
バタバタ動いて、5時には着く筈よって、マサコサン(小料理屋オーナー)へ
言ってたけれど、主婦は野暮用が多い。お約束時間を30分過ぎて到着。
お通し用に、ワラビを煮ていて、「味見して!」って、ほろ苦さが初夏だわね。
彼女は嫌いって言うの、山菜のようなものが。
「よくそれでお店やってるじゃない。でも、いいお味よ」
みんな、あと1時間は来ないわね、で、若かりし頃の話、家族の話なんかして
たら、
「俺、一番遅くなるかも知れないけど行くよ」
って言ってた元・刑事(中・高校一緒)が到着。ええ、有閑マダムのセッチャン
もね。この2人はもう、久しぶりもいいところの再会で、セッチャンは大はしゃ
ぎ。それなのに、彼の越し方を私なんかよりずっと詳しく知ってる不思議。
次々到着。
みんな背広着用。まだ現役で、仕事場から直行。
さあ、乾杯で、もう話すわ、喋るわ、飲むわ、中学生時代の写真を持ってきてた
ヒロシクンのそれに、セッチャンは、
「なんで、私が居ないのよ」
って、写真に怒ってるの。可笑しい子(オバサンよ本当は)。
そして始まりだしましたカラオケ。
基本的には嫌い。本人だけ酔いしれている歌を聞かされる拷問。
けれども、Once more! Otra vez!(もう1回、もう1回)
誰も彼も、な~んて上手なの?マサコサンの上手さには、舌を巻いて、ずっと
聞いていたいって思うほど。
男連中も、かなり授業料払ってきたわねぇって歌いっぷり。
ウチのセニョール・ダンには聞かせられないけれど、演歌を歌う人は居なくてホッ。
フォークソング、グループ・サウンズミュージック、ニューミュージック
シャンソン、デュエットソング。
そして、出ました。ヒロシクンとマサコサンのデュエット。
見てて、可愛いかわいい2人でね。
いやらしい想像することなんか出来ない初々しさなのよ。なんか恥じらいが見え
隠れする好もしい空間がそこにあったわ。
同い年なんて思えない可愛さが其処ここに。思わず、ほっぺたを両手で挟んで、
「なんて、可愛いヒロシクンでしょう」
なんてね。多分、彼らの気持ちは中学生だったと思うわ。私1人お姉さんみたい
な気分に浸って。
もう、盛り上がるだけ盛り上がって、幸か不幸か、常連さんも1組しかこない
有様で(きっと歌声がドアから漏れてて、入りそびれた人たちもいたと思うわ。
それで、貸しきり状態の店内。時々カウンター内で何かおつまみを作ろうとする
マサコサンの手を止めさせて、
「楽しみましょう。もっともっとあなたの歌が聞きたいわ」
かなり酔っ払った、今回の同期会で初めて口を利いた優秀な頭脳の持ち主(なぜ
か、当時の優秀頭脳男達が集まった)が、私を抱きしめる。そこをうまくはぐら
かす。伊達に年取っちゃいないってことよ。酔眼朦朧男には、
「い~い女だねぇ」(って映る)
「ありがとう」(褒められたら、喜んで)
「本当にいい人だよ、あなたは」(ウン、そうかもね)
「そんな誉め言葉を戴いちゃって、いいのかしら?」
「ウン、俺、今回の会に出て、本当に良かったって思ってるんだよ」
「そう言ってくれると、ジュンコサン(今回の世話焼き幹事)も私も嬉しいかぎりよ」
「ずっと仲良くしような」
「ええ、元気であと100年くらいってね。ハハハ・・・」(魔女にとっては軽くよ)
「そうこなくっちゃ!」
中学校では、同じクラスにはなったこともないし、もちろん口も利いたことはない。
なんだか、とっつきにくい、よくいる秀才タイプ。キョウコサンに言わせれば、
見てくれも良かったって。記憶にない私よ。カッコが良い悪いって、私には意味の
ないことだったから。セッチャンが、
「あなたはオマセだったから」
「ウン、否定はしないわ。かなりオマセな女の子だったって、自分でも思うもの」
それこそ、その頃にはハイネの詩集なんか読んでたし、世界文学全集なんかに没頭。
スタンダール「赤と黒」なんかに、ドキドキしてたくらいの早熟な女の子だったわ。
けれど、男女のことは、本の中の出来事だけよ。
キョウコサンが言うように、確かに未だに美男子の部類には入る男ではあるわね。
美男子=セクシーではないから、もう一つよ。何が?ハハハ・・・
ただ、我が市立中学校では、試験のたびに廊下に順位が張り出されて、気分はジェ
ットコースターに乗ってるような、スリリングな学校生活だったからねぇ。
いつもそのトップにいた昨日の連中。
セッチャンが、誰彼捕まえて、当時の人間関係、相関図なんかをしゃべくる。
「コラ、ごちゃごちゃ言ってないで、歌でも歌いなさい」
「男運のない女は、『悲しい酒』を歌うわ」
切々と歌うその歌は、私の涙を絞らせて余りあるものでした。
ああ、セッチャンもいろいろあったんだわ~ってね。
♪ひ~と~り酒場で~~~、の~む~さ~けは~~~
わ~かれな~み~だ~の~~、あ~~じが~する~~~♪
「俺、音痴だからハーモニカ吹くよ」
「持ってきてるの?」
♪み~かんのは~なが~~~さ~いて~いる~~♪
♪つ~きの~~~、さばくを~~、は~る~ば~ると~~~♪
そのノスタルジックな音色と技術に合唱よ。
でも、歌も上手に歌って、途中でアレンジなんかして私はビックリ。もう!
「帰んなきゃ電車なくなるわよ」
11時半になってました。
「電車がなくなってたらどうしよう?」
「まだ、大丈夫だと思うから帰んなさい」
「じゃ、みなさん又ね。今度は横浜の町で会いましょう。エーッ、帰るのは
私だけ?つまんないわ」
でも、電車の方が大事。階段を下りて、
「楽しかったわ。ありがとう。お元気でね」
で、マサコサンにさようなら。
そうしたら、元・刑事が後ろから。しっかり新橋駅までエスコートしてくれて。
「ねぇ、彼はちょっと問題ありかもねぇ」
「そうだねぇ。俺は酒飲んだら、女の人の傍には行かないようにしてる」
「何か、問題抱えてるのかもしれないわね。人生って楽しいことばっかりじゃ
ないからねぇ。ところで、何番線?東海道線は」
切符売り場に連れて行ってくれて、
「450円、ホラッあそこ横浜は」
って、500円玉まで出してくれてる。もちろん遣わせたりしないわよ。
ホームも、指差して、ちゃんと教えてくれて、何しろ元・刑事というのが心強い。
「ちゃんと帰れる?」
「多分大丈夫」
「じゃ、気をつけて。俺は秋葉原へ出るよ」
「さようなら、又ね」
最終の急行に間に合って、しかも座れて、周りを見渡せば、「ン、モルモン教の
子達?」
って、思わず思ってしまった、ダークスーツに白シャツネクタイの若者達が。
言い合わせたかのような同じスタイル。左胸にネームプレートをつければ、布教
活動に来日している宣教師の姿になるわ。
雨がそぼ降る我が町の夜中。ヒールの音を響かせて、我が家へたどり着いた私は、
コーヒーをいれて、頑張る旧友達の顔を思い浮かべながら、楽しかった夜を反芻
してました。
出掛け前に郵便受けに入っていたキョウコサンからのお便りに、声を上げて
笑ってしまい、これはみんなに教えてあげなければって、楽しいおかしいお手紙。
怪訝な顔のセニョールに、
「キョウコサンたら、自分で書いてるのに、こんな長い手紙はいやじゃない?
私だったら読まないわ、ですって。その後が、でも、折角書いたのだから読んで
ねって。可笑しいでしょう?じゃ、行って来ます。冷蔵庫、お鍋の中に、色々と
ありますから、食べててね」
足元は、ミュールというのでしょうか?要するにサンダル。あれは
元々は室内履きから来たもの。そう、ベッドから足を下ろした時に
つっかける履物よ。 そこから、娼婦達がす~ぐナニができる、終
わらせられる履物になって、主婦達が下駄からサンダルに取り替えた
つっかけ。あくまでも庭先で、せいぜい50~60m辺りまで、
ごーく近場の商店くらいまでの買い物に履くのが限界のものよ。
どんなに高価なものであろうと、あれを履いて街中を歩く女の子達は、
まごうことなき”娼婦”とみるわ、私はね。
揃って、ザンバラ髪、西洋乞食風いでたち。
そして、そして、口からついてくる言葉は”あばずれ語”よ。
だから、女3人居たら、いいえ、もう2人でも、会話が成立する人数
がいたら、避けてよけて、だし、そういうことに遭遇するのがイヤだから、
滅多に外出しない私なんだけど、昨日のお誘いは、そんなことをすっかり
忘れて、いそいそと出かけて、・・・もう駅から、女子高生のそれにぶつ
かって、
「アッ、いけない!これがあったことを忘れてたわ。どうしよう・・・」
電車の中では、20代後半から30代始めくらいの女性が、堂々と携帯で
会話。いまではもうTHEではなくなった携帯で、やかましく電源を切って!
マナーモードに!って言われててもこの有様よ。
自分が汚物まみれになっていくのがわかる不快感。
横浜駅で、東海道線に乗換えまでの通路に聞こえるあばずれ会話、あっち
からこっちから。これから外出する時は、自己防衛するしかない!と思う
ほどにね。もう、お散歩時だけじゃないCD聞きにするしかない汚さよ。
雨がやんだ!お洗濯モノを干して!エッ、お散歩行くの?
Ah,si.entonces vamos a pasear,Marilin!
(アッそう、それじゃ、お散歩に行きましょう、マリリン!)
バタバタ動いて、5時には着く筈よって、マサコサン(小料理屋オーナー)へ
言ってたけれど、主婦は野暮用が多い。お約束時間を30分過ぎて到着。
お通し用に、ワラビを煮ていて、「味見して!」って、ほろ苦さが初夏だわね。
彼女は嫌いって言うの、山菜のようなものが。
「よくそれでお店やってるじゃない。でも、いいお味よ」
みんな、あと1時間は来ないわね、で、若かりし頃の話、家族の話なんかして
たら、
「俺、一番遅くなるかも知れないけど行くよ」
って言ってた元・刑事(中・高校一緒)が到着。ええ、有閑マダムのセッチャン
もね。この2人はもう、久しぶりもいいところの再会で、セッチャンは大はしゃ
ぎ。それなのに、彼の越し方を私なんかよりずっと詳しく知ってる不思議。
次々到着。
みんな背広着用。まだ現役で、仕事場から直行。
さあ、乾杯で、もう話すわ、喋るわ、飲むわ、中学生時代の写真を持ってきてた
ヒロシクンのそれに、セッチャンは、
「なんで、私が居ないのよ」
って、写真に怒ってるの。可笑しい子(オバサンよ本当は)。
そして始まりだしましたカラオケ。
基本的には嫌い。本人だけ酔いしれている歌を聞かされる拷問。
けれども、Once more! Otra vez!(もう1回、もう1回)
誰も彼も、な~んて上手なの?マサコサンの上手さには、舌を巻いて、ずっと
聞いていたいって思うほど。
男連中も、かなり授業料払ってきたわねぇって歌いっぷり。
ウチのセニョール・ダンには聞かせられないけれど、演歌を歌う人は居なくてホッ。
フォークソング、グループ・サウンズミュージック、ニューミュージック
シャンソン、デュエットソング。
そして、出ました。ヒロシクンとマサコサンのデュエット。
見てて、可愛いかわいい2人でね。
いやらしい想像することなんか出来ない初々しさなのよ。なんか恥じらいが見え
隠れする好もしい空間がそこにあったわ。
同い年なんて思えない可愛さが其処ここに。思わず、ほっぺたを両手で挟んで、
「なんて、可愛いヒロシクンでしょう」
なんてね。多分、彼らの気持ちは中学生だったと思うわ。私1人お姉さんみたい
な気分に浸って。
もう、盛り上がるだけ盛り上がって、幸か不幸か、常連さんも1組しかこない
有様で(きっと歌声がドアから漏れてて、入りそびれた人たちもいたと思うわ。
それで、貸しきり状態の店内。時々カウンター内で何かおつまみを作ろうとする
マサコサンの手を止めさせて、
「楽しみましょう。もっともっとあなたの歌が聞きたいわ」
かなり酔っ払った、今回の同期会で初めて口を利いた優秀な頭脳の持ち主(なぜ
か、当時の優秀頭脳男達が集まった)が、私を抱きしめる。そこをうまくはぐら
かす。伊達に年取っちゃいないってことよ。酔眼朦朧男には、
「い~い女だねぇ」(って映る)
「ありがとう」(褒められたら、喜んで)
「本当にいい人だよ、あなたは」(ウン、そうかもね)
「そんな誉め言葉を戴いちゃって、いいのかしら?」
「ウン、俺、今回の会に出て、本当に良かったって思ってるんだよ」
「そう言ってくれると、ジュンコサン(今回の世話焼き幹事)も私も嬉しいかぎりよ」
「ずっと仲良くしような」
「ええ、元気であと100年くらいってね。ハハハ・・・」(魔女にとっては軽くよ)
「そうこなくっちゃ!」
中学校では、同じクラスにはなったこともないし、もちろん口も利いたことはない。
なんだか、とっつきにくい、よくいる秀才タイプ。キョウコサンに言わせれば、
見てくれも良かったって。記憶にない私よ。カッコが良い悪いって、私には意味の
ないことだったから。セッチャンが、
「あなたはオマセだったから」
「ウン、否定はしないわ。かなりオマセな女の子だったって、自分でも思うもの」
それこそ、その頃にはハイネの詩集なんか読んでたし、世界文学全集なんかに没頭。
スタンダール「赤と黒」なんかに、ドキドキしてたくらいの早熟な女の子だったわ。
けれど、男女のことは、本の中の出来事だけよ。
キョウコサンが言うように、確かに未だに美男子の部類には入る男ではあるわね。
美男子=セクシーではないから、もう一つよ。何が?ハハハ・・・
ただ、我が市立中学校では、試験のたびに廊下に順位が張り出されて、気分はジェ
ットコースターに乗ってるような、スリリングな学校生活だったからねぇ。
いつもそのトップにいた昨日の連中。
セッチャンが、誰彼捕まえて、当時の人間関係、相関図なんかをしゃべくる。
「コラ、ごちゃごちゃ言ってないで、歌でも歌いなさい」
「男運のない女は、『悲しい酒』を歌うわ」
切々と歌うその歌は、私の涙を絞らせて余りあるものでした。
ああ、セッチャンもいろいろあったんだわ~ってね。
♪ひ~と~り酒場で~~~、の~む~さ~けは~~~
わ~かれな~み~だ~の~~、あ~~じが~する~~~♪
「俺、音痴だからハーモニカ吹くよ」
「持ってきてるの?」
♪み~かんのは~なが~~~さ~いて~いる~~♪
♪つ~きの~~~、さばくを~~、は~る~ば~ると~~~♪
そのノスタルジックな音色と技術に合唱よ。
でも、歌も上手に歌って、途中でアレンジなんかして私はビックリ。もう!
「帰んなきゃ電車なくなるわよ」
11時半になってました。
「電車がなくなってたらどうしよう?」
「まだ、大丈夫だと思うから帰んなさい」
「じゃ、みなさん又ね。今度は横浜の町で会いましょう。エーッ、帰るのは
私だけ?つまんないわ」
でも、電車の方が大事。階段を下りて、
「楽しかったわ。ありがとう。お元気でね」
で、マサコサンにさようなら。
そうしたら、元・刑事が後ろから。しっかり新橋駅までエスコートしてくれて。
「ねぇ、彼はちょっと問題ありかもねぇ」
「そうだねぇ。俺は酒飲んだら、女の人の傍には行かないようにしてる」
「何か、問題抱えてるのかもしれないわね。人生って楽しいことばっかりじゃ
ないからねぇ。ところで、何番線?東海道線は」
切符売り場に連れて行ってくれて、
「450円、ホラッあそこ横浜は」
って、500円玉まで出してくれてる。もちろん遣わせたりしないわよ。
ホームも、指差して、ちゃんと教えてくれて、何しろ元・刑事というのが心強い。
「ちゃんと帰れる?」
「多分大丈夫」
「じゃ、気をつけて。俺は秋葉原へ出るよ」
「さようなら、又ね」
最終の急行に間に合って、しかも座れて、周りを見渡せば、「ン、モルモン教の
子達?」
って、思わず思ってしまった、ダークスーツに白シャツネクタイの若者達が。
言い合わせたかのような同じスタイル。左胸にネームプレートをつければ、布教
活動に来日している宣教師の姿になるわ。
雨がそぼ降る我が町の夜中。ヒールの音を響かせて、我が家へたどり着いた私は、
コーヒーをいれて、頑張る旧友達の顔を思い浮かべながら、楽しかった夜を反芻
してました。
出掛け前に郵便受けに入っていたキョウコサンからのお便りに、声を上げて
笑ってしまい、これはみんなに教えてあげなければって、楽しいおかしいお手紙。
怪訝な顔のセニョールに、
「キョウコサンたら、自分で書いてるのに、こんな長い手紙はいやじゃない?
私だったら読まないわ、ですって。その後が、でも、折角書いたのだから読んで
ねって。可笑しいでしょう?じゃ、行って来ます。冷蔵庫、お鍋の中に、色々と
ありますから、食べててね」