ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

みなさんお上手で!

2006-05-11 15:03:42 | Weblog
ああ、女の子達の「あばずれ語」をまた耳にして不愉快!
足元は、ミュールというのでしょうか?要するにサンダル。あれは
元々は室内履きから来たもの。そう、ベッドから足を下ろした時に
つっかける履物よ。 そこから、娼婦達がす~ぐナニができる、終
わらせられる履物になって、主婦達が下駄からサンダルに取り替えた
つっかけ。あくまでも庭先で、せいぜい50~60m辺りまで、
ごーく近場の商店くらいまでの買い物に履くのが限界のものよ。 
どんなに高価なものであろうと、あれを履いて街中を歩く女の子達は、
まごうことなき”娼婦”とみるわ、私はね。
揃って、ザンバラ髪、西洋乞食風いでたち。
そして、そして、口からついてくる言葉は”あばずれ語”よ。
だから、女3人居たら、いいえ、もう2人でも、会話が成立する人数
がいたら、避けてよけて、だし、そういうことに遭遇するのがイヤだから、
滅多に外出しない私なんだけど、昨日のお誘いは、そんなことをすっかり
忘れて、いそいそと出かけて、・・・もう駅から、女子高生のそれにぶつ
かって、
「アッ、いけない!これがあったことを忘れてたわ。どうしよう・・・」
電車の中では、20代後半から30代始めくらいの女性が、堂々と携帯で
会話。いまではもうTHEではなくなった携帯で、やかましく電源を切って!
マナーモードに!って言われててもこの有様よ。
自分が汚物まみれになっていくのがわかる不快感。
横浜駅で、東海道線に乗換えまでの通路に聞こえるあばずれ会話、あっち
からこっちから。これから外出する時は、自己防衛するしかない!と思う
ほどにね。もう、お散歩時だけじゃないCD聞きにするしかない汚さよ。

雨がやんだ!お洗濯モノを干して!エッ、お散歩行くの?
Ah,si.entonces vamos a pasear,Marilin!
(アッそう、それじゃ、お散歩に行きましょう、マリリン!)
バタバタ動いて、5時には着く筈よって、マサコサン(小料理屋オーナー)へ
言ってたけれど、主婦は野暮用が多い。お約束時間を30分過ぎて到着。
お通し用に、ワラビを煮ていて、「味見して!」って、ほろ苦さが初夏だわね。
彼女は嫌いって言うの、山菜のようなものが。
「よくそれでお店やってるじゃない。でも、いいお味よ」

みんな、あと1時間は来ないわね、で、若かりし頃の話、家族の話なんかして
たら、
「俺、一番遅くなるかも知れないけど行くよ」
って言ってた元・刑事(中・高校一緒)が到着。ええ、有閑マダムのセッチャン
もね。この2人はもう、久しぶりもいいところの再会で、セッチャンは大はしゃ
ぎ。それなのに、彼の越し方を私なんかよりずっと詳しく知ってる不思議。

次々到着。
みんな背広着用。まだ現役で、仕事場から直行。
さあ、乾杯で、もう話すわ、喋るわ、飲むわ、中学生時代の写真を持ってきてた
ヒロシクンのそれに、セッチャンは、
「なんで、私が居ないのよ」
って、写真に怒ってるの。可笑しい子(オバサンよ本当は)。
そして始まりだしましたカラオケ。
基本的には嫌い。本人だけ酔いしれている歌を聞かされる拷問。
けれども、Once more! Otra vez!(もう1回、もう1回)
誰も彼も、な~んて上手なの?マサコサンの上手さには、舌を巻いて、ずっと
聞いていたいって思うほど。
男連中も、かなり授業料払ってきたわねぇって歌いっぷり。
ウチのセニョール・ダンには聞かせられないけれど、演歌を歌う人は居なくてホッ。
フォークソング、グループ・サウンズミュージック、ニューミュージック
シャンソン、デュエットソング。
そして、出ました。ヒロシクンとマサコサンのデュエット。

見てて、可愛いかわいい2人でね。
いやらしい想像することなんか出来ない初々しさなのよ。なんか恥じらいが見え
隠れする好もしい空間がそこにあったわ。
同い年なんて思えない可愛さが其処ここに。思わず、ほっぺたを両手で挟んで、
「なんて、可愛いヒロシクンでしょう」
なんてね。多分、彼らの気持ちは中学生だったと思うわ。私1人お姉さんみたい
な気分に浸って。

もう、盛り上がるだけ盛り上がって、幸か不幸か、常連さんも1組しかこない
有様で(きっと歌声がドアから漏れてて、入りそびれた人たちもいたと思うわ。
それで、貸しきり状態の店内。時々カウンター内で何かおつまみを作ろうとする
マサコサンの手を止めさせて、
「楽しみましょう。もっともっとあなたの歌が聞きたいわ」
かなり酔っ払った、今回の同期会で初めて口を利いた優秀な頭脳の持ち主(なぜ
か、当時の優秀頭脳男達が集まった)が、私を抱きしめる。そこをうまくはぐら
かす。伊達に年取っちゃいないってことよ。酔眼朦朧男には、
「い~い女だねぇ」(って映る)
「ありがとう」(褒められたら、喜んで)
「本当にいい人だよ、あなたは」(ウン、そうかもね)
「そんな誉め言葉を戴いちゃって、いいのかしら?」
「ウン、俺、今回の会に出て、本当に良かったって思ってるんだよ」
「そう言ってくれると、ジュンコサン(今回の世話焼き幹事)も私も嬉しいかぎりよ」
「ずっと仲良くしような」
「ええ、元気であと100年くらいってね。ハハハ・・・」(魔女にとっては軽くよ)
「そうこなくっちゃ!」

中学校では、同じクラスにはなったこともないし、もちろん口も利いたことはない。
なんだか、とっつきにくい、よくいる秀才タイプ。キョウコサンに言わせれば、
見てくれも良かったって。記憶にない私よ。カッコが良い悪いって、私には意味の
ないことだったから。セッチャンが、
「あなたはオマセだったから」
「ウン、否定はしないわ。かなりオマセな女の子だったって、自分でも思うもの」
それこそ、その頃にはハイネの詩集なんか読んでたし、世界文学全集なんかに没頭。
スタンダール「赤と黒」なんかに、ドキドキしてたくらいの早熟な女の子だったわ。
けれど、男女のことは、本の中の出来事だけよ。
キョウコサンが言うように、確かに未だに美男子の部類には入る男ではあるわね。
美男子=セクシーではないから、もう一つよ。何が?ハハハ・・・
ただ、我が市立中学校では、試験のたびに廊下に順位が張り出されて、気分はジェ
ットコースターに乗ってるような、スリリングな学校生活だったからねぇ。
いつもそのトップにいた昨日の連中。

セッチャンが、誰彼捕まえて、当時の人間関係、相関図なんかをしゃべくる。
「コラ、ごちゃごちゃ言ってないで、歌でも歌いなさい」
「男運のない女は、『悲しい酒』を歌うわ」
切々と歌うその歌は、私の涙を絞らせて余りあるものでした。
ああ、セッチャンもいろいろあったんだわ~ってね。

  ♪ひ~と~り酒場で~~~、の~む~さ~けは~~~
     わ~かれな~み~だ~の~~、あ~~じが~する~~~♪

「俺、音痴だからハーモニカ吹くよ」
「持ってきてるの?」

 ♪み~かんのは~なが~~~さ~いて~いる~~♪
   
 ♪つ~きの~~~、さばくを~~、は~る~ば~ると~~~♪

そのノスタルジックな音色と技術に合唱よ。
でも、歌も上手に歌って、途中でアレンジなんかして私はビックリ。もう!

「帰んなきゃ電車なくなるわよ」
11時半になってました。
「電車がなくなってたらどうしよう?」
「まだ、大丈夫だと思うから帰んなさい」
「じゃ、みなさん又ね。今度は横浜の町で会いましょう。エーッ、帰るのは
私だけ?つまんないわ」
でも、電車の方が大事。階段を下りて、
「楽しかったわ。ありがとう。お元気でね」
で、マサコサンにさようなら。
そうしたら、元・刑事が後ろから。しっかり新橋駅までエスコートしてくれて。
「ねぇ、彼はちょっと問題ありかもねぇ」
「そうだねぇ。俺は酒飲んだら、女の人の傍には行かないようにしてる」
「何か、問題抱えてるのかもしれないわね。人生って楽しいことばっかりじゃ
ないからねぇ。ところで、何番線?東海道線は」
切符売り場に連れて行ってくれて、
「450円、ホラッあそこ横浜は」
って、500円玉まで出してくれてる。もちろん遣わせたりしないわよ。
ホームも、指差して、ちゃんと教えてくれて、何しろ元・刑事というのが心強い。
「ちゃんと帰れる?」
「多分大丈夫」
「じゃ、気をつけて。俺は秋葉原へ出るよ」
「さようなら、又ね」

最終の急行に間に合って、しかも座れて、周りを見渡せば、「ン、モルモン教の
子達?」
って、思わず思ってしまった、ダークスーツに白シャツネクタイの若者達が。
言い合わせたかのような同じスタイル。左胸にネームプレートをつければ、布教
活動に来日している宣教師の姿になるわ。

雨がそぼ降る我が町の夜中。ヒールの音を響かせて、我が家へたどり着いた私は、
コーヒーをいれて、頑張る旧友達の顔を思い浮かべながら、楽しかった夜を反芻
してました。
出掛け前に郵便受けに入っていたキョウコサンからのお便りに、声を上げて
笑ってしまい、これはみんなに教えてあげなければって、楽しいおかしいお手紙。
怪訝な顔のセニョールに、
「キョウコサンたら、自分で書いてるのに、こんな長い手紙はいやじゃない?
私だったら読まないわ、ですって。その後が、でも、折角書いたのだから読んで
ねって。可笑しいでしょう?じゃ、行って来ます。冷蔵庫、お鍋の中に、色々と
ありますから、食べててね」

♪夏も近づく~~~♪

2006-05-10 11:23:42 | Weblog
   ♪夏も近づく八十八夜♪
        野にも山にも若葉が茂り♪

今年もやってきました茶摘の季節が。
大鉢で育てている私の宇治茶。丁寧に摘んで、洗って蒸して、撚って
煎って、出来上がり~~!
最初の1杯は、母へ、よ。
「お母さん、又この季節がやってきて、私のお茶遊びをしたところよ。
 召し上がれ」
なんてね。私は未だに母と遊んでるわ。
「お花がきれいでしょう?」「戴きモノよ、最初にどうぞ」とか
「初物だから、最初にお母さんね」なんて。これ、全て遊び。

さっき、今夕、新橋であいましょう、のメールが来てて、帰りを思うと
ちょっと腰が重くなるのよ、電車で寝過ごして横浜通り越しちゃったらなんて。
そうしたところへ、集合場所の小料理屋女性オーナー(中学、高校同じ)から
電話、「来なさい!」だって。珍しい旧友が来るからって。
中に、同じ横浜から出向くクラスメイトがいるって。なら、寝過ごすこともなく
オシャベリしながら帰れるわねで、急遽、新橋へ出掛けることになったわ。

この前、ウン十年ぶりに会った、中学同期の面々+当日来られなかった旧友も
来るって。その中の出てこられなかった旧友の一人は、子どもはいない、優雅
な有閑マダム。ゴルフ三昧の日々だそうな。
私の中の彼女は足を何かで骨折して、ギブスを装着したまま、今日行くお店の
オーナーの自転車の後ろに乗って、我が家へ日参してた女の子でしかないのよね。
面白かった中学時代よ~~~。マダム然としてようが、私にとってはギブスの
セッチャンでしかないのよ。オーナー曰く、変わっちゃないけどね。

高校時代のクラス会で、「私の今は~~~ですのよ」式の女達がいなくもないけ
れど、あれは辞めた方がいいわね。今じゃなく、その当時に戻ってしまうのです、
戻りたくないっていっても、その後の時空は知らないし、知らない=ない、なの
よ。そういう女は悲しい。数えられるものを誇示しなきゃならない人は可哀想。
あの、かってのIT産業の申し子は、
「全ては金!」って、豪語してたらしいけれど、それを聞いた時、心底
「可哀想に」って思ったわね。それがモノを言わない世界があることを彼は知ら
ないで30年間も生きてきてしまったのね~~~って。
立場を強調する人もいるじゃない?
そういう人も、私から見たらバカモノでしかないの。ただ、
「フ~~~ン、それが?」
ってなものでね。なので、私の前では誰も自慢は出来なくなってきたわ。
鬱陶しいの一語の存在でしかないもの。シッシッあっちへ行って!てね。

今日は、又、懐かしい親戚の子達に会いに。そんな気分になる集まりよ。
自慢する子(オジサン・オバサン)、内容によっては拍手喝采は惜しまないわ。
人の嬉しさは、私の大好物ですから、嬉しい楽しい可笑しい話はもっともっと
もっとです。

セニョール・ダンは、男の料理教室の打ち合わせやらにお出かけです。
彼のために何か気の利いた肴を作って、早めに出かけましょう。
お客様が見えない間は、彼女達とべちゃべちゃお喋りよ。
メールをくれた造園土木設計者。彼らは、6時半に新橋駅で待ち合わせってあっ
たけれど、そんなのは知っちゃいないわ。さっさと彼女のお店に行って、ギブス
の彼女を交えて、オシャベリ前哨戦を始めることに決定。
お酒があろうとなかろうと、女達のおしゃべりは弾みます。

「好きでした」言われた彼女は、人生を振り返ってみたそうです。
兎角、長女は可愛気がない。どこかで気張る。優等生を演じたがる。その上、
彼女は気風のいい姐御肌。 少しうろたえてしまったそうです。
フフフ、うろたえなさい。立場で生きるなんて、いい加減にしたら?
2回も頭蓋骨を切った私は、クリアにシンプルに生きることが人には必要って、
心底思うようになったのよ。まぁ、昔から蚊帳の外の住人でありたいって思って
生きてきた人間ですから、蚊帳の中のことには興味はないけどね。

そんなこんなをしゃべり尽くして(かしら?)きましょう。
しっとり濡れる東京の街を、ネオンを見てきましょう。横浜の田舎に住む
魔女は、今夜はどんな会話に酔い痴れるでしょう。

眺めて、食べて

2006-05-07 15:35:09 | Weblog
1週間~10日間隔で植物達に与える液肥。
大きな容器入りでもすぐなくなってしまうそれ。植物達も活発な動き
ですものね。
それで、「趣味の園芸」を見終わって、「新・日曜美術館」は夜の再放送を
見ることにして、ソレッ!でドイトへ。
ドイトへ行く途中、地元の農家の人たちが交代で店番をする直売所が、
やってるじゃない。
この時期は、夏野菜までの端境期なんだけど。帰りに寄りましょう!

怪しげな空模様の下、さっさと液肥を買って、傷んだ植物叩き売りコーナーで、
可愛い、ダリアの黄色と白を購入。フフフ・・半値。
ここのところ、『レモングラス』の種でも、苗でも、で探してるのだけど、見
つからないのよ。
『トム・ヤム・クム』には欠かせない素材。東南アジア食材店へ行けば、冷凍の
それは売ってるけれど、育ててみたいじゃない。
でも、ドイトにもないし、それとは別に、お茶にしたらいい、レモンバームの種を
買って、プランターにパラパラって蒔いたわ。青ジソもね。

インターネットで注文して植え付けた、ルッコラ(ロケット)、エンダイブ、
リーフレタス、イタリアンパセリがすくすくと育って、外側からちぎって。
前に植え付けていたレタスもモコモコ育って、ハイ、サラダの材料が揃ったのよ。
オリーブオイルは少量にして、フレッシュバジルをたっぷりいれたドレッシング
でいただきます。幸せ~~~!

ドイトの帰りに直売所に寄って、もう終わりに近づいた、ややスマートになってき
ている筍と、蕗の束を買って、すぐ灰汁抜き。一握りのぬかと鷹の爪を入れて、筍
を茹でること2時間。掘り起こしてから、そんなには時間は経ってなかったわね。
セニョール・ダンの好きな『木の芽和え』も充分できる。裏へ回って山椒の木を見
れば、こちらもシッカリ育ってきて、立派な葉っぱがあちらにこちらに。柔らかく、
小さな芽を遣いましょう。

お玄関脇に咲き誇っているような黄色のつるバラは、咲ききると、直径は15cm
もありました。これは立派な大輪ですね。1輪ざしにしても見劣りはしません。
次々に咲きますから、母の写真の隣には、いつも見事なお花が絶えません。
昨日の強風で、丈1m以上になっていたデルフィニュームがポッキリ2つ折りに。
添え木をしていたのですが、・・・母は喜んでいると思います。飾りましたから。
ナデシコも一斉に咲き出して、こちらは小さな花瓶に、ナルコランと一緒に
いけて、洗面台へ。
黄・白・紫・濃いピンク・赤、一重八重のフリージア。
優しい香りはお玄関の下駄箱の上へ飾ります。

目も口も楽しませてくれる植物達です。
ここに、『レモングラス』の苗があれば、もっともっと幸せなんだけど・・・・・
オリジナルな飲み物を考え中です。


バラの季節よ

2006-05-06 08:15:29 | Weblog
待ちに待ったバラの季節の到来よ。
思わず、ククク。にんまり。ニターッ。
ま~ず、お玄関脇の中輪咲き、立派に1輪ざしになる黄色つるバラが、
「お待たせ~~~!」って。
これが、お玄関前にある頭上を覆う。
「ン?うどんこ?」
蕾に白い粉が!躊躇なく切り落とすわ。
気をつけて、薬剤を替えて、きちんと消毒していても、粉状のそれは
飛翔してくる。近隣の木々に発生していると、油断は出来ないわ。
そして、ウチから他所に移してはいけないから、見かけたらすぐ除去よ。
それはそれとして、最初のお花は母の写真の脇へ飾ったわ。
「お母さん、きれいでしょう」

数十本のユリの先端には、蕾の形も見られるようになって、これも母が
喜ぶわね。何よりも好きだったお花ですから。
思い切り飾りたい。そのための園芸ですから、次々と、切花になるお花が
咲き乱れるお庭なのです。
バラ→牡丹→フリージア→デルフィニューム→ルピナス→ユリ→グラジオラス
これらの花々が前後しながら、争うように咲くのです。それが、家の中でも
楽しめるなんて、素敵でしょう?
お花が一つも飾られてないなんて、寂しいお家です。

そうそう、ヒマワリ2種。しっかり発芽して、小さな本葉も出てきました。
2mは越える巨大種のそれですから、ズラーッと並んで咲いていたら、何も
どこそこへヒマワリを見に行きましょう!なんていらないわね。移植にも
耐えられるみたいなので、30cmほどまでポットで育てて、定植させるつもり。
小さなちいさなサルビアの種からも、可愛い芽が出てきて、楽しみ。

ケイコサンは、家事を済ませて、お散歩にって。メール。
その途中で入った古本屋さんで、BOOK OFFとはまた違った店内で、嬉しい
嬉しいご本に出会えたそうよ。安上がりな休日ですって、おっしゃるけれど、
いえいえ、リッチな休日の過ごし方って私は思うわ。
幅も奥行きもあるケイコサンですから、人生の楽しみ方もよ~~くご存知。
何という本?
教えてくださらないのよ。
でも、面白い本は回してくださるので、待ちましょう。

今の私は、フランスに住むことになったマフィアのお話に付き合って。
ケイコサンから回ってきた4冊の本の1冊も同時に読みながら。同時進行本は
数冊です。お庭のお花たちのご機嫌伺いもしながらですから、・・・・・
時間が欲し~~~い!
でも、最近の翻訳者達大勢。女性の翻訳家はなかなかいけます。

鎌倉は、緑とモロッコ人と

2006-05-04 14:39:09 | Weblog
萌黄・浅黄・黄緑・緑・深緑・濃緑・青緑・碧
あふれる新緑。滴るみどり。
鎌倉は緑色に染まっています。時々赤芽が存在を誇示したり、際立たせたり。
その中で、長谷寺には様々な色の牡丹が咲き誇っていました。丹精こめた
牡丹の鉢が所狭しと置かれ、参詣者の目を楽しませて、初夏を彩ってます。

「連休に出かけるなんて、愚の骨頂!」って、ウチの宇宙人に言われた鎌倉詣。
その通り!よ。ぞ~ろぞろ人が出かける時、場所へは行かない主義だけど、
ちょっと鎌倉なんて思ったものだから、ケイコサンとご一緒に藤沢から江ノ電
に乗って、一気に長谷駅へ。
湘南は車で、の私だったので、2~3年前のモルモン教のアメリカ人宣教師達
を連れて、小学校の時に遠足で行った、そして、3回目の電車。ケイコサンに
お任せよ。

長谷寺は階段の多い所で、一番上の小さな広場(?)で見る湘南の海。鎌倉の市
街地は絶景。前面は海、後背は絶壁に生い茂る木々、緑。
シャガの花も地味ながら、木々の下に生い茂るも捨て置けない。アジサイの株
には、やっと小さな蕾をつけたのがチラホラで、あとひと月は待たなければなら
ない。花言葉”移り気”の花は。

どこから涌いたか?人、ひと、ヒト、老若男女、多国籍、カラフル肌、衣装。
あふれかえっているとは思ってたけれど、ぞ~ろぞろ歩く人の多さに今更ながら
ビックリよ。
あちらこちらで見かける、手焼きせんべいチェーン店。出来たてのおせんべいを
ケイコサンは買って、路地の階段にかけて、それのお相伴、ポリボリカキッ!
しっかりとした歯ごたえ。

大仏さんを眺めて、そろそろ昼食へって。その途中の小さなお店。
「不思議な感じのお店が多いですね。エスニックなお洋服がかなり売られて、こ
の辺は」
「ウチが置いたら、あれよあれよって広がったのよ」と中年女性。オーナーかと
思いきや、西武池袋線の江古田から通っていらっしゃるって。湘南ラインで通えば、
1時間とか。その彼女、
「社長は、ちょっと有名なのよ、取材を受けたりって」
「どちらにいらっしゃるの?」
「ほらっ、そこ」
って、指差す方を見れば、外人男性が観光客の相手をしている。
「日本語も、英語もフランス語もスペイン語も」
「なにじん?」
「聞いてみたら?」
絵付けした小さな置物猫や、こまごまとした装身具などの小物が置かれている
そこに、ひげを生やした中年後半(?)男性。
「どちらの方?」
「モロッコ」
「ケイコサン、バトンタッチよ」
モロッコ語独学中のケイコサン。
その男性は、彼の母国モロッコについて話す話す、話す地図を書きながら。
ええ、言語は日本語で。歴史から、鎖国をしていた話、日本との共通点等をね。
このお正月、モロッコへ行って、はまってしまったケイコサンですから、なん
という偶然の出会いでしょう。いいえ、偶然はない必然です全ては。
私にはわからないアラビア語についてやり取りしたりの2人。
スペイン統治の時代を経験しているので、スペイン語が遣えると思ったのに、
その後のフランス統治のせいか、地方によって強い言語が分かれているって。
鎖国時代の長崎の出島に唯一入れたオランダ人。それと同じ経験をしたという
モロッコ。日本の歴史にもちょっと詳しい彼は何者?日本に来て20年以上って。

昔から、大阪商人の凄腕、それに勝る華僑、華僑がかなわないアラブ商人って。
イスラムをバックのアラブ人達は、遠くは隋・唐の時代に波頭を越えて、シルク
ロードを駱駝の編隊で。多くの技術、文化を広めた事実。ヨーロッパの文化は
イスラム抜きには語れないほどね。利息を取らない、つけないイスラムの銀行よ。

往きの江ノ電の中で、外国語のお話。
食わず嫌いだったアジアの言語。アラビア語の文字の面妖さ。
ハングルは少し読めるようになった私だけど、藤沢駅の表示にハングル文字。
それを見てケイコサンはショック。それだけ多い韓国の人ってことよねって。
アラビア語も、わかったら、遣えたら、グ~ンと世界は広がるのしょうが、それは
ケイコサンにお任せするわってね。あの文字は挑戦出来ないわ。そうでなくっても、
ロシア語に振り回されているのですもの。まだ、食いつけない空振り状態よ。

ケイコサンのお手元には、なにやら雑誌が。それを見ながら、こっち、あっち。
ツツジの大株に驚いて、けれど、ちょっと満開には早かったお寺。本堂の裏手にある
北条正子の何やらに詣でて、次のお寺へ。
途中の民家の、道路際の老木の異様な姿に、シャッターを思わずパチリ。
「これは何のお花?」「桃のお花だわねえ。でも、それはもう終わりよ」
紅白に咲き分けている桃の花の写真を見て。桃も杏も桜も、ほぼ同時くらいに咲くの
で、5月に入れば、この南関東のそれらの花はもう過去のものなのよ。

長谷寺や大仏とその界隈、鎌倉駅近くのアーケードは人で埋め尽くされていたけ
れど、それ以外は、意外と静かな寺々の界隈。のけぞるほどの人出はなかったわ。
ケイコサンは、お嬢さんたちへ甘いものをお土産に。
我が家では考えられない甘い物よ。
言ってみれば、庭をそぞろ歩くような気分・距離の鎌倉だけど、やっぱりお出かけ
したら、お土産って必要なのね。私?買わない。

鎌倉夫人達の相続品なのか?不要の着物達か、和服の古着屋が何軒も。
それにはかなりそそられて、次回はアンティーク品、変わった品々の買い物ツアーに
来ましょう!なんて。 ついぞ、モノにはそそられない私なのだけど、最近、いやに
着物に惹かれてね。「景徳鎮のさじですよ、これは」って、ケイコサン。彼女の博学
に又も恐れ入る今回の小旅行。次は、箱根に1泊でスサーナと行きましょうかって。
上げ膳据え膳の旅行は、どんなところであれ、女達には嬉しい休暇なのよ。それが、
たった1泊であったとしてもね。

毎日が日曜日の私と違って、お2人は仕事をお持ちですから、3人のスケジュールを
合わすのはなかなか難しいかも。でも、時々は行きたくなる箱根です。
実現するように、なんとかやってみましょう。
昔々、私1人で、5人の子ども達(ウチの豚児3匹、姪2人)を引き連れて、104の
電話番号調べで箱根観光協会を探して電話で申し込み。
こちらの条件を提示して、探してもらって出かけた箱根。ナントカなるものです。
しかし、私も若かったわね、12才をかしらに5人を1人で引率よ。

緑のシャワーを浴びて、心地いい疲労をお土産に帰宅しました。
しかし、モロッコ人と出会うなんて、ねぇ。
やっぱりもう1度いかなきゃね、ケイコサン!
お別れの挨拶は、"Hasta pronto!"いずれ又ね、の私。
"Hasta luego!"近いうちに又、じゃあね、の彼。スペイン語。
日本もなかなか面白くなってきたようです。
ケイコサン、今日は案内役ご苦労様でした。次回は私の手作りお弁当を海辺ででも
食べますか?それもまた一興でしょう?ええ、その時は、Vino tinto(赤ワイン)
を携えてね。もちろん、磨きこんだワイングラスも2個持って。

博学ケイコサンのお話は楽しい。刺激されます。構えがない、ひけらかしはない、
無用な謙遜もない、とっても自然体の彼女なのです。きっと個としての自信がおあ
りとお見受けします。
やたら、過小評価や誇示をする人は、自信のなさを無意識に露出しているのです。
キャーッ!イヤだ!ウッソー!信じられナ~イ! なんて、薄っぺらな反応は決して
なさらない彼女です。大人ってこういう人のことって、いつも感じさせてくれます。

アラビア文字風英語のお便りをくれたモロッコの彼へ、シャツをプレゼント。
その服選びに余念のなかったケイコサンでした。
「クセの強い英語で、判読に時間がかかったのですよ」って。
「判じ物みたいに?」
「ええ」
「でも、かなりなインテリね」
その彼氏も含んで、モロッコに魅了されたケイコサンは、次回の訪問を念頭に、
モロッコ語を独学中。
「でも、ペルシャも捨てがたいですねぇ」
「行きたい所だらけ、やっぱり宝くじだわねえ」
「ええ。スクラッチもかなり高額になったのですよ」
歩きながら見かけた世界1週のポスター。
船旅は、ランクの開きが大きい。
「ピースボートで150万位からで、飛鳥Ⅱあたりだと2000万位まで。
どうせなら豪華に行きたいものねえ」
「ええ」
世界へ広がる続く会話。
ケイコサンとの逢瀬は、濃密な会話の連続です。

帰りは、鎌倉駅から湘南ラインへ乗って、横浜経由でした。