ミクロもマクロも

心理カウンセラーが気ままに書き続ける当たり前

もうイヤ!の先は

2008-08-04 13:26:59 | Weblog
もうイヤ!って、午前中に軽く30℃を越した我が家の室温に。
11時前に完全武装(肌の露出は数%程)で外出。
目的地まで歩くこと20分近く。横浜市立の当地図書館へ、半日は居座る
つもりで、氷を入れたウーロン茶&問題集を持って行けば、遅かった~~、
椅子と言う椅子は全部占拠されてました。
そして、何やらウロウロする人が結構多くて、落ち着きません。

もうイヤ!で、間もなくそこを出て、「そうだ泡盛を買おう!」向かうは
スーパー。泡盛の代わりに使った日本酒。う~ん、やっぱりパンチの効い
た泡盛が欲しいで、飲むのに?いいえ、「ラフテー」を作るためにね。
「角煮」ではあるのだけど、表面を焼いて、蒸して、煮てって繰り返す、
いつもはこれで作る、中国の詩人(蘇東披)が好んで、その名前からついた
「ツントンポーロー」だけど、結構時間がかかるので、そうそうは作らないわ。
ゴーヤもすでに全国区だけど、沖縄で食べたラフテーは又ちょっと違う角煮。
では、その角煮を作りましょう。それに欠かせないのが黒砂糖と泡盛でね。
馴染みのスーパーに、特別に仕入れてもらった皮付きバラ肉。これは普通、
三枚肉って言うけれど、皮付きだと五枚肉ですって。皮はコラーゲンの塊。

オッホッホホホ。黒砂糖だわ、この最大の功労者は。
泡盛と日本酒は、蒸留酒か否かの違いで、元々はお米。泡盛は南方のお米
から作られるのだそうで。タイ米のような長粒米かしら。
泡盛の原料がお米(注:米こうじ)だったって、つい最近知ったのです。
ここでも勝手な思い込み。サトウキビって。だって、沖縄って言ったらサト
ウキビでしたから。
それの蒸留酒は、あの香り高くカクテルのベースにもなる「ラム酒」だった
のよね。ホント、知らないことだらけです。

それで、生姜もニンニクもネギも入れない、使わない角煮でしたが、豚肉特
有の匂いもしないし、そんなに長い時間もかからずに、素晴らしいラフテーが
出来上がりました。お箸で切れます。黒砂糖と泡盛がおいしいラフテーを
作り上げたって、とりわけ、黒砂糖じゃないかって思うのです。泡盛もですが、
日本酒をドボドボドボって、ケチらないで使えば、まあ代わりにならなくもな
いかしらって私は思うのですが、絶品ができました。

「お陰様で美味しいラフテーが出来たわ。又、皮付きってお願いできるかしら?」
「いいですよ。でも、食べてみた~い」
「いいわよ。じゃ、あとで少しお持ちするわね」

沖縄のオバーが元気なのは、豊富な豚肉料理のお陰なのかも知れません。
疲れた~~!
そんな時は、絶対に豚肉です!疲労回復ビタミンBの宝庫ですよ。
愚息その①と言います。
「疲れた?じゃ、豚肉!」って。
ドンドンレパートリーを増やしましょう。何やらそそられる沖縄料理、否
琉球料理を。幸せ~~~。

もうイヤ!が行き着いた所は、笑ってしまいます。自宅からほど近い県営住宅
内にある公園の大きな木陰でした。何の事はない、メーテルリンクです。
何?例えが乖離し過ぎ?幸せはすぐ側にって。「青い鳥」(笑)。

だ~れもいません。木々の間を縫って流れる風は、足元に溜まる冷気と違って、
心地いい自然からのプレゼントです。
誰もいないことをいいことに、イヤホンから聞こえてくる中国語に合わせて、
大きな声で言います。でも、難しい発音の数々に難儀します。

久し振りに今や友人(勝手に)のアヤサン(日本名)へメールしました。
夜にお返事が来て、明日、ランチでもどうですか?って。一番上のお姉さまの
お子さんが来日で、ご一緒にですって。嬉しいわねぇ。中国の英語弁論大会で
優勝されたという姪御さん。まずお会いしたら、
"First, I'm not English well.:初めに、英語は下手です"そして、
「初次見面。我高興見迩。請多関照:初めまして。あなたに会えて嬉しいわ。
どうぞよろしく」
これを一気に言って、あとはアヤサンに通訳してもらうことに。ホッ

きっと3ヶ国語入り乱れての会話になりそう。でも、面白い場面が想像できて
楽しみです。優秀な若者と話すって快感ですもの、相手が何じんでもね。

真夏の長編

2008-08-02 20:20:29 | Weblog

涙と鼻水でグジュグジュの北方謙三「水滸伝」の最後でした。きっちり半年。
愚息その①からのプレゼントは、ここで終了。長編の最後は、いつも虚脱感が
支配します。ああ、終わっちゃったのねぇって。

最近はほ~んと読むスピードが落ちて、気合を入れなくちゃ!
「ジャッカルの日」から、フォーサイスの本はほとんど読んでいる私です。
虚実ミックス物語は、読ませます。スリリング。
高校時代の旧友お薦め本「プラハの春」にとりかかりました。
どこかフォーサイスの作品に通じそうな、しっかりとした背景の中で物語は
進みそうです。文庫版のそれは、上下巻2冊ですから、とっとと読み進めるこ
とにして、なぜか取り組む真夏の長編に向かわなくては。
世の中に出て1000年の今年。「源氏物語」
1000年も昔に、1人の女性が男女の機微を書いた、世界にその名を知らし
めた紫式部・源氏物語は、日本人が世界へ誇れる財産です。
高校時代に、古典の授業で「源氏を制するは古典を制する」なんて、いいの、
いいの、制さなくてもって、逃げ腰でした。けれども「六条の御息所」の妄念
嫉妬、「雨夜の品定め」の男達の女評などは、10代の女の子にも興味津々
だったことは、・・・・・ませていましたから、面白かったですね。でも、
ただ~それだけ~~~の源氏でした。

何人の作家達がその現代訳に挑戦したでしょう。でも、やっぱり途中で
放り出したそれでした。授業のトラウマがあるのでしょう。ひとつも面白く
ないのです。でも、年降るごとに惹かれるのは、私自身が年を取り、人生の
なんたるかを理屈ではなく感じられるようになった事が、大きくモノを言っ
てると感じられるようになったからでしょう。理屈じゃなく感覚で読む。
しかも、私が読もうとしているそれは、ご自分の煩悩に苦しまれた、それと
の決別に出家という形を取った瀬戸内寂聴の源氏に決め、一気に今夏で読み
上げようと決めています。平静の読書は、文庫本ですから、どこでも、お行
儀悪くても読めますけれど、単行本はそういかないのが難点ですが、色恋に
翻弄された作家の読み解く源氏物語はいかに?

毎日が日曜日の私ですのに、なぜか子どもの夏休みの宿題のように、しかも
10巻以上の長編に取り組むのです。我ながら笑ってしまいます。理由は
今でもわかりません。ただ、暑ければ暑いほど、閉じこもってひたすら物語
の中へ潜り込みます。
英検受験も、この源氏読破も、どこかでけじめをつけ、だ~らだら、ず~る
ずるの人生に節目をつけたいのかも知れません。
そんな自分が嫌いではありません。何であれ、そこに楽しみを見出せなくて
は決して食いつかない私です。フン!ですから、幸せな女ってしみじみ思い
ます。
女たらしの光源氏に会いに行きましょう。