種蒔きも苗植えもしたことが無いのに作物が実っている、こんな不思議な体験を為さったことがおありだろうか。農園で農作業を行っていると、時として遭遇する事がある。早い話が「こぼれ種」による発育である。前年に作物を植え、実った果実は全て収穫するのがセオリーだが、中には実りすぎとか鳥類や小動物が囓ったとかで放置されるものも存在する。そうした果実からこぼれた種が年を越し、翌年発芽してうまく成長出来たものが要因である。子狸の場合、畑の隅に刈り取った雑草等を積み上げるスペースを確保している。其処に残滓等を積むので、こぼれ種が発生しやすく、タイトルのカボチャもその場所が発生地だ。
画像は収穫したカボチャの一部、品種は「ソーメンカボチャ」である。左側の「栗カボチャ」は大御所に頂戴したもので子狸が収穫した物では無い。ソーメンカボチャと聞いて。お馴染みの無い方も存在するかも知れない。実を輪切りにして中の繊維質を取り出し酢和え等にして賞味するカボチャである。形状はシラタキや糸コンニャクをご想像いただければよろしいかと。ソーメンカボチャは大御所の大好物、今年は子狸が植えなかったので残念がっていた。早速届けてあげることに。件の栗カボチャはお礼にと大御所から頂戴したものだ。わらしべ長者では無いが、ソーメンカボチャが子狸の大好きな栗カボチャに化けてしまった。
別件だがゴーヤも同様な事例であった。購入した苗は何故か育たず、野生のゴーヤで畑の隅で育っていたものを移植して栽培したのだ。既に解体したが、多くのゴーヤを実らせてくれた。ゴーヤといえば、例の「百姓候補生」氏から沢山頂戴している。本日は雨模様だから農作業は出来ない。この時間を利用して「ゴーヤ茶」に加工する予定だ。噂によるとゴーヤの繊維質が便秘に効用があるとか無いとか。まあ自然食品だから悪影響は無いでしょう。
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