農作業に於いて最もやっかいなのが雑草対処だとはご存じかと思う。中でも当地で一番手強いのが「チガヤ」である。俗にカヤとも言うが、あの草葺き屋根の原料ともなる雑草だ。地下茎で繁殖するので、地上面だけ見てると増殖に気付きにくい。発見次第、広く深く掘りだして地下茎ごと撤去するのがセオリーであろう。そして撤去したチガヤは焼却処理するのが鉄則である。でないと残った断片から再生してしまうのだ。
仲間達も子狸もそうだが、日々チガヤには泣かされている。取っても取っても、再生して復活するのだ。撤去したチガヤは処分場に積み上げている。程よく乾燥させて焼却処理に呈する為だ。未だ十分な乾燥とは言えないが、積み上げ分を燃やすことにした。余り長期間ほっとくと、付着した土壌を頼りに再生しかねないのだ。
古新聞を種火にチャッカマンで点火する。予想どおり燃えにくい。煙がくすぶり炎は見えにくいのだ。乾燥した古竹などがあれば燃焼資材として有効なのだが、手持ちは存在しない。くすぶりでも長い時間を掛ければ燃えるだろうと、放置することに。その間に別の作業に着手するのだ。想定はエンドウの下準備、今月中が種蒔きのシーズンなのだ。
チガヤの煙をBGM代わりにして下準備作業を続ける。幸いにして植え込み予定地と処分場とはお隣同志。火の気の管理を心配することも無い。週末は冷え込みな模様で風も強い。農地だからと火の始末にポカすると、大惨事にもなりかねない。くれぐれも注意喚起が不可欠かなと。