当地の南端に岩湧山(897メートル)と言う山が存在する。かっては修験道の道場として栄えた山だが、最近は専ら軽登山の対象地であろうか。府内最高峰の金剛山とも連なっており、多くの方々が登っておられる。子狸も時折お邪魔するのだが、登山としてでは無い。中腹にある「岩湧寺」が目的で、此処までは車の利用が可能なのだ。岩湧寺の駐車場に車を止め、付近の散策といったスタイルが最近の動向であろうか。岩湧寺は無住職のお寺さんで、寺守の方が毎日麓から通っておられるとか何とか。少々寂しげな雰囲気だ。寺を訪ねるのは信仰心では無い。専ら「スギ」や「カヤ」の巨木を訪ねたり「シュウカイドウ」を眺めたり・・・・・・・が主な目的。今の時期だと、シュウカイドウの群落を訪ねるのがお目当てだ。
シュウカイドウは修験道華やかりし頃に植え込まれたものと思われるが、寺付近と道中の参道に満載だ。林道としての細い参拝道だが、かろうじて車1台は通行可能だ。対向車が来ればご想像通りなんだが、そこはまあ。シュウカイドウは日陰の木漏れ日ぐらいが適度の環境らしく、日当たり良き場所には少ない。巨木の合間の微かな木漏れ日を好んで生息する模様。お探しの場合にはご留意を。
時期的には今頃、晩夏から初秋に掛けてが開花期だ。従ってお盆過ぎ頃からソワソワしだしてくるのだが、8月中よりも9月の声を聞いてからが望ましいだろう。麓の集落を離れる頃から道端に覗きだし、高度が上がるにつれ増えてくる。やはり満載箇所はお寺の周辺、駐車場に車を止めてからだろう。多宝塔周辺をキーポイントに探されるのが適当かなと。
花の状況については画像でご確認ただきたいが、薄いピンクの可憐な花が咲き誇る。ものすごい数で、個々の花よりも群落を眺めるのがメインかな。撮影も群落中心となってくる。とりわけお寺周辺はシュウカイドウの花が咲き誇り、花園の中を彷徨うような状況だ。カメラを担いだ同好の士や登山帰りの方々も参加し、専ら撮影会の雰囲気。にわかカメラマンのオンパレードとなってくる。
道中が少々危なげだが、シュウカイドウの群落は秀逸だ。時間が取れれば是非にお訪ねあれば幸いかなと。元気があれば、岩湧山登山と兼ねられるのも楽しみかもしれません。秋晴れの1日、登山と撮影に汗を流すのも快適ですよ。
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