木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

クビアカツヤの暗躍

2024年02月21日 05時04分19秒 | 余話

世間様が喧しいようだ。何でも「クビアカツヤ」というカミキリムシが大繁殖し、各地で食害を起こして樹木の枯れ死や倒壊を招いているとか。昔からカミキリムシは樹木の食害を行っていたが、主犯は「ゴマダラカミキリムシ」であった。とりわけ柑橘類への被害が大きかったと思う。無論、消毒等の防除作業を行うのだが、敵は幹の中、おいそれとは効いてくれない。最終的には他の樹木を守るための伐採とあいなってしまうのだ。

クビアカツヤは外来生物のようで、資料によると2012年に愛知県で最初の被害が発生したようだ。文字通りで首回りが赤いのが特徴である模様。お好みはモモ、ウメ、サクラ、と言ったバラ科の樹木たち。何れも春先に綺麗な花を咲かせ人々を楽しませてくれる樹木である。クビツヤツヤの被害が拡大すると、最悪、花見文化の消滅ともなり兼ねない。ゆゆしき事態だ。

ウメの大産地である南部町という地域があるが、近隣の日高川町付近にまで既にクビアカツヤは到達した模様だ。次は南部町かと住民の方々は戦々恐々だとか。無理もあるまい、ウメは地域の基幹産業だ。ウメがやられたら地域経済は崩壊する。

かくいう子狸達の農園だが、ウメは無いがサクラの樹木は1本存在する。ヒガンザクラだ。もう1ヶ月もすれば開花の運びで、楽しみにして待っている。樹皮等を覗いて見るが、今のところ食害は見られ無いようだ。最も,望遠レンズ越しの観察だから、あやふやなチェックと為りがちなのだが。クビアカツヤは上述の樹木の樹皮にタマゴを産み付け。孵化すると幹に入り込んで食害しながら成長する模様。

最も驚愕するのはメスの産卵数であろう。何でも1回の産卵につき300個程度のタマゴだとか。最大では1000個を超える事例もあるそうな。ものすごい繁殖力である。少々の対策では追いつけ無い。花見文化と伝統産業を守るためにはどのような対策を。思案するも特効薬が見当たらないのだが。

 

 

 

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