カピバラさんの2泊3日(9)

2016-07-06 21:15:36 | 童話
この家のカピバラは両親と男の子の3匹で、子供は僕と同い年です。
僕はその子と遊びたかったが、お父さんの言う通り早く寝ました。

『おはよう。』
と男の子のカピバラが言いました。
僕達のお父さんとお母さんとお姉ちゃんも起きていました。
『あれっ、僕が最後か。』
『朝ご飯だから、早く歯を磨いて顔を洗ってきなさい。』
『はぁ~い。』

僕は家の外に有る井戸の水で歯を磨いて、顔を洗いました。
ぶる、ぶるっ、冷たくて気持ち良くて、スッキリと目が覚めました。
『ご飯だ、ご飯だ、楽しいなぁ。』
お母さんに
『早く座りなさい。』
と注意されました。

僕達4匹と、この家の3匹の全員で
『いただきま~す。』
僕は柔らかい草をモシャモシャモシャ。
『田舎の草は美味しいねぇ。』
『キュウリやトウモロコシも、とっても美味しいわ。』

お姉ちゃんはコリコリ、コリコリ。お父さんもお母さんも大満足。
『こんなに美味しい食事は久しぶりね。』
『そうだね。』