人生フルーツうというドキュメンタリー映画が話題になっている。
愛知県春日井市の高蔵寺ニュータウンの一隅にある雑木林とキッチンガーデンに囲まれた小さな家の住人のお話。
住人は90歳前後のご夫婦。夫は元建築家、妻は筋金入りの専業主婦。その二人の日常を映し出す映画のようだ。
残念ながら京都ではまだ上映されておらず待ちきれずに本を読むことにした。
その本がこちら
そこにはご夫婦の日常がいきいきと綴られていた。
生活そのものが活性化され自分の力で誰かを喜ばせることの愛が溢れていた。
ほぼ自分のキッチンガーデンでの自作自給の生活。
太陽や雨、季節を感じながらその時々の時を楽しんでいるかのようだった。
二人は毎日とてもよく身体を動かし常に働き生活環境に工夫をしているようだった。
本の中にも紹介されているが、ル・コルビジェの言葉
「家は、暮らしの宝石箱でなくてはいけない」
ご高齢のお二人のここでの暮らしには、本や映画には表しきれない自然の厳しさとの戦いもあるのではないかと思う。
しかし、暮らしの中でもこまごまとした道具やモノたちは生かしきれているように感じた。
モノにあふれ忘れさられたモノたちの整理に追われる様子はない。
きちんと整理され記録され、使いやすさを考え収納されたモノとともに生きている。
毎日の生活はきらきらと輝いているかのようだった。
住宅のプランナーであり整理収納のプロとして、その姿に感銘を受けた。
誰しもが自分が望んだ形、このお二人のように恵まれた暮らし方のできる住宅事情にあるわけではない。
都会型の住宅地のなかで生涯を暮らしていくこともある。
そんな時、人は家をどんなふうに暮らしの宝石箱にしていきたいのか・・・・。
京都は狭い敷地に細長い家。両隣には家。
私たちマザーハウスはこの京都でどんな暮らし方を提案できるのだろうか。
高齢社会を向かえていくこれから、高齢者と暮らす人も増えるだろう。
年を重ねていくための安全な快適な家。
自分の生活を助け楽しく快適にしてくれるモノたちとの暮らし。そこには何が必要なのか・・
たとえ小さなお庭やプランターから獲れたハーブやミニトマトでも時には食卓にのせながら、暮らしを楽しんで欲しい。
「あしたも、こはるびより」
こはるびよりとは決して春ではない。
晩秋から冬に向かう頃にやってきたぽっかりあたたかい春のような日のことを言う。
厳しさの中でもこのほっとする暖かさを楽しみに生きていることなのか・・
手間ヒマかけて暮らしを豊かにすることの尊さも教えられました。
夫のしゅういちさんは昨年のある日農作業を終え昼寝に行ったきりで生涯を安らかに終えた。死の間際まで自分の暮らしと共にあったことは最高の生き方だったことのように思う。
自立の人生は自分の暮らしの整理からはじまり、誰かのために楽しく生きることで活性化するのではないでしょうか・・・。
最後にフランク・ロイド・ライトの言葉
「ながく生きるほど、人生は美しくなる」
私も美しい人生のために精一杯生きてみたい。
そんな思いを胸に今日もお仕事をさせていただいています。
映画が京都に来たらまたぜひ観させて頂きますぅ
がんばっていきまSHOW
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