プレ錦まつり・・学大生と過ごす錦学習館の一日・・
錦学習館、錦学習館運営協議会、東京学芸大学生涯学習教室主催、錦青少健、錦やよい会、生活の知恵を学ぶ会共催で行われた。
昨年に続き2回目。
昨年は、錦学習館という場所を提供し、学芸大の学生たちが企画、運営協議会の委員が当日お手伝いをする、という形で行われた。
今年は、企画の段階から、運営協議会が参加した。
昨年の経験を踏まえ、運営協議会のメンバーが講座のテーマや、ヒントになりそうなものをメモにまとめ、学生たちの講座企画の参考にしてもらった。
次に、或る程度企画がまとまり、方向性が見えてきた段階で、委員が授業に参加し、意見交換を行った。
協議会で、講座を充実したものにするために、何をすべきかも議論した。
「とある錦のロケ地巡り」という企画では、立川市民の間でも意外と知られていないアニメや映画の舞台となった立川。
資料収集のために、市役所を訪れ、商工会議所や観光協会とも協力し、資料や展示物を集めた。説得力があり、魅力的な展示ができた。
国際交流と世代間交流を狙いとした企画では、講師を担当する西東京朝鮮第一初中級学校オモニ会の代表と学生が事前の打ち合わせもした。
防災をテーマにした企画では、タイムリーに行われた立川断層に関する講演会も聴いた。
その結果、講座の質が高まり、交流の輪が広がった。
この事業は、東京学芸大学「社会教育計画論」の受講学生が、「地域づくり」と「世代間交流」をキーワードに子供から大人まで楽しめる8つの企画からなっている。
今年が2回目であるが、様々な発展性を内包した企画である。
連携・交流という意味でも複数の意義があると思う。
1つは、現役の学生が、授業の中で、様々な分野で活躍する、地域の大人たちと連携する意味。地域の大人たちにとっては、若い発想と行動力で新たな挑戦する学生たちから受ける刺激。
来場する子どもから大人の人々との交流。
今回は、チジミ作りを通しての国際交流・・・異文化・食文化。
お汁粉や手作り味噌の味噌汁、錦松梅や焼き芋などを通しての異年齢交流と食文化の伝承。
地域力の向上や共助の精神の必要性が叫ばれだしてから久しい。
これらの基盤、醸成する土壌は、地域を構成する人々の連帯である。
その連帯の強化は、人と人との交流である。
学習館はその使命を果たす地域の拠点の一つであろう。
大人のしゃべり場、ロケ地巡り、防災の企画は地域づくりの一つのヒントとなる。
立川という町の姿を知り、様々な問題を意識し、未知の人との出会いと語らいは新たな道を開くであろう。
今後、さらに発展させていきたい。
PRや広報の面で、大人たちへのアプローチが弱かったのではないかと反省する。
大いなる発展性を感じつつ、終わった1日である。