第 0149
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◆ ◆ 天皇のかむあがりませる時、倭大后のよみませる御歌一首 |
人はよし 思ひやむとも 玉葛 影に見えつつ 忘らえぬかも | |
倭姫皇后 ◆ ◆ |
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::: 読み ::: ひとはよし おもひやむとも たまかづら かげにみえつつ わすらえぬかも ::: 意訳 ::: 他の人はたとえおかくれになった天皇を思い慕うのをやめてしまっても、 私には天皇の面影がいつも見えているので、忘れようとしても忘れられません。 |
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第 0149
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◆ ◆ 天皇のかむあがりませる時、倭大后のよみませる御歌一首 |
人はよし 思ひやむとも 玉葛 影に見えつつ 忘らえぬかも | |
倭姫皇后 ◆ ◆ |
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::: 読み ::: ひとはよし おもひやむとも たまかづら かげにみえつつ わすらえぬかも ::: 意訳 ::: 他の人はたとえおかくれになった天皇を思い慕うのをやめてしまっても、 私には天皇の面影がいつも見えているので、忘れようとしても忘れられません。 |
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第 1014
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◆ ◆ 九年 丁丑 春正月 橘少卿 また諸大夫等の 弾正尹門部王の家に集ひて宴せる歌二首 其の二 |
前日も 昨日も今日も 見つれども 明日さへ見まく 欲しき君かも
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橘文成 ◆ ◆ |
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::: 読み ::: をとつひも きのふもけふも みつれども あすさへみまく ほしききみかも ::: 意訳 ::: 一昨日も 昨日も今日もお目にかかったけれど 明日もぜひあなたにお会いしたい |
::: 備考 :::
右の一首は、橘宿禰文成 (少卿の子なり)
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第 3282
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◆ ◆ 反歌 |
衣手に あらしの吹きて 寒き夜を 君来まさずは ひとりかも寝む
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詠み人知らず ◆ ◆ |
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::: 読み ::: ころもでに あらしのふきて さむきよを きみきまさずは ひとりかもねむ ::: 意訳 ::: 袖に嵐が吹き荒れて、寒い夜なのに、いとしいあなたが来なければ、私は一人で寝なければならないのだろうか。 |