第 4392
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◆ ◆ 天平勝宝7年2月に、筑紫に派遣された防人の歌。 |
天地の いづれの神を 祈らばか 愛し母に また言問はむ | |
大伴部麻与佐 ◆ ◆ |
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::: 読み ::: あめつしの いづれのかみを いのらばか うつくしははに またこととはむ ::: 意訳 ::: 天と地の間にいらっしゃる、どの神様に祈ったら、いとしい母とまたお話ができるだろうか。 |
::: 備考 ::: 二月の十六日、下総(しもつふさ)の国の防人部領使(さきもりのことりづかひ)少目(せうさくわん)従七位下県犬養宿禰浄人(あがたのいぬかひのすくねきよひと)。進(たてまつ)る歌の数二十二首。ただし、拙劣(せつれつ)の歌は取り載(の)せず。
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