新潟の野鳥・フィールドノート

新潟で観察した野鳥を写真で紹介します.野鳥の日常生活に光を当てられたらいいなーと思っています.

サンコウチョウ 奈落の底から這い上がるの巻

2015-06-02 08:17:38 | カササギヒタキ科
 サンコウチョウ 学名・Terpsiphone atrocaudata 英名・Japanese Paradise Flycatcher

 サンコウチョウは,暗い林を好む上に長い尾を翻して敏捷に飛び回るため,その姿を捉えるのが難しい野鳥です.何度挑戦しても,逆光のため真っ黒になったり,ブレブレやピント外れの山積みになってしまいます.現地では「やった」と思っても,帰宅後は奈落の底に突き落とされるのが常でした.

 前回,サンコウチョウが飛び回っていた山麓を再訪問しました.ところが,サンコウチョウの姿が見えないのです.それどころか声すら聞こえません.待てど暮らせど,サンコウチョウの登場する兆しが見えません.決断しました.別の場所を探そうと.それから数時間,歩き回りましたが,サンコウチョウのさえずりも地鳴きも聞こえませんでした.頭の中では「サンコウチョウ 奈落の底に沈むの巻」というブログ記事のタイトルが浮かんできました.「また次があるさ,楽しみは後に取って置くものさ」と,自分に言い聞かせながら最初の場所に戻りました.なんと,そこでは「ホイホイ」が響き渡っていたのです.

 結果は,ここでご紹介するサンコウチョウ・雄の画像です.ようやく奈落の底から這い上がれたようです.しかし,サンコウチョウの華麗さには程遠いものです.「これがサンコウチョウです」と言える1枚をなんとか撮影したい.ようやく,出発点に立つことができました.次回のブログ記事のタイトルはもう決まっています.「サンコウチョウ 楽園に舞う」です.

サンコウチョウ 雄.長い尾です.この尾を翻して飛ぶんです.想像してもらうしかないのが残念です.
撮影日時 2015.05.30 撮影場所 新潟県新潟市


サンコウチョウ 雄.スカイブルーのアイリング.
撮影日時 2015.05.30 撮影場所 新潟県新潟市


サンコウチョウ 雄.頭を掻きましたが,頭を掻いている場面は撮影できませんでした.それでも,翼越しに足を伸ばす「間接頭掻き」だということが分かりますよね?
撮影日時 2015.05.30 撮影場所 新潟県新潟市