(家なき子) わたし 家がないの
(智慧なき子) ぼく 智慧がないんだ
(家なき子) いい考えがあるわ
(智慧なき子) どんな?
(家) 二人で一緒に暮らせばいいのよ
(智) そうか そうしよう
(家) おうちどこ?
(智) えっ ぼくおうち ないんだけど
(家) えっ!
(智) きみ 智慧あるんだよね
(家) えっ わたし智慧ないんだけど
お互いに顔を見合わせ しばらく沈黙が続いた
が
二人は手をとりあって 家と智慧のある子を探しに旅に出たのだった
めでたし めでたし
お、おまけ
お地蔵様は二人の旅立ちを暖かく見送り
いつものように いつものところで 無心に座っていた
ガメラは見た
いつのまにか 居眠りこいて おっこちてしまったお地蔵様の現場
かわいく けなげなお地蔵様なのであった