鎌倉の隠者

日本画家、詩人、鎌倉の鬼門守護職、甲士三郎の隠者生活

1 鎌倉の隠者

2018-01-08 00:51:55 | 日記


蓬莱島 甲士三郎

---古より鎌倉の丑寅の方、探神院あり。幕府の鬼門守護職を任ず。---

私も今では幕府の扶持も無く画技詩文にて糊口を凌ぐ隠棲の身だが、ご心配頂いた病状も大分改善したので探神院ブログを再開し、隠者の暮らしの要諦を末裔達に伝えようと思う。
---鎌倉の鬼門を塞ぐ山裂けて 紅葉燃え立つ谷戸となりけり---

五十才六十才ともなれば、誰もが己の職業や肩書き無しの素の自分に気付くだろう。
下手すれば九十百まで生きるのでその数十年間、緩慢な死を過ごす事は無い。
時間は十分ある。みな今から精神世界の冒険に出よう。
目指すは賢者、聖者、愚者、等の中で最も楽しく簡単な隠者だ!
賢者や聖者は世の役に立つのが使命だが、隠者は世間の迷惑にならなければ良い程度で、自分勝手に人生を楽しめば良い。
自由で楽しい生き様そのものが後進の希望や指針になる。
あの人のように年を取りたい、あんな暮しがしたい、と若者達に思ってもらえれば上出来で特別な訓練や苦行も不要だ。
思索の記録に簡易な詩文やメモが書ければ十分。
さらには木陰に佇みあるいはカフェの窓辺で、ぼんやりと想を練っている自分の姿なんて、結構絵になるのではないか。
---廃園に蝶の息づく薄日かな---

探神院隣 永福寺跡にて

このブログでは廃都鎌倉での楽しい隠者生活の折々を紹介して行く。
初回なので簡単に以降の題だけ上げておく。乞うご期待。
2 廃墟の花精
3 滅理の筆
4 画中の町
5 詩的体験
6 隠者装束
~〜〜
(更新未定、変更多々あり)

©️甲士三郎

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