コヤチン、さまよい日記

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反則タックル問題、宮川選手の勇気ある会見。

2018-05-22 22:54:18 | スポーツ
このところニュース番組のメインの話題となっている、アメフトの関学・日大定期戦での反則タックル問題ですが今日反則タックルした日大の宮川選手の記者会見が行われました。
宮川選手は重い口調で『コーチを通じて内田正人前監督から「相手のクオーターバックを1プレー目でつぶせば(試合に)出してやる」と指示を受けたと説明。「ここでやらなければ後がない」と思い、悪質なタックルをする意思を伝えたことに対し、試合直前にも内田前監督から「『やらなきゃ意味ないよ』と話した」と語り、コーチからも「できませんでしたじゃすまされない」と言われたと説明した。』という事です。

やはり当然ですよね、アメフトを知っている選手があんなタイミングで反則タックルするはずがない。他からの力が加わっていなければあのようなプレーが起こる訳がないと思っていました。

そして宮川選手は「監督、コーチの指示があったとはいえ僕がやったことは変わらない。とても反省しています。プレーに及ぶ前に自分で正常な判断をするべきだった」と反省しています。

宮川選手は内田前監督より先に関学のタックルした選手と両親に謝罪しています。
20歳の彼の方が、言い逃ればかりしている日大広報やアメフト部前監督コーチ陣よりよっぽど大人の対応しています。

この期に及んで日大側は「指導と選手の受け取り方に乖離(かいり)が起きたことが問題の本質」と言っています。しかし他の現役アメフト部員からも監督の言動に不信感を持っている選手が多くいる事等も大学側の発表の矛盾を感じさせます。

先日の内田前監督の記者会見も事務的で誠意は全く感じられません、逆に今日の宮川選手の会見の方が関学選手に対する謝罪の心を感じました。
宮川選手名前も顔も晒しての会見は勇気あるものだと思うし、今の大学スポーツにはびこる旧式な体質に一石を投じるものだったんじゃないでしょうか。

宮川選手はアメフトを辞める決意をしました。まだこれから可能性を秘めた若者の将来を奪ってしまったのも名門の名を守ろうとした大人の事情でしかなかったか。
この後、日大側の文書での発表があるようですが、「指導と選手の受け取り方の乖離」で終わらせてほしくないと思います。
甲子園ボウルで勝つために今から準備をしていたとしか思えない。
勝利至上主義が生んだ反スポーツマンシップだと思います。
高校スポーツは教育の一環と言われていますが、大学スポーツはその色が薄く感じます。プロであろうがアマであろうがやっちゃいけない事はいけないと指導者が教育すべきだし、その指導者がスポーツマンシップを逸脱した事を言っていたら咎めるコーチが一人くらいいても良かったんじゃないかと思います。

日大さんどうでしょうここで一つけじめをつけて一度解散して冷却期間を取ってから再出発した方がいいんじゃないでしょうか。
この問題の結末どう転んでも憤りしか残らないような気がします。